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| colored by Masumi Chiba |
この記事では、私が塗り絵で失敗した体験をご紹介します。失敗箇所を明かすのは恥ずかしいのですが、少しでもご参考になれば…という気持ちでお伝えします。
以前の記事でまだ途中だった塗り絵は、上の画像のように仕上がりました。
この作品で、私が「失敗しちゃったなー。」と思っているのは、女性の下の5つの花です。
■ 濃く塗った色は修正が難しい
・失敗と感じる部分
この塗り絵を塗りはじめる時、ポイント(主役)は女性の髪の毛と決めました。
花は脇役ですので、もう少し控えめな色合いにするつもりが、花びらの立体感を出そうと塗り重ねているうちに、ご覧のような濃い色合いになってしまいました。
暖色は進出色なのでより手前に感じます。反対に、寒色は後退色なのでより奥の方に見えます。そのため、鮮やかな赤い花は女性よりも手前に感じられ、計画よりも目立って見える結果となりました。
・濃く塗ってしまうと、後戻りできない
塗った色が薄い場合には、さらに色を重ねれば良いのですが、濃く塗ってしまった場合に薄く修正するというのはかなり難しいことです。
どうしてもという場合には消しゴムを使うという手段もありますが、細かい部分が消しにくい、紙の表面が傷むといったことが起きやすく、きれいに消すのは至難の業です。
私のこの作品では、修正をあきらめ、これ以上手を加えないことにしました。
■ 全体を見渡しながら薄く塗り重ねる
この経験をもとに、塗り方を変えました。
主役から塗りはじめる点はそのままですが、パーツを一つずつ仕上げていくのではなく、薄めに色を乗せて、全体のバランスが取れるようにだんだんと塗りこんでいくという方法です。この方が、塗り過ぎによる失敗が少ないと思いますし、実際に塗りやすいです。
この画像は、今塗り進めている塗り絵で、主役は中央の横向きの花と決めました。この花を中心に少しずつ色を重ねています。
塗り絵の塗り方は人それぞれですが、いろいろな方法を試して、自分なりのスタイルを見つけていくのも塗り絵の楽しみかもしれません。失敗もそのプロセスの一つですね。
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