photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
先日、第11回の「ぬり絵でカラーレッスン」を開催しました。
今回のテーマは「モノトーン」ということで、
白・グレー・黒の活用を取り上げました。
ぬり絵の配色はほとんどの場合
赤・黄・青…といった有彩色が
中心になることと思います。
これらの色にモノトーンをプラスすることで
表現の幅を広げようというのが
この講座の目標でした。
白・黒といっても、
色鉛筆のメーカーによって
微妙に色が異なります。
グレーなら、明るいグレーから暗いグレー、
さらには黄みを帯びていたり、青みを帯びていたりと
本当にさまざまなグレーがあります。
受講者さんかお持ちくださった色鉛筆と、
私が持参した色鉛筆とで、色の違いを比べながら
それぞれの色の活用法をご紹介しました。
ワークをチラッとお見せしますと…
こちらは 白についての実験的ワークです。
立体感を出すためには
光が当たって明るい部分と、
影になって暗い部分を塗り分けます。
その場合、光が当たっている部分(光沢)の表現として、
色を塗らずに用紙の白を残す方法と、
白鉛筆で色を塗る方法の2つがあります。
また、白を塗る場合には、
最初に白を塗ってその上から他の色を重ねる方法と、
他の色を塗ってから白を重ねる方法があります。
ワークでは、光沢の部分を
用紙の白を残す/最初に白を塗って他の色を重ねる、
この2つの方法で塗り比べてみました。
すると、画像では分りづらいのですが、
コントラスト(めりはり感)や
グラデーションの滑らかさに違いが生じました。
どちらの表現が自分にとって好ましいか、
方法を選びながら塗り進めれば
頭の中で思い描いた色合いにより近づきますね。
黒やグレーについても、
色を比較したり、重ねてみたりで、
2時間の講座は今回もあっという間に終了しました。
私自身もそうなのですが、
色鉛筆セットで白や黒がほとんど減っていない方が
少なくないようです。
でも、せっかく手元にあるのですから、
これらの色もいろいろと試しながら
上手に取り入れていけると良いですね。