ご覧いただき、ありがとうございます。カラーリストの千葉真須美です。
生成AIの進歩により、AIによる画像生成が身近なものになりました。実際に使ってみた方も多いことと思います。その際に、「思った通りの色にならないな…」と感じたことはありませんか?
私自身も画像生成で色の調整に苦労することが多く、AIにことばで色を伝えることの難しさを感じています。
そこで、AIに対しことばで色の指定をしたときに、どのような色彩を生み出してくれるのか、実際に試してみることにしました。実験の結果はこのブログでご報告してまいります。
■ AIに色を伝える~実験方法
3つのAIに対し、色名やトーンなど色の指定を含む同一のプロンプトを与えて画像を生成します。出来上がった3つの画像をご紹介し、期待通りの色が出ているか、それぞれのAIでは色彩表現にどんな特徴があるかなどを比較検討します。
使用するAIは、ChatGPT、Gemini、Copilot の3つで、無料プランのものです。
この3つは、日本で広く使用されていることと、日本語の理解能力に優れていることから選びました。また、Canva、Adobe Fireflyといったデザイン系のAIは、言葉による色指定よりも、生成後の編集能力の高さに特徴があるとのことで、今回は候補から外しました。
試しに、「縦長のサイズで、次の画像を生成してください。晴れた青空にかかった7色の虹。」という指示で3つのAIに生成させたのが画面上の画像です。左から、ChatGPT、Gemini、Copilot で、雲の有無や虹の色合いに違いがありますね。
※この実験は、各AIに優劣をつけるものではなく、特徴比較を目的としています。
■ 今後の展開
このシリーズは何回かに分けて継続していきますが、まずは第一弾として次の5回を予定しています。
- 三原色(赤・黄・青)の再現度チェック
- 人気色・ピンクとみずいろの色合いは?
- PCCSによる色の表示は伝わるか?
- 伝統色(和の色)
- 外国語由来の慣用色名
実際に生成した画像を見比べるだけでも面白いと思いますので、ぜひチェックしてください!
🔗 関連リンクやおすすめ記事紹介
▶ 記事「【AI × 色】AIで画像生成と色の調整を試してみました」(IROKORO)
▶ 色の感性ブログ「IROKORO・色でココロ、ワクワク」
▶ note (色に関するコラムなど)