2017年10月30日月曜日

ワークをチラリとお見せします!~カラーコーディネート講座

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

今日は 現在開講中の「カラーコーディネート講座」
使用しているカラーワークをチラっとご紹介します。

このブログで繰り返し申し上げていますが、
色使いの上達には アウトプット が欠かせません。

色に関する知識をインプットしたら、
必ずアウトプットする。

そのために、毎回 衣・食・住を中心とした
さまざまなワークをご用意しています。

上の写真は「フードカラー」のワークの一部です。
それぞれの料理が
美味しそうに見えるお皿の色 と、
美味しそうに見えないお皿の色
考えていただきました。

食欲を増進させる色は?
食欲を減退させる色は?
お料理を引き立てる色は?・・・

これまでインプットした知識を活用して、
目的に合った色を選んでいただきます。

そして、これらの絵を切り取り、
選んだ色のカードの上に乗せて
実際の見え方を確認します。

お皿と言えば「白」が思い浮かびますが、
意外な色がお料理を引き立てたりします♪



by Masumi Chiba

こちらは「ファッションカラー」のワークです。
(制作途中の写真なので、ペンや消しゴムが写ってます。)

この子の帽子からシューズまで
各アイテムをカラーコーディネートして、
色鉛筆で塗っていただきました。

男の子にも、女の子にも見える子ども(のつもり)なので、
まずは性別から決めていただきます。

そして、どんなイメージにしたいか を考えます。

元気いっぱいの男の子、
ナチュラル感のある男の子、
お洒落に目覚めた女の子・・・

色とイメージの関係を活用して、
イメージに適した色でコーディネートします。

同じ絵から、
何人もの個性豊かな子どもたちが出来上がります。

どのワークも、受講者さんは最初に
「難しいー!」とおっしゃいます。
しかし、しばしの沈黙の後、黙々と作業を始められ、
出来上がってみるとどの作品も素敵です。
真剣に取り組んでいただいたことが伝わってきて、
毎回講師冥利に尽きる思いです。

アウトプットを繰り返して、
色のアイディアの引き出しを増やしていく。

そのためのカラーワークを、来月スタートする
「カラーコーディネート講座/アドバンス」でも
出来る限り取り入れていきたいと思っています。




2017年10月15日日曜日

初めての思えない仕上り!~「ぬり絵でカラーレッスン」受講者さんの作品


第12回「ぬり絵でカラーレッスン」受講者さんの作品

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

このところ気温がぐっと低くなり、
急速な秋の深まりを感じる仙台です。

さて、先日の記事で「ぬり絵でカラーレッスン」の
ご報告をした際に、ある受講者さんの作品をご紹介しました。
講座終了時にこの作品はまだ途中でしたが、
その後 大変嬉しいことに、受講者さんが完成作の写真を
送ってくださいました。それが上の画像です。

塗り始める前に選ばれた 赤、黄、オレンジ、紫、青 が
バランスよく配置されていますね。
背景色は予定していた黒から
淡いグリーン系とブルー系の色に変更し、
上からグレーを重ねたそうです。
背景色の濃淡によって画面に穏やかな流れができました。
花々が緩やかに揺れているように感じますね。

この方、なんと今回がぬり絵初挑戦!
初めての作品とは思えない素敵な仕上りです。
これからもぬり絵を楽しみながら、
色の世界を広げていただけたらと思います。




2017年10月10日火曜日

周りの色で主役の印象も変わる ~「ルオーのまなざし 表現への情熱」展より

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

今日は、宮城県美術館で観た
「ルオーのまなざし 表現への情熱」展 について
ちょっと変わったポイントでご報告したいと思います。



フレーム・カラーによる印象の変化


ジョルジュ・ルオー は、
19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍した
フランスの画家です。

暗い作品のイメージが強く
あまり好きなタイプではないので、
展覧会が開催されると聞いても
正直なところ興味がありませんでした。

しかし、街中でこちらのポスターを目にし、
「あれっ!?こんな明るい作品だったっけ?」と思い、
色の勉強を兼ねて観に行くことに…。



















そして、会場に足を踏み入れると…
やっぱり暗い!

黒で描かれた太い輪郭線に暗い色調。
晩年の作品には鮮やかな色使いも見られますが、
全体的に黒とダークカラーの印象が強く残りました。
ポスターから受けたイメージとは違っていました。

そこで感じたのが、
このポスターの色使いの上手さです。

ポスターのベースカラーは暖かみのある黄色です。
この黄色は作品の中で使われている色なので、
作品との一体感を生み出しています。
また、青の補色ですので、
ブルー系の色をあざやかに見せています。

さらに、黄色の面積が多いので、
ポスター全体がまるでひまわりの花のような
明るく元気なイメージを見る人に与えます。

これらの効果を検証するために、
画像加工ソフトで黄色を白に変えてみたのが
こちらです。



















いかがでしょう?
印象がかなり変わりますね。
白も明るくメリハリがあって悪くはないのですが、
私は黄色のポスターの方が断然好きです。
作品のインパクトが増していると思います。

このように 周り(フレーム)の色が
作品のイメージをこんなにも変えてしまうことを
あらためて実感しました。




2017年10月2日月曜日

第12回「ぬり絵でカラーレッスン」開催レポート

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先日第12回目となる「ぬり絵でカラーレッスン」を開催しました。
テーマは「フラワーモチーフのポストカード」。
上の写真の右側に写っている
カルトドゥコロリアージュ(Cartes de Coloriage)を
教材として使用しました。

こちらのポストカードぬり絵は、
ぬり絵や画材にお詳しいぬり絵仲間の方から
教えていただいたものです。
紙質も良いし、同じ絵柄が3枚ずつ入っていて
誰かとシェアできるという優れもの♪

講座は まず好きな線画を選ぶことから始めました。
線画が決まったら、
どのようなイメージの作品に仕上げたいか
あれこれ思い描きます。
そして 頭に思い浮かんでくるイメージを
簡単な言葉で書き留めていきます。

今度は、書き記された言葉に
ふさわしい色を選んでいきます。
メインカラー、サブカラー、
そしてそれらに合わせた背景色。

作品を構成する色が決まったら、
それぞれの色を線画の上に配置します。



Photo by Masumi Chiba

この方のイメージは「明るい色調のタペストリー」
色は 赤、黄、オレンジ、紫、青 などに決まりました。
選んだ色で構成するということで、花の茎や葉は 青 に。

この青が入ったことで、
「自然の植物」という雰囲気ではなく、
「タペストリーの模様(柄)」であるという感じが
強まりましたね。
色の組み合せも大変美しいと思います。

もちろん ワークの中では 色の選び方だけでなく、
色調のコントロール法や立体感の出し方など
テクニックに関するアドバイスも行いました。

ぬり絵は、自分が好きな色を並べてみたり、
実際の物ごとに忠実なリアルな色を選んだり、
さまざまな楽しみ方があります。

今回のように思い描いたイメージを表現するために
色を選ぶという方法もおすすめです。
作品の世界観がより一層深まることと思います。




2017年9月25日月曜日

鮮やかな色彩とケルト文様を堪能~映画「ブレンダンとケルズの秘密」

「ブレンダンとケルズの秘密」ちらし

ご覧くださって
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

楽しみにしていたアニメ映画
「ブレンダンとケルズの秘密」
を観てきました。

この作品は、
アイルランドの国宝であり
「世界で最も美しい本」と
言われている「ケルズの書」が
完成するまでのお話です。





アイルランドの象徴「緑」に圧倒される


とにかく 映像が美しい
画面のあちらこちらにケルト文様がちりばめられ、
とても幻想的な雰囲気を作り上げています。

色彩も素晴らしく、
明るく鮮やかな色調から深い色調、渋い色調と
さまざまなカラーバリエーションで描かれています。

さらに季節の移り変わりや、
太陽・月・炎といった光の演出、
心のふれあいや恐怖など感情を伝える表現まで
色使いが大変巧みでした。

日本のアニメーションも美しいけれど、
海外の作品はまた違った個性の美しさですね。

この作品を観終えて、
「眼福」とはまさにこのことだと感じました。

ところで、この作品では 緑色 がキーカラーでした。
映像では美しい緑色が印象的ですし、
ストーリー上でも、主人公の少年が
緑のインクの原料となる木の実を探しに
森へ出かけるところから大きく展開していきます。

緑といえばアイルランドのシンボルカラーですね。
アイルランドの祝日セント・パトリックデー(3月17日)では
街中が緑色で飾られ、緑色の服を身に着けます。

緑色を取り上げた点にも
アイルランドへの愛を感じる作品でした。




2017年9月11日月曜日

大人のぬり絵/「奥行き(前後感)」の表現にチャレンジ

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

来月から始まる新講座の準備などで、
最近はなかなかぬり絵ができずに
ウズウズしています。。。

さて、
今日取り上げるのは 8月に仕上げた上の作品です。
この作品の色を決める際に、頭の中で
あれこれ考えたことをご紹介したいと思います。


主役を際立たせるために後退色を利用


最初に決めたのは、
赤をメインカラーにすることです。
この線画が中国風なので、
少し黄み寄りの チャイニーズレッド
使うことにしました。

次に考えたのは、
どうやって女性を際立たせるか?
ということです。

なぜなら、背景の書き込みが多いので、
何か工夫をしないと女性の存在感が
薄くなってしまうと思ったからです。

そこで、
画面手前から 女性 → 傘 → 背景 という
順番であること ―つまり 奥行き(前後感)を
表現したいと思いました。

女性の衣装はメインカラーの赤。
赤は 誘目性(目を引き付ける性質)が高く、
また 進出色(近づいて見える色)でもあります。
主役カラーとしては一番の色ですね。

その後ろの傘は、
後退色(遠ざかって見える色)の紫。

赤と紫で、女性と傘の位置関係を
明確にしようとしました。

因みに、傘の紫袖の紫では、
袖の紫の方が赤みが強いので、
その分手前に見えます。

そして、背景色です。
奥行きを一番に考えるのであれば、
後退効果の高い 暗い寒色 が適しています。

しかし、明るく華やかにまとめたかったので、
黄色やオレンジといった暖色を用いました。
その代わりに、少々くすませることで、
いくらかでも後ろにある感じを出そうとしました。

そんなこんなで上のように完成しました。
奥行き感を少しでも感じていただけると
良いのですが…。

どんな色で塗ろうか?
どんな色を組み合わせようか?
色を選ぶポイントはたくさんあります。

私の色選びが 何かのヒントになれば
大変嬉しいです。




2017年9月4日月曜日

大阪・京都 展覧会巡り~中村佑介展、バベルの塔展、山岸涼子展、パリ・マグナム展

中村佑介展

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先週後半、約10年ぶりに大阪・京都を旅しました。
私の旅行の楽しみの一つが美術館巡りです。
今回は4つの展覧会に足を運びました。



■「中村佑介展」


1つめは、大阪・天王寺にあるあべのハルカスで
9月18日まで開催中の「中村佑介展」
中村さんの15年間の作品が一度に見られる
大変贅沢な展覧会です。

どの作品も 線と色彩が美しく、
一つ一つに見入ってしまいました。

上の写真は最新作の「ワンダーウーマン」。
(*会場は写真撮影OKでした。)
アメコミのキャラクターでありながら、
ミュシャ作品のようなエレガントさと
シックな色使いが素晴らしい!



中村佑介展 ぬり絵コンテスト入賞作品コーナー

また、ぬり絵コンテスト入賞作品コーナーには、
個性あふれる作品が並び、みなさまのアイディアと
テクニックがこれまた勉強になりました。
私の作品(上の段右から2番目)もこの中に加えていただき、
本当に光栄なことだと幸せに感じています。




「バベルの塔」展 


バベルの塔展

「バベルの塔」展 では、この作品をはじめとする
ブリューゲル と ボス の不思議な世界を満喫!
主役の背後にいる小さなキャラクターまで丹念に描かれている点は
中村佑介さんと通じるものがあると感じました。
こちらは 10月15日まで、
大阪・国立国際美術館で開催されています。




■「山岸涼子展・光-てらす-」


山岸涼子展・光

初めて訪れた京都のマンガミュージアムでは
「山岸涼子展・光-てらす-」

山岸さんの代表作の一つ「日出処の天子」は、
私の好きなマンガのベスト3に入ります。

和の色彩を用いた繊細な原画は、
ため息ものの美しさでした。
衣装の色・柄などぬり絵の参考にもなりそうです。




■「パリ・マグナム写真展」


パリ・マグナム写真展

最後は、京都文化博物館の「パリ・マグナム写真展」
世界的な写真家集団マグナム・フォト創立時から現代まで
パリで撮影された作品を集めた写真展です。

モノクロ作品が多く、
光の加減により表情を多彩に変えるモノトーンが
とても味わい深かったです。
白・黒のバランスも巧みでした。
こちらも9月18日までの開催です。


…と、大変欲張りな時間を過ごして来ました。

さまざまな配色を目にし、インプットすることは、
配色のアイディアにつながります。

ごく身近な所からも多くのことを学べますが、
たまには気分を変えて美術館へ行ってみるのも
良いのではないでしょうか?
あらたな色の発見があるかも…。




2017年8月28日月曜日

上手な色選びができるようになるには?

上手な色選びができるようになるには?
Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。


前回の記事
「色の試験に合格しても、
 色選びがスムーズになるとは限らない」
の最後にお伝えしました通り、
今日のテーマは「上手な色選び」についてです。



的確な色をスムーズに選ぶために


「どうしたら色を上手に選べるようになりますか?」

というご質問をたびたび受けます。

「どうしたら」という方法の前に、
まず「上手な色選び」について考えてみましょう。

「上手な色選び」とは
具体的にどんなことでしょう?

短時間でさっと選べること?
それとも、美しい配色ができること?

私が考える「上手な色選び」とは、
「目的を達成できる色を選ぶ」ということです。

こんなふうに見せたい、こんな効果が欲しい …
という思い(=目的)を叶えてくれる色を
的確に選べるのが上手な色選びだと思います。

例として、テーブルクロスで考えてみましょう。
テーブルクロスの色を選ぶ際、
どんな目的が考えられるでしょうか?

 ・食欲を増す
 ・家族の会話がはずむ
 ・お部屋のポイントになる
 ・お部屋に溶け込む ・・・

このような項目が挙がったとします。
それぞれの項目を達成してくれる色を考えてみると、

 ・食欲を増す
    → 食欲増進効果のある 暖色系の色

 ・家族の会話がはずむ
    → 気持ちを明るくしコミュニケーションを
     促進する 黄色~橙色系の色

 ・お部屋のポイントになる
    → 室内の色の中でアクセント効果のある色

 ・お部屋に溶け込む
    → 室内の色によくなじむ色


―と、色が絞られていきますね。
このように、

  色選びの目的を明確にする
    ↓  ↓  ↓ 
  目的を達成する色を選ぶ

これが「上手な色選び」であると考えています。

では、この作業をスムーズに行えるようになるには
どんなことが必要かというと、

 ・常に色選びの目的を意識すること
 ・適した色を選ぶための色の知識を得ること

この2つです。

ぬり絵で考えてみても、
「この部分を目立たせたかったので
 鮮やかな赤で塗りました」
などという場合

目的=目立たせる
知識=目を引きやすいのは鮮やかな暖色

とうことで、
2つのポイントが活かされています。

色選びの目的を意識する、色の知識を得る、
この2つで、色選びの技術はグンとアップするはずです!



2017年8月21日月曜日

色の試験に合格しても、色選びがスムーズになるとは限らない

色の学習
Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

本日のブログ・タイトル

「色の試験に合格しても、
 色選びがスムーズになるとは限らない」

これは私の経験によるものです。

もうずいぶんと前のことですが、
フラワーデザイナーの資格を取得した私は
「色選びが上手になりたい!」と思い、
とりあえず 色彩検定(当時の「ファッションカラー
コーディネート検定」)を受験することにしました。
そして、公式テキストを購入して独学で学習し、
併願受験で一気に2級・3級を取得しました。

ところが、試験に合格しても
スムーズに色選びができるようにはなりませんでした。
試験で問われるような知識を得るだけでは不十分なのです。
得た知識を活かす練習が必要です。

では、どんな練習が必要でしょう?



色選力を身に付けるにはアウトプットが必要


それは、アウトプットの練習 です。

○○○ な時は こんな色、
△△△ な場合は あんな色 … と、
色の知識を利用して、
求められる色を選び出す作業を繰り返します。

何度もアウトプットすることで、
頭の中に色選びの回路ができ、
スムーズに色を選べるようになります。

また、アウトプット作業でたくさんの色に触れるうちに
おのずと色彩感覚も磨かれていきます。

10月にスタートする
「カラーコーディネート講座ベーシック」 では
カラーカードや色鉛筆を使って、
アウトプットの練習をできる限り行いたいと考えています。

次回は「上手な色選び」について
お話したいと思います。




2017年8月14日月曜日

黒は吸血鬼を守る色?~「夜を歩く士(ソンビ)」

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

最近見始めた韓国ドラマ
「夜を歩く士(ソンビ)」で、
を上手に使っているなぁ~と感じたので、
今日はそのお話を。




黒の機能とイメージを活用


このドラマは時代劇で、
吸血鬼:ヴァンパイア のお話です。

国王を影で操る 悪の吸血鬼 に対抗する 良い吸血鬼 が
その力をある高貴な青年(主人公)に託します。
不本意にも吸血鬼にされてしまった青年ですが、
長い時を超えて友人の仇でもある悪の吸血鬼を
倒そうとしますが… というストーリー。

青年が吸血鬼となったとき、
師匠的存在の良い吸血鬼は
このようなアドバイスをします。

身を守るために、
黒い衣は絶対に脱いではいけない。

吸血鬼は太陽の光を浴びると死んでしまいますよね?
ドラキュラ伯爵などは、昼間は棺桶の中で眠り、
夜になってから行動していました。

しかし、それでは物語が進まないということで、
黒 という色を利用したようです。

黒は 色の中で光を最も吸収する色 です。
日焼け防止用の日傘や手袋も、
紫外線吸収効果を狙って
黒が良く使われていますね。

黒が光を太陽光を吸収してくれるので、
黒い衣を身につけていれば、
吸血鬼でも昼間に行動できる、
-そんな設定にしたのではないかと…。











また、黒にはどこか謎めいた雰囲気や、
ダークなイメージがあります。
同時に高級感や洗練されたイメージもあるので、
この身分の高い青年吸血鬼にはピッタリ!

ということで、このドラマでは
黒という色の機能とイメージの両方を
上手く活かしていると思いました。




2017年7月24日月曜日

モノトーンを使いこなすには?~「ぬり絵でカラーレッスン」より

photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先日、第11回の「ぬり絵でカラーレッスン」を開催しました。
今回のテーマは「モノトーン」ということで、
白・グレー・黒の活用を取り上げました。

ぬり絵の配色はほとんどの場合
赤・黄・青…といった有彩色が
中心になることと思います。
これらの色にモノトーンをプラスすることで
表現の幅を広げようというのが
この講座の目標でした。

白・黒といっても、
色鉛筆のメーカーによって
微妙に色が異なります。

グレーなら、明るいグレーから暗いグレー、
さらには黄みを帯びていたり、青みを帯びていたりと
本当にさまざまなグレーがあります。

受講者さんかお持ちくださった色鉛筆と、
私が持参した色鉛筆とで、色の違いを比べながら
それぞれの色の活用法をご紹介しました。

ワークをチラッとお見せしますと…














こちらは 白についての実験的ワークです。
立体感を出すためには
光が当たって明るい部分と、
影になって暗い部分を塗り分けます。

その場合、光が当たっている部分(光沢)の表現として、
色を塗らずに用紙の白を残す方法と、
白鉛筆で色を塗る方法の2つがあります。

また、白を塗る場合には、
最初に白を塗ってその上から他の色を重ねる方法と、
他の色を塗ってから白を重ねる方法があります。

ワークでは、光沢の部分を
用紙の白を残す/最初に白を塗って他の色を重ねる、
この2つの方法で塗り比べてみました。

すると、画像では分りづらいのですが、
コントラスト(めりはり感)や
グラデーションの滑らかさに違いが生じました。

どちらの表現が自分にとって好ましいか、
方法を選びながら塗り進めれば
頭の中で思い描いた色合いにより近づきますね。

黒やグレーについても、
色を比較したり、重ねてみたりで、
2時間の講座は今回もあっという間に終了しました。

私自身もそうなのですが、
色鉛筆セットで白や黒がほとんど減っていない方が
少なくないようです。

でも、せっかく手元にあるのですから、
これらの色もいろいろと試しながら
上手に取り入れていけると良いですね。




2017年7月18日火曜日

絶賛開催中の「中村佑介展」に 私のぬり絵作品も展示していただいています



























ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

大変嬉しいご報告があります。
現在 大阪で開催中の「中村佑介展」で、
なんと、なんと 私のぬり絵作品も
展示していただいています!

これは、今年初めに行われた 
「中村佑介ぬりえブック『COLOR ME』
 第一回ぬりえコンテスト」
の入賞作品もご紹介しようという
中村さんの計らいによるもので、
他の入賞者のみなさまと一緒に
参加させていただくことになりました。

ご連絡をいただいた時には、
あまりの驚きで心拍数が上昇しました。
信じられないほど光栄なことです。
こんな夢のような出来事は一生に一度のことと思い、
私も大阪まで見に行くことに決めました。

私の作品はともかく、
中村佑介さんの過去最大の展覧会だそうですので、
中村ワールドを堪能しに
ぜひ足を運ばれてはと思います。

会場は 日本一高いビル あべのハルカス、
会期は 9月18日までです。
入場料も 大人800円、高校生以下は無料という
大変良心的な設定です。

そして、色の勉強にもなるはずです!(断言)

暑さに負けず
この夏は 大阪「中村佑介展」へ!!

■展覧会情報は こちら




2017年7月10日月曜日

大人のぬり絵/色選びのヒント 6 ~ 色相環を利用した2つの作品

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

最近、インドネシアのイラストレーター
Nicholas F. Chandrawienata さんの
作品集「SERENE」を塗っています。

本当はイラスト集なのですが、
デッサンのような線画であるため、
大変失礼なことと思いつつもぬり絵にしています。
(Nicholasさん、ごめんなさい。)

前回の記事 で掲載した天使像が 1枚目。
そして、このページの上の画像が 2枚目、
下の画像が 3枚目です。



色相環で連続して並ぶ色を配色に取り入れて


colored by Masumi Chiba

今回掲載した 2つの作品は、
意図的に対照的な配色にしてみました。

どこが対照的かといいますと、
上の作品は暖色中心の色使いで、
色相環では左側に並んだ色のみです。












一方、下の作品は
肌色を除き 寒色が中心で、
色相環では 右側に並んだ色です。












つまり、2つの作品は
色相環上の位置関係が対照的な配色なのです。
作品から受ける色のイメージも対照的ですよね。

こんなふうに 色相環の色の並びは
色を選ぶ際に良いヒントとなります。
色相環の活用法を覚えて、
ぜひ利用していただければと思います。


*関連記事*
「カラーコーディネート実践編-2. 色相による まとまりの配色」
「カラーコーディネート実践編-4. 色相による きわだちの配色」




2017年7月3日月曜日

「ぬり絵でカラーレッスン」のご案内

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

今日は 第11回「ぬり絵でカラーレッスン」のご案内です。

この講座はぬり絵を教材として、
カラーの基本や配色方法をご紹介したり、
色彩感覚を磨いていただくという内容で
2ヶ月に1度開催しています。

さて、今回のテーマは「モノト-ン」
白・グレー・黒の無彩色を取り上げます。

「ぬり絵なのにモノトーン?」
-と思われた方もいらっしゃると思います。
しかし、モノトーンはなかなか奥が深いのです。

例えば、グレーですが、
一言で「グレー」と言ってもさまざまな色があります。

白に近い明るいグレー から 黒に近い暗いグレー、
また、黄みを帯びた暖かみのあるグレーや
青みを帯びたクールなグレーなど…。

これらを単色でそのまま使うのも素敵ですが、
他の色に重ねてみるのも面白いです。
グレーだけでなく、白も、黒も、同様です。

モノトーンが上手く使えれば、
表現の幅は一段と広がります。

ファッションやインテリアでも
大活躍するモノトーンの活用法を
ぬり絵を通して学んでみませんか?

初めてぬり絵にチャレンジする方も、
すでにぬり絵を楽しんでいらっしゃる方も、
お楽しみいただける講座です。
ご参加を心よりお待ちしております。

*上の作品では10色近いグレーを使用しています。




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ぬり絵を教材に学ぶ色の講座 「ぬり絵でカラーレッスン」

・ 日 時  7月22日(土)10:30~12:30
・ 会 場  Studio LUMO Collection(スタジオルーモコレクション) 
・ 受講料  3,000円(教材費、消費税込)
・ 持ち物  筆記用具、 24色以上の色鉛筆
・ 定 員  限定 6名様

(内容) ・カラーに関するレクチャー、 練習と自由制作など

*お申込方法
  こちら の「お申込みフォーム」よりお願いいたします。

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2017年6月6日火曜日

色彩際立つ作品の数々「ソール・ライター展」

ソール・ライター展ちらし

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

先日、
Bunkamura ザ・ミュージアムで
開催中の「ソール・ライター展」を
観てきました。


ソール・ライターは、
1950年頃からニューヨークで
ファッション・カメラマンとして
活躍した写真家です。



展覧会では、モノクロやカラーの
いかにもファッション・フォトという雰囲気の作品から、
街角スナップ、絵画作品まで、
幅広い作品の数々が展示されていました。



シンプルかつドラマチックな色使い


ソール・ライターの作品は、
なんと言っても 色彩 が素晴らしい!

どの作品も色が主役なのでは?
と思えるほどに、印象的な色使いをしています。
色の配置、バランスも素晴らしいと思いました。

例えば、
上のちらし(およびポスター)に使用された作品は、
曇ったガラスの向こうのグレイッシュな世界で
トラックの鮮やかな黄色が印象的です。


Postcard

こちら2枚のポストカードの左側は、
傘と石畳の明暗と質感の違いが面白く、
女性が手にした赤い花が彩りを添えています。

右側は、モノクロームの雪景色の中で
真っ赤な傘がアクセントになっていますね。
赤の分量も、位置も絶妙だと思います。

また、黒いコートが赤を引き立て、
より一層鮮やかに見せています。

色好きの方は、作品を観ていて
あれこれ気づく点がきっと多いことでしょう。
そして、カラーコーディネートの
よいお勉強にもなると思います。

展覧会は 6月25日までですので、
お近くの方はぜひご覧になってみてください。
おすすめです!




2017年5月30日火曜日

十五人 十五色! ぬり絵にあらわれる個性の数々

プレゼン資料

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

じつは 私、講師力アップのために、
月に1回 プレゼンテーションの勉強会に参加しています。
先日その会で、ぬり絵に関するプレゼンを行いました。
上の画像は、その際に使用したスライドの表紙です。

60分間の発表で、
前半はぬり絵ブームやぬり絵本、色鉛筆などのご紹介を、
後半はご出席の方々にぬり絵を体験していただきました。

参加されたのは、年代が20代~50代(?)、
男性3名、女性12名、計15名のみなさまで、
ほとんどの方がぬり絵初体験でした。

このみなさまに20分という短い時間で
ぬり絵を完成させていただくために、
シンプルなマンダラぬり絵をご用意しました。

正直なところ、
「最初は戸惑われる方もいらっしゃるかな…?」
「みなさま、時間内に完成するかな…?」
と考えていましたが、そんな心配は全く無用でした。

こんなに素敵な15枚の作品が完成しました!


2017.5.25

「十人十色」という言葉がありますが、
今回はまさに「十五人十五色」
シンプルな線画でも、
同じ作品は一つもありません。

色選びや組み合せ方はもちろん、
ベタ塗りやグラデーションといった塗り方、
どのように色を配置するかという模様の分割法、
そして、どこから塗り始めるかという作業の進め方なども、
本当にお一人お一人 さまざまでした。

ぬり絵には、
その方のパーソナリティが現れますね。
拝見していて、私もドキドキ、ワクワク♪
完成した作品からは 学ぶことがいっぱいです!!

ぬり絵を体験されたみなさまからも、
塗ることと、他の方の作品を見ること、
どちらも大変楽しかったとのご感想をいただきました。

その上、プレゼンの勉強会ですので、
構成や話し方等についてもご意見やアドバイスをいただき、
貴重な学びの時間となりました。




2017年5月22日月曜日

色鉛筆の「赤」は 赤ではない?!~「ぬり絵でカラーレッスン」より

テーブル手前に座られた受講者さんお二人

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先日、第10回目となる「ぬり絵でカラーレッスン」を開催しました。
今回のテーマは「色選びのヒント」
基本的な色相(色み)を確認しながら、
3色以上の配色法をいくつかご紹介しました。

はじめに色相の確認として、
お手持ちの色鉛筆で
12色の色相環を作るというワークに
チャレンジしていただきました。

カラーカード(日本色研新配色カード)を見本にして、
色から色への変化がなめらかに移行するように、
基本となる12の純色に近い色を並べていきます。

日本色研新配色カード199a photo by Masumi Chiba

24色~36色程度の色鉛筆セットがあれば
基本12色は簡単に揃うような気がしませんか?

ところが実際はそうではありません。
ピッタリの色はなかなか見つからないのです。
赤の位置に色鉛筆の「あか」を、
青の位置に色鉛筆の「あお」を使っても
なんだか違う感じがします。

受講者さんからも
「赤は赤じゃないんですね。」というお声が…。

下の画像は、
私が TOMBOの36色セットを使用して作った色相環です。
結果的に、黄色の位置に「やまぶきいろ」の色鉛筆を、
青の位置には「ぐんじょういろ」の色鉛筆を使いました。
また、半数にあたる6色は色を重ねて作った色です。


色相環ワーク

つまり、色鉛筆に刻まれたそれぞれの名前は、
その名前の色を忠実に再現しているとは限らないのです。
メーカーさん側でそう呼んでいる名前ということになりますね。

-となると、色鉛筆の名前に頼らずとも済むよう、
色を見る目を養っておくのが一番ではないかと思います。
色の感覚は磨けますので…。



■ 関連記事
カラーコーディネートの基本-2. 色の三属性その1・ 色相




2017年5月16日火曜日

ぬり絵の仕上げに欠かせないひと手間

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先日の記事 にぬり絵の途中経過を掲載したところ、
カラー講座の受講者さんにとても好評でした♪
そこで、調子に乗って(笑) 今回もご用意しました。

「Desert Dreams」というぬり絵本からの作品で、
上の大きな画像が完成したものです。



全体のカラーチェックをお忘れなく!


colored by Masumi Chiba

前回の白雪姫の継母は、最初に薄く色を置き、
それをどんどん深めていきました。

それに対し、今回のウサギ(?)は
背景 → ウサギの顔 → 花 → ウサギの胴体 と、
一部分ずつ仕上げていく塗り方をしました。
途中経過を見比べると
手順の違いがお分かりいただけると思います。

さて、今回のようにパーツごとに仕上げる場合、
特に注意したいのが 全体のバランス です。
全てのパーツに色が入り、完成!-と終了するその前に、
全体のカラーチェック をしてみましょう。

塗っている時より少し離れて全体を見ると、
「ここの色がちょっと薄いかな?」、
あるいは反対に「ここが目立ちすぎる!?」などと、
それまで気づかなかった点が見えてくることがあります。
その点を調整すれば、作品の完成度がよりアップします。

さらに、私の場合はスマホで写真を撮り、
画像で全体をチェックします。
なぜなら、完成した作品をSNSや
ブログにアップすることが多いからです。

写真にすると、肌色などの淡い色は飛んでしまいがちなので、
写真で見て色が分かるように色を足すなどして調整しています。

(それでも、アップした後になって
 色のアンバランスや塗り残しに
 気づくこともあるのですが。。。)

メイクや、ファッションも同様で、
最後に全体を鏡に映してチェックしますよね。
最後のひと手間、または ダメ押しという感じで、
全体のバランスチェックを忘れずに行いましょう。




2017年5月9日火曜日

水彩色鉛筆でディズニーぬり絵 ~ 濁色で妖しい雰囲気に

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美 です。

前回の記事 に引き続き、今回も 水彩色鉛筆 での
大人のぬり絵(コロリアージュ)についてです。

先日、水彩色鉛筆作品の2作目が完成しました。
「大人ディズニー 素敵なぬり絵レッスンブック」より、
白雪姫の継母(魔女)です。
完成までの経過を画像でまとめてみました。



慣れない水彩色鉛筆に悪戦苦闘


colored by Masumi Chiba

この作品は途中でギブアップしようかと考えるほど
大変苦労しました。
何が大変だったかというと、

1 細部を水筆でぼかすこと
2 水筆を使用した際の色ムラ

この2つです。

1 は主にいばらの蔓の部分です。
小さな棘の周りは色鉛筆でも神経を使いましたが、
水筆でなぞるのはそれ以上に注意と根気が必要でした。

2 は洋服や背景です。
色の濃淡や、色みの変化を滑らかに表現したいと思いましたが、
水筆でぼかしたらひどいムラができてしまい、
結局何度も重ね塗りしてカバーすることに。

細かい線画で描かれた作品や、グラデーション表現には、
ある程度の筆使いの技術や慣れが必要だと感じました。
私の場合、もっと経験が必要だと思います。


濁色を使って、ダークなイメージに


ところで、この作品では、
継母や毒りんごの妖しくダークな雰囲気を出すために
意識的に「濁色」を用いました。

濁色とは、純色にグレーを加えたくすんだ色いです。
これに対し、濁りの無い澄んだ色を「清色」といいます。
りんごの周りの黄緑色にもグレーが入っているのが
お分かりいただけるでしょうか?

濁色は清色よりもおとなしくて落ち着いた感じ、
あるいは どこか翳りのある感じや、複雑な感じを与えます。

表現したいイメージに合わせて、
清色・濁色を使い分けるのも効果的な手法です。




2017年5月4日木曜日

水彩色鉛筆で ぬり絵にチャレンジ!

colored by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美 です。

5月に入り、仙台も新緑が美しい季節となりました。
日々変化する自然の色合いは、カラーコーディネートの
最高のお手本ですね。


ところで、先々月「中村佑介ぬりえブック『COLOR ME』
第一回ぬりえコンテスト」に入賞した記念に、
自分へのプレゼントとして 水彩色鉛筆 を購入しました。

初めての水彩色鉛筆、それがこちらです!


Photo by Masumi Chiba

ファーバーカステル社の
アルブレヒト デューラー水彩色鉛筆で、
大奮発の120色セット!

なんだか使うのが惜しくて
しばらくは眺めて楽しんでいましたが (笑)、
思い切って試してみたのが一番上の作品です。

使い勝手が分からず、とりあえず普通に塗ってから
水を含ませた筆でなぞってみると…

色鉛筆の粒子が溶けてなめらかな質感になるだけでなく、
驚くほど発色が良くなりました。

色によって差はありますが、
水無しの時より 彩度(色の鮮やかさ)が
2~3段階上がったように感じます。
この鮮やかな発色は水彩色鉛筆の大きな魅力でしょうね。

その一方で、鮮やかさが増すことを念頭に置いて、
色を選んだり、塗り方を加減するなど
ちょっとした工夫が必要だと思いました。
水無し・水ありの色の変化が分かるように
カラーチャートを作っておくのも良さそうです。

それから、水彩色鉛筆作品は写真うつりが良いです。
色鉛筆作品を写真にすると、色が飛んでしまうことが多いのですが、
水彩色鉛筆作品は実物に近い鮮やかさです。
SNSに向きそうです。

初めて水彩色鉛筆を使った感想はこんなところですが、
これからまた気付いた点などありましたら
ぬり絵作品と共にご紹介したいと思っています。




2017年4月26日水曜日

色光で肌をより美しく演出~映画「ムーンライト」


ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

先日、
映画「ムーンライト」を
観てきました。

アカデミー賞授賞式で
「ラ・ラ・ランド」と
間違われて話題となった
あの作品です。


色みを帯び、幻想的な美しさの褐色の肌


p> 一人の黒人男性の
幼年期、少年期、青年期の成長と、
友情・愛情を描いた作品で、
各年代の3人の役者さんが同じ人物を演じています。

この作品の見どころの一つが です。

明るく透明感のあるマイアミの風景。
それと対照的に、
神秘的な輝きを放つ 肌の色

役者さんの褐色の肌が明るい太陽の下で、
あるいはピンクやオレンジ、ブルーのライトによって
より一層魅力的に表現されています。

特にブルーのライトで照らし出された肌は
淡い青みを帯びだ鋼のようで、
まるで彫刻のような美しさ。

この映像美の影には
カラーリストさんの存在があります。
肌を美しく映し出すために、
色の専門家が色彩調節(カラーコーディネート)を
行ったそうです。

そんな裏話も納得できる映像美、
機会があればぜひお楽しみください。


*画像は、4種類のチラシをコラージュしたものです。




2017年3月21日火曜日

ぬりえ作品が 季刊「エス」に掲載されました


ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

3月2日の記事
ご報告しました
中村佑介ぬりえブック
『COLOR ME』
第一回ぬりえコンテストの
入賞作品が、先週発売された
季刊「エス」に掲載されました。

見開き2ページにわたって、
私の作品も含め 全30作品が
中村佑介さんのコメントと共にずらりと並び、
見ごたえ・読みごたえタップリです!

この塗り絵本をきっかけに、
中村さんのラジオを毎週聴くようになりましたが、
中村さんはイタストレーターとしてだけでなく、
指導者としても素晴らしい方だと思っています。

塗り絵のコメントも大変勉強になります。
プロの視点、評価のポイントが
わかりやすく述べられています。

私の作品に対するコメントの中で、
背景について触れていらっしゃいますが、
じつは一番時間をかけ、苦労したのが背景でした。
この状態になるまで3回(3重に)塗っています。
そこに注目し評価してくださったことが
とても嬉しかったです。

話は変わりますが、ロッテの期間限定チョコパイ
「ティラミス “晩餐会のデザート仕立て”」が
今日発売されました。
パッケージイラストは、中村佑介さんによるものです!













さっそく私も購入しました♪
パッケージを開けると、驚きの仕掛けが…。
お味もカカオ風味が強く甘さ控えめなので、
食後に軽く2個も食べてしまいました。(笑)

この「美女と野獣」の素敵なイラストは、
線画で『COLOR ME』の中に収められていますので、
ぜひ塗り絵にチャレンジなさってみてください。




2017年3月13日月曜日

おすすめ本「脳にきく色 身体にきく色」

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

今日は色に関する本をご紹介します。
入倉 隆 著「脳にきく色 身体にきく色」です。



楽しみながら身近な色の情報が得られる


この本の良い点は、第一に 読みやすい ことです。
色を学ぶという目的が無い方でも、
気軽に読み物としてすらすら読めます。

二つ目の良い点は、研究データをもとにした
理論的で信頼できる内容 であることです。
色彩検定テキストにも含まれる色彩理論はもちろん、
統計などを裏付けとして、色の仕組みや効果が
きちんと述べられています。

そして三つ目は、身近な例が挙げられている こと。
リラックスする色、食欲を高める色、
スーツの色とイメージ、加齢による色の見え方など、
身の回りの色を取り上げて解説してあるので、
生活の中の色使いのヒントが満載です。

「理論や数字は苦手」という方は、
とっつきにくい部分をスルーしてください。
それでも十分に面白いし、ためになると思います。

色の資格を目指される方は、
テキストの副読本としても良いと思います。

日経プレミアシリースという新書で、
サイズもお値段もお手頃です。
おすすめします!




2017年3月2日木曜日

中村佑介ぬりえブック『COLOR ME』ぬりえコンテストに入賞しました

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

ご報告が遅くなりましたが、
な、な、なんと、

中村佑介ぬりえブック
『COLOR ME』
第一回ぬりえコンテストに
入賞しました!


もう大変ビックリな出来事で、
入賞を知った後になって
なぜか緊張感がじわじわと
湧いてきました。
まさか選んでいただけるとは…

中村さんのぬりえは、
正直言って難しかったです。

難しいけれど、楽しかったし、
勉強にもなりました。


このコンテストに、
私は4作品応募したのですが、
記念にその4つを並べてみました。

1番上が入賞作、
2、3番目は
2次審査まで残った作品です。

今回のコンテストでは、
私と同じく複数作品での応募が
多かったようです。


入賞作品は今月15日発売の
「季刊S (エス)」 4 月号に
掲載される予定です。
良い記念になります。


さて、中村さんのぬりえ本は、
2冊目の発行も企画されていて、
コンテストも行われるようです。
今から大変楽しみですね!




2017年2月27日月曜日

ビビッドカラーに注目!~映画「ラ・ラ・ランド」

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

本日発表された
第89回アカデミー賞では、
前評判の高かった
「ラ・ラ・ランド」が
今回最多の6部門で受賞しました。

この「ラ・ラ・ランド」、
日本では先週 24日に封切られ、
私も早速観てきました。




ビビッドカラーの楽しさ、エネルギー、ノスタルジー


50~60年代のミュージカル映画への
オマージュと、ロサンゼルスの風景
たっぷりの、誰もが楽しめる 王道ミュージカル映画です。

映像も大変美しく、
プラネタリウムに広がる銀河、
ロサンゼルスの夕焼けなど、
うっとりするような色彩美にあふれています。

中でも印象的だったのが
ファッションカラーです。


(映画チラシより)












オープニングシーンから
赤、青、黄色 …と
鮮やかなビビッドカラーのファッションが登場します。

そして、それらはまるで画面を彩るように
スクリーンの中にバランスよく配置されています。
衣装というより美術の一部という感じです。
(アカデミー賞では美術賞も受賞)

先ほど
「50~60年代のミュージカル映画へのオマージュ…」
と述べましたが、この時代はちょうど
モノクロ映画からカラー映画への移行期です。
「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」など、
カラーで作られた作品は、カラフルな色彩を
見せつけるかのような色使いでした。

ビビッドカラーのファッションは
そのあたりの感覚を取り入れての
色彩構成ではないかと思います。

そして…

*ここからはネタバレですのでご注意を!*

女優を目指しているものの、
オーディションに落ち続けるヒロインは、
作品前半ではビビッドカラーを身につけています。

しかし、やがてチャンスをつかみ取り、
スターの仲間入りをした後のシーンでは、
モノトーンファッションに変わっています。

このファッションカラーの変化で、
目標に向かう情熱・エネルギーと、
成功者の貫禄や洗練された雰囲気を
表現しているように感じました。

もちろん、色彩だけでなく、
音楽も、演技やダンスも、見どころ満載ですので、
おすすめします。
ぜひご覧ください!