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| photo by Masumi Chiba |
「きれいな色」という表現は日常的によく使われています。そして、「きたない色」という言葉にもたまに出会います。これらは感覚的には理解できますが、具体的にどんな色が「きれい」で、どんな色が「きたない」かを説明するのはなかなか難しいものです。
「きれいな色」と「きたない色」はどのような違いがあるのでしょうか。
考えてみると、ポイントはその色が「澄んでいるか、濁っているか」にあるのではないかと気づきました。
「きれいな色」と「きたない色」の傾向
「きれいな色」「きたない色」の判断は感覚によるところが大きく、その基準は人によって幅があると思われますが、一般的に「きれいな色」「きたない色」とされやすい色をざっくりと捉えると、次のような傾向が挙げられます。
- きれいな色=澄んだ色(明清色)、鮮やかな色(純色)
- きたない色=濁った色(中間色・濁色)、暗い色(暗清色)
(参考)
- 純色:最も鮮やかな色
- 明清色:純色+白
- 暗清色:純色+黒
- 中間色(濁色):純色+グレー(白+黒)
そして、これらの傾向は、「きれい」「きたない」という言葉と関係しているようです。
「きれい」「きたない」から生じるイメージ
「きれい」「きたない」は、とても身近な表現です。例えば、「手をきれいに洗う」「部屋がきたない」など、日常生活の中でよく耳にします。
この2つの言葉には、基本的に次のような意味があります。
- きれい:清らかで美しいこと、汚れが無く清潔であること
- きたない:汚れていること、不潔
「清らか」や「清潔」からは澄んだイメージが生まれ、澄んだ色調の色と結びつき、反対に「汚れ」「不潔」からは濁ったイメージが生まれ、濁った色や暗い色と結びついているのではないでしょうか。この関係を簡単に表すと、次のようになります。
- きれい(清らか・清潔)→澄んだイメージ→澄んだ色
- きたない(汚れ・不潔)→濁ったイメージ→濁った色
このように捉えると、色そのものよりも、言葉のイメージによる影響が大きいと感じます。
赤を例にして
それでは、具体的に色を確認してみましょう。下の図は、赤を各トーンに変化させたトーンマップです。
この図で一番上の行の青い丸の3色が明清色、一番右側の橙色の丸が純色で、「きれいな色」とされやすい色です。
中間に位置する5色は中間色、一番下の行の赤い丸の3色が暗清色で、「きたない色」とされやすい色です。中でも彩度や明度が低い色は濁りや暗さの度合いが大きく、「きたない色」という印象につながりやすいようです。
「きれいな色」「きたない色」は単純に分けられない
このように、一般的に澄んだ色や鮮やかな色は「きれいな色」、濁りのある色や暗い色は「きたない色」と表現される傾向があること、そしてその背景には「きれい」「きたない」という言葉が生むイメージが関係している可能性があることをご紹介しました。
その一方で、状況に応じて色の見え方は変化しますので、すべての色が単純に「きれいな色」「きたない色」と分類できるわけではありません。
実際に、色は質感や置かれた環境などによって、さまざまな美しさを発揮するものです。そのお話については、また別の記事で綴りたいと思います。
また、「きれいな色」「きたない色」という言葉からAIはどのような色を生成するのか、実際に試してみる予定です。


