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2026年6月12日金曜日

【AI × 色】AIは「きれいな色」「きたない色」をどう配色するのか?

AI(Gemini)による「きれいな色」「きたない色」

前回の記事では、「きれいな色」と「きたない色」の違いについて、澄んだ色や鮮やかな色は「きれいな色」、濁った色や暗い色は「きたない色」と表現されやすい傾向をご紹介しました。

※前回の記事はこちらからどうぞ
「きれいな色」と「きたない色」はどう違う?

今回は、AIは「きれいな色」「きたない色」をどのように配色するのかを検証します。


使用ツールとテーマ(プロンプト)

3つのAIに対し同じプロンプトを与えて、生成・配色された画像を比較します。まず「きれいな色」で画像を生成し、その後「きたない色」についても同様に実験します。

【ツール】
Gemini / Copilot / Claude

【プロンプト】
次の図形をきれいな色で配色してください。配色の条件は次の通りです。

  • 使用色は3~5色程度
  • 図案と背景はべた塗りの単色
  • グラデーションなし
  • テクスチャなし
  • 陰影なし
  • 図形の数や配置は変更しない
  • 配色後、それぞれの色を選んだ理由を説明してください

AIによる「きれいな色」「きたない色」配色実験の図案

実験結果

上記のプロンプトにより、3つのAIが配色した画像は次の通りです。

Gemini

この記事のトップにある画像が、Geminiによる配色です。Geminiは、それぞれの色を選んだ理由として、次の点を挙げました。

  • きれいな色:灰色が混ざったくすんだ色(濁色)ではなく、光を心地よく反射するような「明瞭でクリーンなトーン(清色)」を選んだ。
  • きたない色:「濁色同士の不協和音」を狙ったもの。

清色・濁色というシンプルな基準で組み合わされていて、違いが大変分かりやすい配色となっています。「きれいな色」に白を使用しているのも特徴的です。

Copilot

AI(Copilot)による「きれいな色」「きたない色」

Copilotの配色は上の画像で、色選びの理由は以下の通りです。

  • きれいな色:視覚的な調和(色同士が互いを引き立てる関係)と、心理的な心地よさ(長く見ても疲れない色、好印象を与える色)を両立する色。
  • きたない色:「汚れた色=くすみ・濁り・灰み・土っぽさを含む色」として選定した。

Copilotの「きれいな色」は、きれいな色の組み合わせではなく、配色全体できれいさを作るために、色相のバランスやトーンを重視したものです。この視点が面白いと思います。

「きたない色」は「汚れ」のイメージで色を選んでいますが、出来上がった配色は和の雰囲気を感じさせる落ち着いた「いい色」になっています。

Claude

AI(Claude)による「きれいな色」「きたない色」

Claudeが作った画像は、図案が変形していました。この点について、ClaudeからSVGで図形を描くのが苦手との説明がありました。色選びの理由については次の通りです。

  • きれいな色:くすみカラー(ミュートトーン)。
  • きたない色:濁った・汚濁感のある色(泥、カビ、排水を連想させる)。

濁りを「きたない色」のポイントとしている点は、Gemini、Copilotと同様ですが、同じく濁りのあるくすみカラーを「きれいな色」と捉えているのが特徴的です。ただし、くすみカラーも濁色であることをClaudeに対し指摘したところ、

「きれいな色」という依頼に対して私がくすみカラーを選んだのは、実は少し答えとしてズレていたかもしれない。「きれいな色」をより純粋に解釈するなら、濁りのない高彩度・クリアな色の方が「きれい」の王道に近かったかも。

との回答でした。Claudeも「きれい」を濁りのないことと捉えているようです。


AIが示した「きれいな色」「きたない色」の共通点

これらの結果を通し、AIによる「きれいな色」「きたない色」の配色には、次のような特徴が見られました。

  • Gemini、Copilot、Claudeの3つのツールとも、「きたない色」は濁りと結びつけて、低~中明度、低~中彩度の濁色で構成している。
  • 「きれいな色」は中~高明度で、彩度の幅は広い。
  • 「きれいな色」は清色で構成されたもの(Gemini、Copilot)と、濁色で構成されたもの(Claude)に分かれたが、Claudeの最終的な回答を見ると、清色が「きれい」という点で一致している。

これらの特徴は、前回の記事で述べた

  • きれいな色=澄んだ色(明清色)、鮮やかな色(純色)
  • きたない色=濁った色(中間色・濁色)、暗い色(暗清色)

と同様の結果となりました。

また、Claudeの「きれいな色=くすみカラー」という視点は、濁りのある「くすみカラー」を「濁色」ではなく「くすみカラー」と言い表した時点で、この色を好ましい色、人気がある色と肯定的に捉えて、「きれいな色」としたものではないかと思われます。

いずれにせよ、「きれいな色」「きたない色」は言葉のイメージが色の表現に大きく関わっているようです。言葉と色の関係の深さを感じる例は他にもよく見かけますので、これからも引き続き言葉と色について探っていきたいと思います。


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2026年3月27日金曜日

【AI × 色】AIが描く「エスニックカラー」と「スパイシーカラー」の違い

AIはエスニックカラーとスパイシーカラーをどのように描くのか、前回まで2回にわたり画像生成の実験をして、それぞれの特徴を見てきました。

※実験の詳細はこちら
AIは「エスニックカラー」をどう配色するか?
AIは「スパイシーカラー」をどう配色するか?

今回は、Gemini、Copilot、Adobe Fireflyの各ツールが、エスニックカラーとスパイシーカラーの違いをどう描いているかをツールごとに比較し、AIの色の捉え方を考察したいと思います。


エスニックカラーとスパイシーカラーの比較

各ツールが描いたエスニックカラーとスパイシーカラーをツールごとに並べ、比較してみました。GeminiとCopilotは1回目の、Adobe Fireflyは2回目の生成画像を使用しています。

画像の図は、背景:メインカラー、大きな四角形2つ:サブカラー、小さな四角形2つ:アクセントカラーという構成になっています。


Gemini

AI配色実験:Geminiによるエスニックカラーとスパイシーカラーの配色比較

・エスニックカラー:5つの色相でカラフルでありながら、穏やかな色調でまとめられています。
・スパイシーカラー:ほぼ暖色で構成され、黄色と黄緑の明るいトーンがメリハリ感を生んでいます。


Copilot

AI配色実験:Copilotによるエスニックカラーとスパイシーカラーの配色比較

・エスニックカラー:Geminiと同様に明確な5色構成ながら、穏やかな印象です。
・スパイシーカラー:メインカラーとサブカラーの鮮やかな赤が強いインパクトを与えていますが、赤・橙・黄色の暖色のみで構成されており、まとまり感が強くなっています。


Adobe Firefly

AI配色実験:Adobe Fireflyによるエスニックカラーとスパイシーカラーの配色比較

・エスニックカラー:メインカラーは寒色の深い青で、5つの色が明確に表現されています。
・スパイシーカラー:暖色中心で、サブカラーの鮮やかな緑と黄色の存在がきわだち、メリハリのある配色となっています。


エスニックカラーとスパイシーカラーの違い

エスニックカラーとスパイシーカラーについては、このシリーズの最初の記事で、その特徴を次のようにまとめました。

・エスニックカラー:文化・伝統に由来/鮮やかな色が中心/色の範囲が広め
・スパイシーカラー:香辛料に由来/暖色が中心/色の範囲がやや狭い

それぞれのAIによる配色には多少の差はあるものの、これらの色の特徴を捉えているように感じられました。

※2つの特徴を紹介した記事はこちら
エスニックカラーとは?スパイシーカラーとの違い


AIによる配色は何に基づいているか

AIに画像を生成させた後、GeminiとCopilotに上の配色で使用した色の名前を聞いてみました。回答は次の通りです。


ツール エスニックカラー スパイシーカラー
Gemini テラコッタ
ティール
インディゴ
ガーネット
ゴールデンオーカー
チリレッド
リーフグリーン
ターメリック
パプリカオレンジ
クローブブラウン
Copilot こげ茶オレンジ
マスタードイエロー
深紅
ティールブルー
ダークグリーン
チリレッド
ターメリックオレンジ
カイエンレッド
サフランイエロー
パプリカバーガンディ

これを見比べると、エスニックカラーは土、宝石、染料、香辛料など自然や文化に、スパイシーカラーは香辛料に由来する色名が並んでいます。ゆえに、AIはエスニックカラーを民族文化の色、スパイシーカラーを食文化の色に基づいて配色を行ったようです。

ここからは私の推測になりますが、AIの言語能力の高さを考えると、AIは「エスニック」「スパイシー」という言葉から連想する物事を抽出し、そこから色を導き出しているのではないでしょうか。

いずれにせよ、AIはエスニックカラーとスパイシーカラーの色の特徴を捉え、配色として表現してくれました。ここに、今回の実験では封印した柄や素材感、陰影といった要素が加わると、AIによるエスニックカラーとスパイシーカラーの画像は、より深みのある表現になることと思います。


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2026年3月21日土曜日

【AI × 色】AIは「スパイシーカラー」をどう配色するか?

前回の記事では、AIがエスニックカラーをどのように表現するかを実験しました。続いて、今回はスパイシーカラーについて検証します。

※前回の記事はこちらからどうぞ
「AIは「エスニックカラー」をどう配色するか?」

AIは「スパイシーカラー」をどう配色するのか、その特徴を検証してみます。


実験の内容

AIがスパイシーカラー配色にどのような色を選ぶか、すなわちAIがスパイシーカラーの特徴をどのように捉えているかを検証します。

実験の方法やプロンプトの詳細については、前回の記事をご覧ください。使用するAIも前回と同じくGemini、Copilot、Adobe Fireflyの3ツールで、画像生成を2回行います。


実験結果

実験の結果は次の通りです。

1回目の実験結果

AIによるスパイシーカラー配色の1回目の実験結果。Gemini、Copilot、Adobe Fireflyによる配色比較

色相を見ると、3画像ともメインカラーは赤~赤みの橙系です。サブカラーとアクセントカラーは、橙系、黄色系、緑系と3色相で構成され、ほぼ暖色でまとめられています。

色調は高彩度、中明度の色が中心ですが、メインカラーのトーン(彩度+明度)が分かれました。Geminiは落ち着いたトーン、Copilotは最も鮮やかなトーン、Adobe Fireflyはその中間辺りです。

今回もAdobe Fireflyの生成画像は背景に白い部分が残っていたので、2回目の生成では背景色をメインカラーに置き換えるよう指示を加えることにしました。


2回目の実験結果

AIによるスパイシーカラー配色の2回目の実験結果。3つのAIによる色構成と配色の違い

2回目は、3ツールとも橙系をメインカラーとしました。サブカラー、アクセントカラーは、赤、橙系、黄色系、緑系で、1回目と同じく3色相です。暖色の中で、Adobe Fireflyが大きな四角(サブカラーの役割)を緑としている点が目を惹きます。

色調も引き続き高彩度、中明度の色が中心で、Copilotはここでもメインカラーに鮮やかな色を持ってきています。


AIが捉えるスパイシーの共通点

これらの実験を通し、AIによるスパイシーカラー配色には次のような特徴が見られました。

  • Gemini、Copilot、Adobe Fireflyの3ツールとも、5色を赤系、橙系、黄色系、緑系の4色相で構成している。
  • ほぼ暖色でまとめられ、サブカラーやアクセントカラーとして緑が加えられることがある。
  • 大小4つの四角形の一部は背景色に近い色合いであるため、認識しづらく、図案が明確に伝わりにくいものが多い。言い換えると、全体的にコントラストよりもまとまり感を重視している傾向が見られる。

私の予想は、黄色系をメインカラーとした配色でしたので、赤の強さに驚きました。考えてみると、私が黄色をイメージしたのはターメリックなどのカレーのスパイスを思い描いたためです。AIによる赤は唐辛子の赤と考えられ、世界的にはスパイスと言えば唐辛子のイメージが強いため赤が選ばれた可能性があります。

2回に渡って、AIはエスニックカラーとスパイシーカラーをどう描くかを検証しました。次回は、Gemini、Copilot、Adobe Fireflyの各ツールが、エスニックカラーとスパイシーカラーの違いをどう描いているかツールごとに確認し、AIの色の捉え方を考察したいと思います。どうぞお楽しみに。


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2026年3月14日土曜日

【AI × 色】AIは「エスニックカラー」をどう配色するか?

前回の記事では、エスニックカラーとスパイシーカラーの特徴と違いをご紹介しました。

※前回の記事はこちらからどうぞ
エスニックカラーとは?スパイシーカラーとの違い

今回は、これらの色の特徴をAIが画像生成でどのように表現するかを実験します。まず、エスニックカラーについて試してみました。


実験の内容

AIがエスニックカラー配色にどのような色を選ぶか、つまりAIがエスニックカラーの特徴をどのように捉えているかを検証します。


・実験方法

AIに私が作成した画像(線画)をアップロードし、描かれたパーツをエスニックカラーで配色するように指示します。

使用したのは下の図です。背景と4つの四角形で、計5色の配色となります。これは、背景をメインカラー、大きな四角2つをサブカラー、小さな四角2つをアクセントカラーとする構成で、AIの色の構成力も試すことができます。

また、AIの配色傾向を掴むため、実験を2回行いました。

エスニックカラー配色をAIで検証するための実験用線画。背景と4つの四角形で構成された配色テスト用の図

・プロンプト(AIへの指示)

このブログでは、過去にAIに色を指定する画像生成実験を行っています。その際に気づいたのが、AIは色だけでなく、描く物、柄や素材感、陰影など、さまざまな技法で画を表現しようとする傾向があることです。

これらを排除し、純粋に配色のみをAIに考えさせるよう、AIに与えるプロンプト(指示)には次の条件を加えました。

  • 色数は5色
  • 背景をメインカラーとする
  • 四角形はそれぞれベタ塗りの単色
  • グラデーションなし
  • テクスチャなし
  • 陰影なし
  • 図形の数や配置は変更しない

・使用するAI

今回の実験では、Gemini、Copilot、Adobe Firefly の3ツールを使用しました。


実験結果

実験の結果は次の通りです。


・1回目の実験結果


AIによるエスニックカラー配色の1回目の実験結果。Gemini、Copilot、Adobe Fireflyによる配色比較

3ツールとも色相は橙系の茶色がメインカラーです。サブカラーとアクセントカラーは、赤系、黄色系、緑系、青系とカラフルな色相で構成しています。

色調は中~高彩度、中~低明度の落ち着いた色が中心となっています。

Adobe Fireflyの生成画像はプロンプトの指示が反映されず、背景に白い部分が残っていました。そのため、2回目のプロンプトには「背景色をメインカラーにおきかえること」という一文を加えることにしました。


・2回目の実験結果

AIによるエスニックカラー配色の2回目の実験結果。3つのAIによる色構成と配色バランスの比較

2回目は、面白いことにメインカラーが分かれました。Geminiは1回目と同じく茶色(橙系)ですが、Copilotはベージュ(黄色系)、Adobe Fireflyは青系です。

しかし、使われている色を見ると、赤系、橙系、黄色系、緑系、青系の5色で、1回目とほぼ同じ組み合わせでした。色の組み合わせは共通していても、色の面積比が異なるため、異なる印象を与えています。

色調は1回目よりもやや明るめに表現されました。


AIが捉えるエスニックの共通点

この2回の実験で、AIによるエスニックカラー配色には次のような特徴が見られました。

  • Gemini、Copilot、Adobe Fireflyの3ツールとも、5色を赤系、橙系、黄色系、緑系、青系で構成している。
  • 色相はカラフルながら、派手さは控えめで落ち着いた色調が中心である。
  • 色構成はそのままに、面積比を変えることでバリエーションを生んでいる。

私自身はアフリカンカラーやターコイズなど、もっと鮮やかな色調を予想していたので、少々意外な結果でしたが、どれもエスニックの雰囲気が伝わってくる配色だと思いました。

次回は、AIはスパイシーカラーをどう配色するかを実験します。エスニックカラーとの違いをどのように表現されるか、大変楽しみです。


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2025年11月21日金曜日

【AI生成画像・色調表現の比較】「秋らしい色調」で古い町並みを描く

AI画像生成【色調表現の比較】シリーズとして、これまで4回の画像生成を行ってきました。

最終回となる今回は「秋らしい色調」をテーマにAIが生成した画像を比較します。

「秋らしい色」というと、あなたはどんな色を連想しますか?

紅葉の色、枯葉の色、高く澄み切った空の色など、多彩な秋色があります。中には、パーソナルカラーの「オータム」を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれません。

3つのAI(ChatGPT・Gemini・Copilot)がどんな秋色を選ぶのか、それぞれの特徴を検証します。


■ 使用ツールとテーマ(プロンプト)

次の3つのAI画像生成ツールに同じテーマ(プロンプト)を与え、生成された画像を比較しました。


【ツール】

ChatGPT / Gemini / Copilot


【プロンプト】

「次の画像を生成してください。画像サイズは4×3の横長で作成。日本の古い町並み。秋らしい色調で。」


【参考】

一般的に秋をイメージさせる色は、下図のカラーパレットのように、色相は赤、橙、黄の暖色が中心です。

トーンはPCCSのディープトーンやダルトーンなど、明度は低~中で、彩度は中~高あたりのトーンが中心となります。

秋をイメージしたカラーパレット

■ 生成画像の比較

【ChatGPT】

秋の色調で描かれた日本の町並み(ChatGPT)
①色の傾向: 橙~黄色の類似色相でまとめられた配色。
②光の扱い: 陽が落ちた直後に夕陽が少し残っているような、画面奥からの光が描かれている。
③雰囲気: 全体的な色のまとまり感が強く、穏やかな印象。

【Gemini】

秋の色調で描かれた日本の町並み(Gemini)
①色の傾向: 紅葉の赤・橙よりも茶系が中心で、彩度が低め。
②光の扱い: 秋の柔らかな日差しが描かれ、明暗が表現されている。
③雰囲気: 光の効果と控えめな紅葉で、のどかな雰囲気。

【Copilot】

秋の色調で描かれた日本の町並み(Copilot)
①色の傾向: 赤~橙の類似色相配色だが、彩度が高く、インパクトがある。
②光の扱い: 曇り空からの光のような、明暗の少ない落ち着いた光。
③雰囲気: 紅葉の鮮やかさと手前の建物の暗い茶で、重厚感を感じる。

■ まとめ・気づき

・全体的に、もう少し多彩な色使いになることを予想していたが、色相が赤・橙・黄に集中し、王道の秋色が表現された印象。画像のモチーフと構図も、3つのAIで共通点が多い。

・光の表現による画面の明るさは、ChatGPT<Copilot<Geminiと明るくなっていく。色の落ち着きはプロンプトの言葉「古い町並み」の影響も考えられる。

・ChatGPTは、木々の間から見える空までも黄みを帯び、色相のまとまり感が非常に強い。また、画像を拡大すると手書きのイラスト風で、この点からも暖かい雰囲気が生じているように感じる。

・Geminiは、他の2つに比べて紅葉が控えめに描かれている。今回も光の明暗や、プロンプトにない描き込みによる演出で、「Geminiスタイル」とも言える表現を展開している。一方で、プロンプトの「画像サイズは4×3の横長で作成。」は、一度も反映されなかったため、プロンプトに工夫が必要と思われる。

・今回のCopilotは、これまで生成した中で最も鮮やかな色調である。鮮やかな赤、暗い茶、赤みを帯びた灰色がかった空の色、この3つのコントラストがインパクトを強め、ドラマチックな印象が伝わる。


3つの生成画像の比較とともに、秋色をお楽しみいただけたでしょうか。

このAI生成画像シリーズの第一弾で5回、第二弾で5回、合計10回の画像生成により、各AIの個性が見えてきたように感じます。

画像生成の内容に合わせて使用するAIを選び、AIの個性を利用することは、自分が表現したい色を得るための近道になりそうです。

これからもAIにさまざまなお題を出して、生成画像の色合いをチェックしたいと思います。


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AI画像生成シリーズ第2弾は 【色調表現の比較】ChatGPT / Gemini / Copilot
【AI生成画像・色調表現の比較】「落ち着いた」はどのような色調になるか
【AI生成画像・色調表現の比較】「カジュアル」な色調はどう表現される?
【AI生成画像・色調表現の比較】「ナチュラル」な色調で描かれた花束
【AI生成画像・色調表現の比較】PCCSのディープトーンで花束を描く


*シリーズ第一弾・記事まとめ*
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】画像生成と色の実験をはじめます!
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第1回 三原色(赤・黄・青)の再現度チェック
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第2回 人気色・ピンクとみずいろの色合いは?
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第3回 PCCSによる色の表示は伝わるか?
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第4回 伝統色(和の色)
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第5回 外国語由来の慣用色名



2025年11月14日金曜日

【AI生成画像・色調表現の比較】PCCSのディープトーンで花束を描く

AI画像生成【色調表現の比較】第4回は、PCCS(日本色研配色体系)のトーンの一つ、ディープトーンの色表現を比較します。

前回の第3回『「ナチュラル」な色調で描かれた花束』に引き続き、今回も花束を画像生成のテーマとしました。 これは、3つのAI(ChatGPT・Gemini・Copilot)の比較と同時に、前回のナチュラルと今回のディープトーンを比較する試みです。

PCCSのディープトーンはどう表現されるか、ナチュラルの表現とどう違うのか、2つのポイントを中心に検証します。

▼前回の記事はこちらからどうぞ
【AI生成画像・色調表現の比較】「ナチュラル」な色調で描かれた花束


■ 使用ツールとテーマ(プロンプト)

【ツール】
ChatGPT / Gemini / Copilot

【プロンプト】
「次の画像を生成してください。画像サイズは4×3の横長で作成。花瓶に生けられた花束。色調はPCCSのディープトーンで。」

【参考】
PCCSのディープトーンは、下図のトーンマップの右下寄りの低明度・高彩度のトーンです。各色相とも深い色合いで、トーンのイメージは深い、充実した、伝統的な、などです。

前回のナチュラルは、明度が中~高、彩度が低~中で、トーンマップの左上寄りのライトグレイッシュやソフトあたりが中心です。


トーンマップで学ぶ明度と彩度の関係(PCCSディープトーンの位置)

■ 生成画像の比較

【ChatGPT】

ディープトーンで描かれた花束(ChatGPT生成)

①色の傾向: 背景の黒からガーベラの鮮やかな赤まで、彩度の幅がある。
②光の扱い: 深い暗闇の中で、まるでガーベラに柔らかなスポットライトが当たっているような表現。
③雰囲気: 背景の黒とガーベラの赤のコントラストが強く、重みや力強さを感じる。17~18世紀ヨーロッパの重厚感のある静物画を連想。
④ナチュラルとの比較: ナチュラルとは明度、彩度とも大きな差があり、暗く鮮やかな色彩で、印象が全く異なる。
    

【Gemini】

ディープトーンの色調で生けられた花束(Gemini生成)

①色の傾向: 花と花瓶はディープトーンが中心で、背景は花よりも明るめ。
②光の扱い: 控えめな光で、曇りの日の室内のような雰囲気。
③雰囲気: 重厚な印象だが、花と緑の色が生き生きと描かれていて生命感を感じる。
④ナチュラルとの比較: ナチュラルよりも1~2段階、明度は低く、彩度は高く移行した印象。
   

【Copilot】

暗めのディープトーンで描かれた花束(Copilot生成)

①色の傾向: ディープトーンよりも明度が低いダークトーンが中心。
②光の扱い: 明かりのない部屋のような暗さだが、かすかに右側からの光を感じる。
③雰囲気: 全体的に暗い色調で、明暗差も少ないので、ひっそりとした印象。
④ナチュラルとの比較: ナチュラルよりもかなり明度が低いが、明暗差が少なく、穏やか色調である点は共通している。
   

■ まとめ・気づき

・ChatGPTとCopilotは、明度がかなり低いが、光の描き方にそれぞれ個性がある。ChatGPTは、ほぼ黒の背景から花(ガーベラ)まで明暗差が大きく、Copilotは背景のダークグレーと花との明暗差が少ない。結果的に、ChatGPT はCopilotよりも背景が暗いにもかかわらず、全体的な印象ではCopilotよりも明るい。

・Copilot の生成画像は、一見何が描かれているかわかりにくいほど暗い。しかし、見ているうちに暗さに目が慣れ、次第に見えてくる花々の暗い色の表現に独特な味わいを感じる。

・Geminiは、これまでの生成画像に見られる背景を描き込んだ画面構成とは異なり、シンプルな構図だが、よく見ると花瓶に室内の様子が写り込んでいて、Geminiの独自の世界観が感じられる。

・ナチュラルとディープトーンの生成画像を比較すると、ChatGPTとCopilotは明度を大きく変えることで、2つの色調の違いを表現している。この2つに比べGeminiは、ナチュラルからディープへの明暗の差が大きくなく、色調の変化が段階的である。


正直なところ、このように暗い色調になるとは思ってもみませんでした。ディープトーンでこの暗さだと、ディープよりも暗いダークトーンではどうなるのか気になるところです。

同時に、前シリーズの「【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第3回 PCCSによる色の表示は伝わるか?」で、AIにはPCCSの色の表示が伝わりにくかったことを考えると、今回のPCCSのトーンについても、同様に伝わりにくい傾向があるのではないかと思いました。

さて、次回は、今の季節に合わせて「秋らしい色調」をテーマに取り上げます。あなたは「秋」からどんな色をイメージしますか。紅葉の鮮やかな色、枯葉の乾いた色、それとも木の実の深い色でしょうか。3つのAIがどんな秋色を描くのか、ご期待ください。


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AI画像生成シリーズ第2弾は 【色調表現の比較】ChatGPT / Gemini / Copilot
【AI生成画像・色調表現の比較】「落ち着いた」はどのような色調になるか
【AI生成画像・色調表現の比較】「ナチュラル」な色調で描かれた花束

*シリーズ第一弾・記事まとめ*
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】画像生成と色の実験をはじめます!
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第1回 三原色(赤・黄・青)の再現度チェック
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第2回 人気色・ピンクとみずいろの色合いは?
▶ 【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第3回 PCCSによる色の表示は伝わるか?
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第4回 伝統色(和の色)
【シリーズ・AIに色は伝わるか?】第5回 外国語由来の慣用色名



2025年11月7日金曜日

【AI生成画像・色調表現の比較】「ナチュラル」な色調で描かれた花束

今回は『ナチュラル』をテーマに、AI画像生成の【色調表現の比較】を行います。『ナチュラル』は、シリーズ第1回の『落ち着いた』、第2回の『カジュアル』と同様に、物事やスタイル、雰囲気のイメージを表現するのによく使われることばです。

あなたがイメージする『ナチュラル』を思い浮かべながら、記事を読んでいただけると、楽しさが増えることと思います。


■ 使用ツールとテーマ(プロンプト)

【ツール】
ChatGPT / Gemini / Copilot

【プロンプト】
「次の画像を生成してください。画像サイズは4×3の横長で作成。ガラスの花瓶に生けられた花束。ナチュラルな色調で。」

【参考/ナチュラル配色】
プロンプトに含まれる「色調」と「配色」は、同じ意味ではありません。「色調」は色のトーンや雰囲気を表し、「配色」は色の組み合わせに重点が置かれます。ただし、この2つは互いに深く関連しているため、ここでは参考としてナチュラルな配色について解説します。

下図がナチュラル配色の一例です。明度(色の明るさ)は中~高、彩度(色の鮮やかさ)は低~中で、自然の中に見られるような色の組み合わせが中心です。前回のカジュアル配色の配色例と比べると、トーンに明らかな違いがある点がお分かりいただけると思います。

ナチュラル配色の例。中~高明度・低~中彩度の自然な色合いで構成されたカラーパレット。


■ 生成画像の比較

【ChatGPT】

ChatGPTが生成したナチュラルな色調の花束。淡いグリーンが全体を引き締め、柔らかな光がやさしい印象を与える。

①色の傾向: 淡い色調を中心とし、ソフトなグリーンが全体を引き締めている。薄い橙の花は控えめなアクセントカラーの役割をしている。
②光の扱い: 陰影が少ない明るく柔らかな光
③雰囲気: 優しく穏やかな雰囲気
    

【Gemini】

Geminiが生成したナチュラルな花束。アイボリーや橙系ベージュ、紫など色幅が広く、室内の質感や奥行きが感じられる。
①色の傾向: アイボリーや、橙系のベージュ、緑、紫系と色の幅が広い
②光の扱い: 明暗がはっきりしていて、ドラマチックな印象
③雰囲気:室内の壁、家具、テーブルクロスなど質感の違いがはっきりと描かれている。さらに奥行きも表現され、室内の雰囲気がよく伝わってくる。
*画像サイズは今回もプロンプト通りではなく、1×1の正方形でした。
 

【Copilot】

Copilotが生成したナチュラルな花束。黄と橙を中心に淡いトーンでまとめられ、落ち着いた大人の雰囲気。
   
①色の傾向: 黄、橙、緑が淡いトーンでまとめられている。2輪のガーベラのおしべが深い黄と茶色で、アクセント効果を生んでいる。
②光の扱い: 抑え気味の明るさの穏やかな光だが、ほのかな明暗を感じる。
③雰囲気: 3つの中で最も柔らかで大人しい雰囲気にまとまっている。
    

■ まとめ

・ChatGPTとCopilotはナチュラルの捉え方が大変近く、明るく優しい色調が共通している。色合いもナチュラル配色となっている。

・Geminiは壁や家具などに自然素材の色彩を取り入れることで、ChatGPT、Copilotとはまた違った、少々強さのあるナチュラル感を表現している。青紫、赤紫と紫系2色を取り入れている点が特徴的。

・画面の明るさは、Gemini の陰影が強いため、ChatGPT、Copilotより暗く感じられる。ChatGPTとCopilotではChatGPTがより明るい。

今回はナチュラル配色に重点を置いたChatGPT、Copilotの画像と、自然の素材をポイントとしたGeminiの画像、大きく2つに分かれました。あなたが思い描いたナチュラルはどちらに近かったでしょうか。それとも全く違ったナチュラルでしたでしょうか。同じナチュラルでも、ことばから広がる色の表現には違いがあり、その点が興味深く感じられました。

ところで、ChatGPTとCopilotの生成画像は、今回に限らず似ていることがよくあります。この傾向についてChatGPTに理由を尋ねてみると―

① ベースとなる画像生成モデルが「同系統」
② プロンプト(指示文)の解釈が同じ方向に寄る
③ “写実系AI”のトレンドが共通している

とのことでした。ただし、光の表現などに違いも見られ、それぞれの得意な点は異なるようです。

さて、次回はちょっと趣向を変えて、PCCSの「ディープトーン」で色調を指示します。3つのAIはPCCSのトーンを表現できるか、どうぞお楽しみに。


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2025年10月31日金曜日

【AI生成画像・色調表現の比較】「カジュアル」な色調はどう表現される?

AI画像生成の【色調表現の比較】シリーズ、第1回の『落ち着いた』に続き、第2回目の今回は『カジュアル』をテーマに検証します。

「カジュアル」ということばは、配色や色調だけでなく、ファッションや場の雰囲気など、幅広い表現に使われます。それだけに、カジュアルの捉え方(ポイント)をどこに置くかで、色彩の違いが生まれるかもしれません。その点に注目して、3つのAIが生成した画像を比較したいと思います。


■ 使用ツールとテーマ(プロンプト)

【ツール】
ChatGPT / Gemini / Copilot

【プロンプト】
「次の画像を生成してください。サイズは4×3の横長。芝生の上に置かれたカジュアルな色調のスニーカー。」

【参考/カジュアル配色】
プロンプトに含まれる「色調」と「配色」は、同じ意味ではありません。「色調」は色のトーンや雰囲気を表し、「配色」は色の組み合わせに重点が置かれます。ただし、この2つは互いに深く関連しているため、ここでは参考としてカジュアルな配色について解説します。

カジュアル配色は、下図の配色例のように、彩度(色の鮮やかさ)が高めで明るい色を組み合わせたメリハリ感のある配色です。楽しさや親しみやすさを感じる配色で、主に暖色が中心です。青などの寒色を中心とした場合はクール・カジュアルと分類されます。

カジュアル配色の例(暖色中心の明るい配色)


■ 生成画像の比較

【ChatGPT】

ChatGPTが生成したカジュアルな色調のスニーカー(芝生の上)
①色の傾向: ベージュを中心に低彩度の色でまとめられている
②光の扱い: 柔らかな自然光のような光
③雰囲気: ナチュラルで穏やかな雰囲気
    

【Gemini】

Geminiが生成したカジュアルな色調のスニーカー(芝生の上)
①色の傾向: ソフトトーンの色が中心だが、白が組み合わされることで、活動的な雰囲気も加わっている
②光の扱い: 明暗がはっきりしていて、太陽の存在を感じる
③雰囲気:背後に公園のような風景が描かれ、晴れやかな心地よい雰囲気が伝わってくる
*画像サイズは今回もプロンプトの4×3ではありませんでした。
    

【Copilot】

Copilotが生成したカジュアルな色調のスニーカー(芝生の上)
①色の傾向: ベージュが中心だが、ベージュと赤の彩度差が大きいことと、赤と青が対照色相であることから、メリハリ感が出ている
②光の扱い: 曇天のような落ち着いた光
③雰囲気: 穏やかさに少しアクティブな雰囲気もあり、おおらかさが感じられる
    

■ まとめ

・3つとも、配色イメージとして捉えた「カジュアル」というより、ファッションイメージとしての「カジュアル」をポイントに、くつろいだ雰囲気の配色となっている。その影響があってか、彩度は全体的に控えめで、色のコントラストもそれほど強くない傾向にあります。

・光については、今回もGeminiは明暗がはっきりしていて、画面の明るさはCopilot→ChatGPT→Geminiの順に増している。

・Geminiの画像で、スニーカーのピンク、オレンジ、緑、白が背景の花々にも使用されているため、色のリピート(繰り返し)効果により、画面全体の配色のまとまり感が得られている。

・ChatGPTはスニーカーの片方だけを描いていて、商品のサンプル画像のようになっている。


画像生成のテーマがスニーカーというファッション・アイテムだったため、ファッションイメージの「カジュアル」の表現に重点が置かれたようです。

3つのAIが描いたカジュアルなスニーカー、あなたはどれが好みでしょうか?それぞれのスニーカーにどんな服を合わせるか、色からコーディネートを考えてみるのも楽しいですね。

次回は「ナチュラル」をテーマに3つの生成画像を比較します。引き続きご覧いただけると嬉しいです。


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2025年10月24日金曜日

【AI生成画像・色調表現の比較】「落ち着いた」はどのような色調になるか

AI画像生成の色の実験、シリーズ第2弾として、今回から【色調表現の比較】をスタートします。色の再現度を検証した第1弾に続き、第1回目となる今回は、AIが『落ち着いた』という指示をどのように色調で表現するかを検証します。

「落ち着いた」ということばから、あなたはどんな色調を思い浮かべるでしょうか?3つのAIは「落ち着いた」をどのように表現してくれるか、それぞれの特徴を見ていきましょう。


■ 使用ツールとテーマ(プロンプト)

【ツール】
ChatGPT / Gemini / Copilot

【プロンプト】
次の画像を生成してください。サイズは4×3の横長。カフェの室内、テーブルの上にはコーヒーカップと小さな花瓶に活けた花。全体的に落ち着いた色調で。

【参考】
PCCSでは、ライトグレイッシュトーンが落ち着いたイメージとされています。彩度(色の鮮やかさ)は低く、明度(色の明るさ)は中明度から一部高明度領域に位置します。
色の差が少なく、穏やかにまとまった配色です。


■ 生成画像の比較

【ChatGPT】

ChatGPTが生成した落ち着いた色調のカフェ(コーヒーカップと小さな花瓶)
①色の傾向: ブラウン系で彩度は低~中彩度、明度は低め
②光の扱い: 柔らかで明暗差があまりない
③雰 囲 気: 少々暗めだが、穏やかな印象
    

【Gemini】

Geminiが生成した落ち着いた色調のカフェ(窓の光と室内の人物)
①色の傾向: 低彩度で明るめのブラウンとグリーン系が中心
②光の扱い: 大きな窓が描かれ、明暗がはっきりしている
③雰 囲 気: ナチュラルで明るい雰囲気
*画像サイズはプロンプト通りではありませんでした。
    

【Copilot】

Copilotが生成した落ち着いた色調のカフェ(コーヒーカップと小さな花瓶)
①色の傾向: ブラウン系中心で彩度は低~中彩度、明度は中~高明度
②光の扱い: 窓からの光で柔らかな陰影
③雰 囲 気: くつろいだ印象で、温もりを感じる
    

■ まとめ

・3つともブラウン系を中心として、彩度を低めにまとめている。Geminiはブラウンにグリーン系を合わせているが、どちらも低彩度で、良くまとまっている。

・3つの大きな違いは、光による明暗である。ChatGPT→Copilot→Geminiの順番に明るくなり、特にGeminiは明暗がはっきりしている。

・花瓶に活けられた花の色も全て淡いピンクで、柔らかい彩りとして画面になじんでいる。インテリアの素材も木目の見える木で構成されており、「落ち着いた」から木材が連想されたものと思われる。

・Geminiはカフェのお客や窓の外の景色、鉢植え、本などもしっかり描かれ、一つのシーンとして表現されている。


どれも「落ち着いた」色調と言えるものですが、やはりAIごとに個性がありますね。光の効果により、深い落ち着き(ChatGPT)から、落ち着きがある中にも生き生きとした雰囲気が感じられるもの(Gemini)まで、幅があります。

あなたが最も「落ち着き」を感じる色調はどれでしょうか。自分が最も落ち着く色を探してみるのも面白いかもしれません。


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2025年10月17日金曜日

AI画像生成シリーズ第2弾は 【色調表現の比較】ChatGPT / Gemini / Copilot


AIによる画像生成はどんどん進化を遂げていますが、思い通りの画像を生成させるための指示(プロンプト)はなかなか難しいものです。

このブログでは、先月、「AIに色は伝わるか?」をテーマに、ことばで伝えた色をAIがどのように再現するのかを5回にわたり検証しました。(詳細は下部のリンクよりご覧いただけます)

これに引き続き、今回はAIに色調の指示を試すことにしました。前回の色の指定とは異なり、画像全体の色のトーンや傾向、雰囲気に注目します。


■ 色調比較の実験方法

「『落ち着いた』色調の風景画を生成して」などと、AIに対し色調を含めた画像生成を指示し、出来上がった画像ではどのような色合い・雰囲気が表現されているかを比較検証します。

使用するAIは、前回と同じく ChatGPT、Gemini、Copilot の3つです。

3つのAIに同じプロンプトを与えて、生成された画像について次の3点について評価します。

①色の傾向(色相・色のトーン)
②光の扱い(明るさ・陰影)
③雰囲気(演出)

また、実験のテーマは次の5つを予定しています。

・落ち着いた
・カジュアルな
・ナチュラルな
・ディープトーン(PCCS)
・秋らしい


■ AI同士の評価は?

では、この3つのAIは、お互いの生成画像をどう評価しているのでしょうか?実験を前に、それぞれのAIに3者の生成画像の特徴を訊いてみました。

【質問】
「次の各AIの生成画像について、色彩表現を中心にどんな特徴があるかを50文字以内で述べて。 ①ChatGPT、②Gemini、③Copilot

それぞれの回答は、次の通りです。

【ChatGPT】
①ChatGPT: 落ち着いた中間色を多用し、光を柔らかく表現。調和感が高い。
②Gemini: 明度高めで透明感のある色調。寒色寄りのクリーンな印象。
③Copilot: 彩度が高くコントラストも強め。光と影の差で深みを演出。

【Gemini】
①ChatGPT: 彩度が低く中間トーンが強い傾向で、落ち着いた暖色寄りの表現が多い。
②Gemini: リアルで鮮明、または多彩なスタイルに対応し、プロンプトで色鮮やかな表現も可能。
③Copilot: リアルな写真風から芸術的な画風まで多様で、光と陰影の表現がリアル

【Copilot】
①ChatGPT: 繊細な陰影と高彩度で、幻想的な色調が得意
②Gemini: 写実性と透明感が強く、光彩表現が豊か
③Copilot: 明瞭で均整の取れた配色、指示反映が精密

評価が一致している点と分かれている点、また、「幻想的な色調」など抽象的な評価もあり、 面白いですね。

これから生成される画像に上記のような特徴が見られるかも検証してみたいと思います。ぜひご覧ください。


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