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| colored by Masumi Chiba |
前回の記事 に引き続き、今回も水彩色鉛筆を使用した大人のぬり絵をご紹介します。
■ 水彩色鉛筆で塗ったディズニー塗り絵
水彩色鉛筆作品の2作目が完成しました。「大人ディズニー 素敵なぬり絵レッスンブック」より、白雪姫の継母(魔女)です。
完成までの経過を画像でまとめてみました。
| colored by Masumi Chiba |
・慣れない水彩色鉛筆に悪戦苦闘
この作品は途中でギブアップしようかと思うほど、大変苦労しました。何が大変だったかというと、
1 細部を水筆でぼかすこと
2 水筆を使用した際の色ムラ
この2つです。
1は主にいばらの蔓の部分です。小さな棘の周りは色鉛筆で塗る時も神経を使いましたが、水筆でなぞるのはそれ以上に注意と根気が必要でした。
2は洋服や背景です。色の濃淡や、色みの変化を滑らかに表現したいと思いましたが、水筆でぼかしたらムラになってしまい、結局何度も重ね塗りしてカバーすることになりました。
・水彩色鉛筆で上手く塗るには?
細かい部分には極細の筆を、ある程度広い部分には中位〜太めの筆を使うなど、筆を選ぶことが一つの方法だと思います。
そして、グラデーションの表現には、筆使いの技術や慣れが必要だと感じました。
また、考え方を変えて、水彩色鉛筆の特性を活かすような線画を選ぶのが一番かもしれません。
■ 濁色でダークなイメージに
ところで、この作品では、継母や毒りんごの妖しくダークな雰囲気を出すために意識的に濁色を取り入れました。例えば、りんごの周りの薄い黄緑色の部分は、黄緑色にグレーを加えています。
濁色とは、純色にグレーを加えた濁りのある色です。これに対し、濁りの無い澄んだ色を清色といいます。
濁色は清色よりも落ち着いた感じや、重たく沈んだ感じ、どこか翳りのある雰囲気などを感じさせます。
表現したいイメージに合わせて、清色・濁色を使い分けるのも効果的な手法です。
