photo by Masumi Chiba |
ご覧下さってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美です。
前回の記事でお伝えしました通り、
今回はカラーカードについて取り上げます。
カラーカードとはどんなもの?
1、カラーカード(配色カード)の概要
カラーカードの正式名は、
日本色研
「新配色カード199a」で、
お値段は850円(税別) です。
ビニール袋に入った状態で
書店や画材屋さんなどで
販売されています。
このカードには
赤、青、黄…といった
色名が記載されていません。
カードの裏面に
プリントされている記号
(写真のカードでは dp4 )
が色を表しています。
2、色を示す記号の読み取り方
まずは、色の基本のおさらいと共に
カード裏の記号の読み取り方をご説明します。
色は、
色相(色み)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)の
3つの要素によって成り立っています。
また、明度と彩度の組合せを トーン といいます。
トーン=明度+彩度 ですから、
トーンと色相で色を表示することができます。
カラーカードの裏の記号は、
この トーンと色相 を表しています。
アルファベット=トーン、 数字=色相 です。
写真のカードに記されている dp4 は、
トーンが dp、色相が 4 ということになりますね。
それぞれの数字が示す色相と、
それぞれのアルファベットが示すトーンを
下に記載します。
◆ 数字が示す色相
色彩検定等で採用されているPCCS(日本色研配色体系)では
色相を24に分割して1~24までの番号で表しています。
それぞれの番号(=色相番号)が示す色相名は次の通りです。
1 紫みの赤 13 青みの緑
2 赤 14 青緑
3 黄みの赤 15 青緑
4 赤みのだいだい 16 緑みの青
5 だいだい 17 青
6 黄みのだいだい 18 青
7 赤みの黄 19 紫みの青
8 黄 20 青紫
9 緑みの黄 21 青みの紫
10 黄緑 22 紫
11 黄みの緑 23 赤みの紫
12 緑 24 赤紫
カードに記載された数字はこの番号にあたります。
2番なら赤、8番なら黄です。
(*青緑と青は、これ以上分けられないため
数字が2つ存在しています。)
因みに
色相を並べて円にしたものを
色相環といいます。
図の色相環では24色のうち
偶数番号の色だけ が
表されています。
偶数最初の数字である2番の
赤は時計の9時の位置にあり、
時計回りで数字が増えていき
8時の位置=24番の赤紫で
終わるという順番です。
◆ アルファベットが示すトーン
アルファベットはトーンの記号(略号)です。
トーンとは前述の通り明度と彩度の組合せで、
下のトーンマップのように表されます。
それぞれの円の中央に記されているのが
トーンの名前と記号で、次の12種類です。
v ビビッドトーン *純色
b ブライトトーン
s ストロングトーン
dp ディープトーン
lt ライトトーン
sf ソフトトーン
d ダルトーン
dk ダークトーン
p ペールトーン
ltg ライトグレイッシュトーン
g グレイッシュトーン
dkg ダークグレイッシュトーン
色相番号とトーンの記号から先ほどの dp4 を読み取ると、
ディープトーンの赤みのだいだい であることが分かります。
dp4 は
こちらの色です。
アルファベットや数字がたくさん出てきて
最初は慣れないかもしれませんが、
色と合わせて見ているうちに頭に入っていくので大丈夫です。(^^)
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