先日、山形美術館にて「山本二三展」を観てきました。
■ 山本二三さんとは?
山本二三(やまもと にぞう) さんと聞いて、すぐにピン!と来た方は、よほどのアニメファンでいらっしゃることと思います。山本さんは、宮崎駿監督や高畑勲監督の多くの作品で、美術監督や背景を担当された方です。幼い頃から宮崎アニメに親しんでいる私も、この方のお名前は存じ上げませんでした。
しかし、展示された作品はどれも見覚えのあるものばかり!「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」 など、物語を美しく幻想的に演出した 背景画 の数々です。物語のワンシーンが思い出され、ワクワク感が蘇りました。
■ 「背景」ではなく「主役」になる世界
また、実物の作品を間近で観ると、その技術の繊細さに驚きます。
例えば、用紙にたっぷりと水を含ませて色をぼかしたり、数ミリほどの細かなタッチで色を重ねていたり…。
特に、色による明暗(光と影)と遠近感の明確かつ効果的な表現が素晴らしく、大変勉強になりました。
背景画というと、なんとなく脇役のイメージですが、これはもう立派な主役です。
ぜひ機会があれば山本二三さんの作品をご覧になってみてください。アニメ作品を観るのとは、また違う感動があることと思います。

