2017年7月24日月曜日

モノトーンを使いこなすには?~「ぬり絵でカラーレッスン」より

photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

先日、第11回の「ぬり絵でカラーレッスン」を開催しました。
今回のテーマは「モノトーン」ということで、
白・グレー・黒の活用を取り上げました。

ぬり絵の配色はほとんどの場合
赤・黄・青…といった有彩色が
中心になることと思います。
これらの色にモノトーンをプラスすることで
表現の幅を広げようというのが
この講座の目標でした。

白・黒といっても、
色鉛筆のメーカーによって
微妙に色が異なります。

グレーなら、明るいグレーから暗いグレー、
さらには黄みを帯びていたり、青みを帯びていたりと
本当にさまざまなグレーがあります。

受講者さんかお持ちくださった色鉛筆と、
私が持参した色鉛筆とで、色の違いを比べながら
それぞれの色の活用法をご紹介しました。

ワークをチラッとお見せしますと…














こちらは 白についての実験的ワークです。
立体感を出すためには
光が当たって明るい部分と、
影になって暗い部分を塗り分けます。

その場合、光が当たっている部分(光沢)の表現として、
色を塗らずに用紙の白を残す方法と、
白鉛筆で色を塗る方法の2つがあります。

また、白を塗る場合には、
最初に白を塗ってその上から他の色を重ねる方法と、
他の色を塗ってから白を重ねる方法があります。

ワークでは、光沢の部分を
用紙の白を残す/最初に白を塗って他の色を重ねる、
この2つの方法で塗り比べてみました。

すると、画像では分りづらいのですが、
コントラスト(めりはり感)や
グラデーションの滑らかさに違いが生じました。

どちらの表現が自分にとって好ましいか、
方法を選びながら塗り進めれば
頭の中で思い描いた色合いにより近づきますね。

黒やグレーについても、
色を比較したり、重ねてみたりで、
2時間の講座は今回もあっという間に終了しました。

私自身もそうなのですが、
色鉛筆セットで白や黒がほとんど減っていない方が
少なくないようです。

でも、せっかく手元にあるのですから、
これらの色もいろいろと試しながら
上手に取り入れていけると良いですね。