![]() |
| 画像出典:JAFCA公式サイト (https://jafca.org/about/colortrend/category/times/) |
JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)が毎年12月に発表している「時代の色-メッセージカラー」、2026年の色に選ばれたのはハートフェルト・ピンク(Heartfelt Pink)です。
ハートフェルト・ピンクは、わずかに青みを帯びたクリアで明るいピンク。この色が選ばれた背景や、色の特徴について見ていきましょう。
■ 心を満たしてくれるピンク
景気低迷や生活不安の中で、安定感や安心感、そして癒しを求める傾向が続いてきました。しかし、2026年は人々の気持ちが「静」から「動」へ移行する1年になりそうと、JAFCAは予測しています。そこで、「動」をイメージさせる色である暖色が注目されました。
暖色の中でもピンクは、活力・意欲という活動的なイメージと、色の明るさから伝わる幸せ・寛容といった柔らかなイメージをバランスよく併せ持つ色です。新たな動きや気持ちの変化を受け入れる心を優しく後押しし、明るく幸せな気持ちで心を満たしてくれる色として、この明るいピンクが2026年の色に選ばれました。
■ くすみピンクからクリアなピンクへ
ハートフェルト・ピンクのクリアな色合いにも注目です。
以前から人気が継続しているくすみピンクと、ハートフェルト・ピンクとでは同じピンクでも色調が異なります。くすみピンクはグレーが混じった穏やかな色調ですが、ハートフェルト・ピンクはくすみ(濁り)がほとんどないクリアな色調です。
くすみピンクが静的で、落ち着き、控えめなイメージであるのに対し、ハートフェルト・ピンクはそのクリアな色調が動的でスッキリとしたイメージを与え、前向きな姿勢を感じさせます。
■ ハートフェルト・ピンクの取り入れ方
JAFCAが提案するアソートカラー(組み合わせる色)は深いトーンの色が多く、これまでにない意外性のある配色がすすめられています。ライトピンクとディープカラーの組み合わせはコントラストが生まれ、活動的なイメージがより強まります。
ハートフェルト・ピンクは少々青み寄りのピンクですので、ファッションでは、ミディアム~ライトグレーやブルー系と合わせるとそのクリアな色合いが映えそうです。また、トップスやストールなどで取り入れると、お顔周りが華やかな印象になります。
ハートフェルト・ピンクを暮らしに取り入れて、前向きな気持ちで2026年を過ごしたいものですね。
■ 関連記事
▶ 流行色|①人気色とトレンドカラー
▶ 流行色|②2025年の人気色、トレンドカラーとその理由
▶ 2026年を象徴する色 Cloud Dancer|PANTONE Color of the Year
