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| colored by Masumi Chiba |
前回の記事( → こちら )で、大人の塗り絵は「イメージを描くときも、色や塗り方を選ぶときも、色の知識が役に立つ」とお伝えしました。
今日はその内容について具体的に紹介します。
■ 色の知識は塗り絵に役立つ道具
まずは、ちょっと想像してみてください。
あなたが料理をするとします。調味料やスパイスに関する知識や、煮たり、焼いたりといった調理方法に詳しいと、1つの素材でも料理のバリエーションは広がりますよね。
色もそれと同じです。
色の知識があると、ファッションも、インテリアも、ビジネスも、塗り絵も、カラー表現のバリエーションが広がります。
例えば、
- それぞれの色にはどんな特徴があるか
- 色の組み合わせ方にはどのような方法があるか
- その組み合わせからどのような効果が生まれるか
これらの知識はあなたの道具となって、「こんな風にしたいな…」とイメージするときも、描いたイメージを形にするときにも役立ってくれます。
つまり、インスピレーションのもとにもなり、想像を実現するときの手法にもなるのです。
■ 色選びのアイディア例
上の写真は、私が今塗っている塗り絵です。色選びのアイディア例として、私がこの塗り絵の色選びでどのようなプランを立てたのかをご紹介します。
まず線画を見た時、髪の毛の色をポイントにしようと思いました。そして、現実的でない神秘的な色にしたいと考えて、青系の色を選びました。
この青系から、さらに発展させて、
- 立体感を出すために、淡いトーンと深いトーンのグラデーションにする
- 青だけでなく、類似色の青緑、青紫を加えて変化を出す
- 青緑~青~青紫と並べて色相グラデーションにする
- 青緑は下の方に配置して植物の緑と調和させる
- 花は髪の毛に負けない鮮やかなトーンで対照的な色相に
- イヤリングは髪に使った青紫でコーディネート
などの配色プランを思い浮かべました。
色のイメージ、類似色、反対色、トーンのグラデーション、色相のグラデーションなど、色の知識があれば、このような配色のアイディアは生まれやすいと思います。
出来上がりをイメージし、知識を活用しながら色の計画を立てるのは、悩ましさもありますが楽しいものです。これなら脳も活性化しそうですね。
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