Photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
最近見始めた韓国ドラマ
「夜を歩く士(ソンビ)」で、
黒 を上手に使っているなぁ~と感じたので、
今日はそのお話を。
黒の機能とイメージを活用
このドラマは時代劇で、
吸血鬼:ヴァンパイア のお話です。
国王を影で操る 悪の吸血鬼 に対抗する 良い吸血鬼 が
その力をある高貴な青年(主人公)に託します。
不本意にも吸血鬼にされてしまった青年ですが、
長い時を超えて友人の仇でもある悪の吸血鬼を
倒そうとしますが… というストーリー。
青年が吸血鬼となったとき、
師匠的存在の良い吸血鬼は
このようなアドバイスをします。
身を守るために、
黒い衣は絶対に脱いではいけない。
吸血鬼は太陽の光を浴びると死んでしまいますよね?
ドラキュラ伯爵などは、昼間は棺桶の中で眠り、
夜になってから行動していました。
しかし、それでは物語が進まないということで、
黒 という色を利用したようです。
黒は 色の中で光を最も吸収する色 です。
日焼け防止用の日傘や手袋も、
紫外線吸収効果を狙って
黒が良く使われていますね。
黒が光を太陽光を吸収してくれるので、
黒い衣を身につけていれば、
吸血鬼でも昼間に行動できる、
-そんな設定にしたのではないかと…。
また、黒にはどこか謎めいた雰囲気や、
ダークなイメージがあります。
同時に高級感や洗練されたイメージもあるので、
この身分の高い青年吸血鬼にはピッタリ!
ということで、このドラマでは
黒という色の機能とイメージの両方を
上手く活かしていると思いました。