2026年3月7日土曜日

【色の話】エスニックカラーとは?スパイシーカラーとの違い

エスニックカラーのイメージとスパイシーカラーのイメージ
エスニックカラーのイメージ(左)と、スパイシーカラーのイメージ(右)

エスニックカラーとスパイシーカラー。なんとなく思い浮かぶけれど、違いが分かりにくい色の呼び名ではないでしょうか。

この記事では、それぞれの名前の由来や具体的にどのような色を指すのか、そして両者の関係についてご紹介します。


エスニックカラーとは

「エスニック(ethnic)」は「民族の」「民族特有の」という意味で、「エスニックカラー」は、ある特定の民族や地域に特有の文化、歴史に根差した色を指します。日本では主に中東、アフリカ、アジア、中南米などの非西洋圏の伝統的な色彩をエスニックカラーと呼んでいます。

色の特徴としては、彩度が中~高の鮮やかなトーンの色彩であることが挙げられますが、中には深みのある落ち着いた色も見られます。例えば、アフリカンカラーと呼ばれる赤・黄・緑や、ターコイズ、オレンジ、キャメル、黒などが代表的です。

エスニックカラーをファッションやインテリアに取り入れる場合は、素材や柄もエスニック調で揃えると全体の雰囲気が高まります。

エスニックカラーの配色例(ターコイズ・オレンジ・マゼンタなど)
エスニックカラーの配色例

スパイシーカラーとは

スパイシーカラーは、「スパイス(spice)」に基づく色の呼び名で、香辛料の色、あるいは香辛料を連想させる色を意味します。

主に中彩度の色で、ターメリック(うこん色)、シナモン(肉桂色/にっけいいろ)など、植物に由来する暖かみのある暖色が中心です。

スパイシーカラーは食品パッケージやファッション、メイクなどに取り入れられることが多く、単色でもアクセント効果を生む「スパイス」として取り入れられることがあります。

スパイシーカラーの配色例(ターメリック・チリなどのスパイスをイメージした色)
スパイシーカラーの配色例


エスニックカラーとスパイシーカラーの関係

エスニックカラーとスパイシーカラーの関係を見ると、スパイシーカラーはエスニックカラーの中に見られる代表的な要素の一つと考えることができます。エスニックカラーは先ほど述べた通り民族や地域の文化・伝統に基づき、スパイシーカラーはスパイスという食文化に関わるものであるからです。色合いも、エスニックカラーと比べてスパイシーカラーの方が色の範囲が狭くなっています。

しかし、スパイシーカラーは一つの色の表現として成り立っているので、エスニックカラーに含まれるというよりも、重なりながら独立しているという感覚が近いかもしれません。

エスニックカラー:文化・伝統に由来/鮮やかな色が中心/色の範囲が広め
スパイシーカラー:香辛料に由来/暖色が中心/色の範囲がやや狭い

この違いを押さえておくと、それぞれの色の表現がより的確になり、イメージを深めることができることでしょう。

次回は、AIは「エスニックカラー」と「スパイシーカラー」をどのように表現するかを試してみたいと思います。


🔗 関連記事

大人の塗り絵|配色のヒント⑦ エスニックカラーを取り入れる