Photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
前回の記事 に引き続き、
これからぬり絵を始める方への色鉛筆のお話です。
今日は、大変悩ましい
「何色セットを選べば良いか?」 についてです。
この問題については、
私も最近までかなり悩みました。
色鉛筆、最初に買うのは何本セット?
色鉛筆のセット本数は、
多くの方が子どもの頃に使用する 12色、24色、
それより多い 30~40色、 さらに 60~70色、
そして贅沢感のある 90色、100色、120色、150色、
このあたりが一般的です。
100色にもなると見ているだけで楽しそうですが、
お値段は1万円を超えてしまいます。
そうなるとなかなか手が出ませんよね。
私も100~150色に憧れていますが、
実際に何色セットを買ったのか、
また、その結果セット本数についてどう思ったかなどを
ご紹介したいと思います。
■ 36色から60色へ
私が大人のぬり絵用として最初に購入したのは、
トンボ鉛筆の36色セットです。
確か2,000円くらいでした。
TOMBO COLOR PENCILS 36 |
これでとりあえずはOKなのですが、
使っているうちにだんだんと
「色が足りない」、「もっと色が欲しい」
と思い始めました。
そして、最近購入したのが
ヴァンゴッホの60色セットです。
amazon で 6,000円ちょっとでした。
VAN GOGH pencils 60 |
さっそくこれで上の写真のぬり絵を始めたら、
すぐに「色が足りない!」と思いました。
今まで使っていたものより 24色も多いのにです。
その理由は、色の構成にありました。
ヴァンゴッホの60色は、ご覧の通り
黄~橙~赤 や 茶~グレー のバリエーションが豊富で、
私が好きな ピンク系、紫系は色数が少ないのです。
約4分の1を占める 茶~グレー系 は、
風景画を描く方には重宝すると思います。
しかし、植物などの図案が好きな私は
ほとんど使うことがないでしょう。
使いたい色は足りず、使わない色が多い
-という結果になりました。
それでもヴァンゴッホ特有の鮮やかな発色には
とても満足していますので、
購入して良かったと思っています。
■ 私の結論
この経験から私がおすすめするのは、
まずは 36色セットを購入し、使ってみて、
「もっと欲しい!」と思う色を単品で買い足す
-という方法です。
100色もあれば、「色が足りない」と感じることは
それほど無いと思います。しかし、その一方で
使わない色もまた増えるのではないでしょうか。
ですから、
基本的な色に必要な色を加える、
これが合理的でムダのない方法だと思います。
「でも、やっぱり100色以上欲しいー!」という方や、
ご予算に余裕がある方は、思い切って買っちゃいましょう!
だって、
美しい色々が身近にあるって素敵な事ですから☆
私も 「いつかはホルベインの150色を…」という野望は
捨てておりません。。。(^^)