2026年2月20日金曜日

「和のなるほど図鑑」|日本の伝統文化と配色が学べる一冊

みっけ著「和のなるほど図鑑」の表紙

春を思わせる優しい桃色の表紙に惹かれ手に取った 「和のなるほど図鑑」 をご紹介します。


和の雑学教養本

この本の著者はデザイナーのみっけさん。クイズ好きのみっけさんがクイズに強くなるために集めた情報の中から、日本の伝統文化に関するものを美しいデザインでまとめたのがこの本です。

日本語、暦、歴史と文化、芸術と芸能など14の章で構成され、みっけさんのイラストやデザインがオールカラーで楽しめます。

ページをめくりながら、日本人として日本に長年暮らしながら、知らないことは多いものだと感じました。中でも、初めて触れた日本刀の「刃文」の種類には驚きました。刃文とは刀の刃の部分に焼き入れをした際に現れる文様のことです。8種類の模様が紹介されていて、このような「美」があったとは全く知りませんでした。

もちろん、「色」に関するページもあります。日本の代表的な伝統色や文様、平安時代の「襲色目(かさねのいろめ)」、聖徳太子が制定した「冠位十二階」などの冠位を表す色、そして玉ねぎ、みかんなど染め物に使われた食物などが紹介されています。色彩史の勉強にも役立ちそうです。


配色見本帳としてもおすすめ

取り上げられた内容の興味深さに加えて、この本の大きな魅力となっているのがみっけさんのデザインです。和の色を意識してか中間色が多く、柔らかな配色が各ページを美しく彩っています。

柔らかな色合いの中にも、渋めの配色から可愛らしい配色まで幅広く、テーマごとの配色の個性が感じられます。また、絵具のチューブやアイシャドウパレットをモチーフに色を紹介するなど、見せ方もユニークです。

和の配色は古風なイメージになる場合がありますが、この本はどちらかというと現代的でおしゃれな印象を受けました。そのため、この本は配色見本帳としても役立つと思います。

イラストやデザインから配色のヒントを得たり、気に入った配色を見つけて色使いのお手本にしたりと、たくさんのアイデアや学びを得られそうです。

和の雑学と色の世界を同時に楽しめる、おすすめの一冊です。


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