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2025年12月20日土曜日

流行色|③大流行から小流行へ? 今後の傾向を考える

70年代サイケデリックカラーのインテリアと、ベージュママに代表されるニュートラルなインテリアの対比
70年代サイケデリックカラーとベージュママ的インテリア

流行色とはどんな色か?からはじまり、2025年の人気色、2026年の注目色など、流行色について取り上げてきました。今回はこれから先、流行色はどうなっていくのかを考えます。

この記事を読むと、流行色の捉え方が変わるかもしれません。


■ 流行色の規模は小さくなっている?

・流行色を振り返る

流行色を振り返ってみると、1960年代頃から大きな人気色が生まれています。例えば、60年代のシャーベットトーン、70年前後のサイケデリックカラー、70年代のアースカラー、80年代の黒(カラス族)などです。

しかし、90年代のバブル崩壊後は、このような大流行はあまり見られなくなりました。

*シャーベットトーン:シャーベットのような淡い色。PCCSのペールトーンのような色調
*サイケデリックカラー:原色や蛍光色などを使った鮮やかで刺激的な配色
*アースカラー:茶、ベージュ、オレンジ、オリーブなど大地をイメージした色
*黒:黒が大ブームとなり、黒一色のファッションの人たちは「カラス族」と呼ばれました


・これからの流行色

ここ数年を見ても、安定感・安心感を与えるニュートラルカラー、くすみカラーの人気が継続していて、大きな変化はありません。

今後も、この傾向は続き、流行色と呼ぶにふさわしい人気色は生まれにくくなっていくと思います。

その一方で、ある一部の人たち、例えばSNSの特定のコミュニティや、特定の趣味を持つグループなどの仲間内で小さな流行が生まれるような流行のパターンが増えていくのではないかと推測しています。


■ 流行色が分散していく背景

大きな流行から小さな流行へと移り変わる要因として、次の点が浮かびます。

・見た目から内面の充実へ

かつての流行色の出現は、人と同じであることや、話題のものを取り入れていることのアピールなど、外側へ向けた色選びの結果であると思います。

しかし、近年は自分が心地良くいられる色を選ぶ人が増えています。例えば「ベージュママ」と呼ばれるママたちは、自分が安らぐ色(ベージュ)を第一として色選びをしています。

自分が人からどう見られるかより、自分の心を優先させる自分軸の色選びにシフトしていると考えられます。

*ベージュママ:ファッション、室内インテリアなど子供用の物も全てをベージュ系カラーでまとめる母親たち。ベージュは筋肉の緊張を緩める働きがあり、リラックスに効果的です。


・ライフスタイルと情報元の多様化

生活様式も多様化していますが、それぞれの好み、スタイルに合ったアイテムが求められるようになると、選ばれる色のバリエーションも幅広くなっていきます。

また、ファッションやインテリアなどの情報源と言えば、以前はテレビや雑誌が主流でした。

現在はインターネットやスマホの普及で、ネット情報が情報源の中心になりつつあり、特にInstagramなどのSNSは市場に影響を与えるようになりました。

何から情報をキャッチしているかが色選びに影響を与え、大勢の人が同じ色を選ぶことは少なくなりそうです。


・続く景気の低迷

景気が良い豊かな社会では、色で物を選んだり、色のために物を買い替えたりということがありますが、不況下では色よりも物の本質的な役割が最も重要となります。そのため、物を長く大切に使う、飽きない色を選ぶといった傾向が強まります。

企業側も製造コストを抑える、あるいは在庫リスクを減らすためにカラーバリエーションを減らし、ベーシックカラーを中心にするなどの対策を講じることが予想されます。そうなると、流行色はますます生まれにくくなるのではないでしょうか。


■ 色選びのこれから

これらのことから、流行色の規模は縮小しつつあり、共通の趣味や嗜好、スタイルを持つ人たちの中での小さな流行色が登場するようになると私は考えています。

あなたはどう思われますか?
身近なところで流行っている色はあるでしょうか?

流行色の縮小は、自分の心地よさを大切にし始めた結果であると思います。色は気分を高めたり、気持ちを穏やかに整えてくれる彩りです。あなたの暮らしやスタイルにピッタリな色を見つけてください。


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▶ 2026年の色 ハートフェルト・ピンク|JAFCA 「時代の色-メッセージカラー」




2025年12月12日金曜日

2026年の色 ハートフェルト・ピンク|JAFCA 「時代の色-メッセージカラー」

JAFCA「時代の色—メッセージカラー2026」ハートフェルト・ピンクのイメージ画像
画像出典:JAFCA公式サイト
(https://jafca.org/about/colortrend/category/times/)

 

JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)が毎年12月に発表している「時代の色-メッセージカラー」、2026年の色に選ばれたのはハートフェルト・ピンク(Heartfelt Pink)です。

ハートフェルト・ピンクは、わずかに青みを帯びたクリアで明るいピンク。この色が選ばれた背景や、色の特徴について見ていきましょう。


■ 心を満たしてくれるピンク

景気低迷や生活不安の中で、安定感や安心感、そして癒しを求める傾向が続いてきました。しかし、2026年は人々の気持ちが「静」から「動」へ移行する1年になりそうと、JAFCAは予測しています。そこで、「動」をイメージさせる色である暖色が注目されました。

暖色の中でもピンクは、活力・意欲という活動的なイメージと、色の明るさから伝わる幸せ・寛容といった柔らかなイメージをバランスよく併せ持つ色です。新たな動きや気持ちの変化を受け入れる心を優しく後押しし、明るく幸せな気持ちで心を満たしてくれる色として、この明るいピンクが2026年の色に選ばれました。


■ くすみピンクからクリアなピンクへ

ハートフェルト・ピンクのクリアな色合いにも注目です。

以前から人気が継続しているくすみピンクと、ハートフェルト・ピンクとでは同じピンクでも色調が異なります。くすみピンクはグレーが混じった穏やかな色調ですが、ハートフェルト・ピンクはくすみ(濁り)がほとんどないクリアな色調です。

くすみピンクが静的で、落ち着き、控えめなイメージであるのに対し、ハートフェルト・ピンクはそのクリアな色調が動的でスッキリとしたイメージを与え、前向きな姿勢を感じさせます。


■ ハートフェルト・ピンクの取り入れ方

JAFCAが提案するアソートカラー(組み合わせる色)は深いトーンの色が多く、これまでにない意外性のある配色がすすめられています。ライトピンクとディープカラーの組み合わせはコントラストが生まれ、活動的なイメージがより強まります。

ハートフェルト・ピンクは少々青み寄りのピンクですので、ファッションでは、ミディアム~ライトグレーやブルー系と合わせるとそのクリアな色合いが映えそうです。また、トップスやストールなどで取り入れると、お顔周りが華やかな印象になります。

ハートフェルト・ピンクを暮らしに取り入れて、前向きな気持ちで2026年を過ごしたいものですね。


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▶ 2026年を象徴する色 Cloud Dancer|PANTONE Color of the Year


2025年12月5日金曜日

2026年を象徴する色 Cloud Dancer|PANTONE Color of the Year

PANTONEが発表した2026年の色『Cloud Dancer』を象徴するビジュアル
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/hk/en/color-of-the-year/2026)

「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2026」が発表されました。2026年を象徴する色は、Cloud Dancer(クラウド・ダンサー)。純白ではなく、柔らかで軽やかなホワイトです。


■ 心を落ち着かせ、新たな創造性を生む色

軽やかで穏やかなCloud Dancerのホワイトは、情報過多や不確実性など社会の喧騒に取り囲まれた私たちに「シンプル化」というメッセージを発します。私たちを外部からの影響による雑念から解放し、リラックスさせてくれる色です。

古い考え方などの余分なものを削ぎ落とし内省することで、心は落ち着き、集中力が高まり、新しい発想が生まれる場が整います。白いキャンバスのように、Cloud Dancerは私たちが「新たな始まり」を求める気持ちを象徴しています。


■ 2025年の傾向がたどり着いた色

個人的には、前回取り上げた2025年のトレンドカラーの流れを受けて、鮮やかな色合いの復活を予想していましたが、ニュートラルカラー+くすみカラー人気を引き継ぎ、それらをさらに極めるような色の提案がされたと感じました。

安心、安定を求める色合いからさらに進み、思い切って一度リセットして、新たに進み始める準備をしよう、—という印象です。

白はまだ何色にも染まっていない「素」をイメージさせます。自分自身に帰る、自分らしさを大切にして、新しい自分を描くというメッセージも含んでいるように思います。


■ Cloud Dancerのコーディネート

Cloud Dancerと合わせる色としてPANTONE社が提案するカラーパレットには、灰みがかった低彩度・高明度トーンの色、-まさにくすみカラーが多く見られます。

淡色女子(淡い色やくすみカラーを用いたワントーンコーディネートを好む女性)のファッションのように、明るく穏やかにまとめるのが、Cloud Dancerのイメージを活かすコーディネートと言えそうです。


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▶ 流行色|②2025年の人気色、トレンドカラーとその理由

▶ 2016年を象徴する色 Rose Quartz & Serenity|PANTONE Color of the Year
▶ 2019年を象徴する色 Living Coral|PANTONE Color of the Year
▶ 2020年を象徴する色 Classic Blue|PANTONE Color of the Year
▶ 2021年を象徴する色 Ultimate Gray & Illuminating|PANTONE Color of the Year
▶ 2023年を象徴する色 Viva Magenta|PANTONE Color of the Year


流行色|②2025年の人気色、トレンドカラーとその理由

ニュートラルカラーとアクセントカラーを組み合わせた北欧風インテリア

前回の記事では、「流行色」ということばが示す色について解説しました。今回は2025年を振り返り、今年人気を得た色や注目された色を、その背景とともにご紹介します。


■ ニュートラルカラーとくすみカラーの継続人気

昨年に引き続き、今年もニュートラルカラーとくすみカラーの人気が継続しました。この2つは、ファッション、インテリア、コスメ、プロダクトなどに、幅広く取り入れられました。


・ニュートラルカラー

ニュートラルカラーとは、白、グレー、黒などの無彩色や、アイボリー、ベージュ、カーキなど低彩度の自然色などです。これらは、安定感や落ち着きを感じさせる色です。


・くすみカラー

くすみカラーは彩度を抑えた控えめで穏やかな色です。淡く灰色がかったトーンや、ソフトなトーンを中心に、カラーリングが展開されました。安心感、優しさ、上品さを感じさせる色合いです。


・人気の背景

ニュートラルカラーとくすみカラーは、2020年のコロナ禍あたりから徐々に人気が高まりました。感染症の流行で行動が制限されるなど、不安定な状況下で、安心感のある色が好まれるようになりました。

同時に、持続可能性(サステナブル)志向や自然回帰の意識が高まり、自然色も人気を得ました。

2024年~2025年には、インフレや不安定な国際情勢により、安定感のある色、自然を感じさせる色が引き続き高い支持を得ています。

また、高性能テレビ、スマートフォンなどの鮮やかなデジタル色が増す中、刺激の強い色合いに疲れを感じ、彩度が低い穏やかな色合いが選ばれたという面もあるでしょう。


■ ビビッドカラーが注目として加わる

ニュートラルカラーやくすみカラーが定番化し、人気が継続する中で、2025年は彩度が高めの色も注目されました。


・アクセントとしての鮮やかカラー

ファッションやインテリアなどの市場では、赤、コーラル、オレンジなど温かみのある暖色や、自然を感じさせるグリーンが新色、限定色として登場しました。

例えば、スマートフォンの新作モデルでは、低彩度色のバリエーションに加え鮮やかなオレンジなどの高彩度色が登場しました。インテリアでも、北欧系家具ブランドを中心に、鮮やかなグリーン、オレンジのチェアなどが人気となっています。

これらの鮮やかな色は、無彩色や低彩度色に彩りを加えるアクセントとして用いられ、見る人に活力を与える役割を果たしています。


・モカ・ムースとホライゾングリーン

前回の記事では、2025年のトレンドカラーとしてPANTONEのMocha Mousse(モカ・ムース)、JAFCAのホライゾングリーンが提案されたことをご紹介しましたが、この2つも今年の色の傾向に関連しているようです。

Mocha Mousseはくすみカラー人気に、ホライゾングリーンは自然色や鮮やかカラーの人気に一役買っていたのかもしれません。


■ 関連記事

▶ 流行色|①人気色とトレンドカラー


2025年11月28日金曜日

流行色|①人気色とトレンドカラー

PANTONEが発表した2025年の色「モカ・ムース(Mocha Mousse)」のイメージ画像
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/color-of-the-year/2025)

毎年、年末が近づくと、「今年の流行〇〇〇」「今年流行った〇〇〇」という話題がよく取り上げられます。

では、色についてはどうでしょうか?「今年の流行色」などという場合、じつは「流行色」には2つの意味があります。この2つの違いが分かると、商品カラーがどのように展開されるのかも理解しやすくなります。

そこで今回は、「流行色」ということばが表す色について解説します。


■ 流行色とは?

流行色は一般的に、人気色とトレンドカラーの2つの意味があります。


・人気色

流行色が示す色の1つ目は、人気色です。

ある時期において、ファッション、商品カラーの色として、多くの人に好まれ選ばれた色のこと、つまり実際に売れた色です。

例えば、不況の時期には黒が、環境への関心が高まるとエコロジーカラー(自然を象徴する緑や青など)が流行るなど、流行色は社会の状況を反映しています。


・提案色、予測色

もう一つは、JAFCA(日本流行色協会)や、PANTONE社などによる提案色や、流行が期待される予測色です。

これらは「トレンドカラー」と呼ばれ、流行色(人気色)と区別される傾向にあります。

商品やサービス、広告などに、トレンドカラーを取り入れる企業も少なくありません。


■ 2025年のトレンドカラー

2024年12月に発表された2025年のトレンドカラー2つを、振り返りとして見てみましょう。

・PANTONE Color of the Year 2025/Mocha Mousse

PANTONE社が2025年の色として選んだのは、温かみのあるブラウンカラー、Mocha Mousse(モカ・ムース)です。※画面上の画像がMocha Mousseのビジュアルイメージです。

チョコレートやコーヒーに通じるこの色は、豊かさに満ち、つながりや安心感、調和などのムードを捉えた色として選ばれました。


・JAFCA 2025年の色/ホライゾングリーン


JAFCAが選んだ2025年の色「ホライゾングリーン」のイメージ画像
画像出典:JAFCA公式サイト(https://jafca.org/about/colortrend/category/times/)

JAFCAは、空の青と海のエメラルドグリーンが溶け合う水平線の穏やかな青緑、ホライゾングリーンを2025年の色に選びました。

自然災害や紛争などが続く状況の中で、時代を冷静に読むまなざしや、その先にある希望のイメージを重ねた色です。


トレンドカラーとして、Mocha Mousseやホライゾングリーンが提案された2025年、実際に人気となったのはどんな色でしょうか。次回の記事でご紹介します。



2023年7月1日土曜日

夏恒例の色の楽しみ|新潮文庫の100冊 2023 プレミアムカバー

新潮文庫の100冊2023・プレミアムカバーの3冊
新潮文庫の100冊2023  (Photo by Masumi Chiba)

今年もこの季節がやって来ました。夏休み前のお楽しみ「新潮文庫の100冊」のプレミアムカバーです。毎年8冊、8色の彩りが書店の棚を飾ります。

色好きで本好きの私としては、全色集めたいところですが、既に読んでいる作品が多く、今年は3冊購入しました。

上の画像がその3冊で、上(左)から「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン、「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティ、 「雪国」川端康成です。


■ ソフトなカラーリング&質感

今年のプレミアムカバーのカラーバリエーションは、個々の色調も、8色の組合せで見た場合も、いつもよりソフトな印象です。


「新潮文庫の100冊2023」のプレミアムカバー8冊
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001052.000047877.html

これまでに見られたビビッド・カラー、―特に赤、橙、ビビッド・ピンクといった色が含まれておらず、穏やかで、少々涼しげなカラーリングです。

また、紙の質感も、光沢を抑えたきめ細やかな和紙のような風合いで、色の柔らかさとよくマッチしています。

あなたが気になる色、作品はどれでしょうか。作品世界とともに色のイメージもお楽しみください。




2022年12月18日日曜日

2023年を象徴する色 Viva Magenta|PANTONE Color of the Year

2023年のPANTONE Color of the Year「Viva Magenta」の公式イメージ
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/color-of-the-year/2023)

「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2023」は、Viva Magenta(ビバ マゼンダ)。

PANTONE社のウェブサイトでこのニュースを見た時、じつは、色そのものよりも、このイメージ画像に目が釘付けになりました。

この画像、怖くないですか?

人の顔に、ひび割れた木の表面や古代遺跡の文様を思わせるモチーフが層となって重なり、左下には虫も…。


■ コチニールからインスピレーション

ビバ・マゼンダの深みのある赤紫に込められたのは、躍動感のある生命力、パワー、喜びなど、ポジティブで力強いイメージです。

また、この色はコチニールからインスピレーションを得た、自然に根ざした色でもあります。

コチニールはサボテンに寄生するカイガラムシを原料とし、古くはアステカ帝国やインカ帝国でも用いられた歴史のある天然色素です。

これら点を考えて上の画像をもう一度見ると、その意図が伝わってきて、「なるほど…」と感じます。


■ ビバ・マゼンダのコーディネート

ファッションやインテリアでこの色を使う場合は、インパクトのある色なので、アクセントカラーにするなど、分量を抑えた方が取り入れやすいです。

上の画像のように黒などのダークカラーとコーディネートすると、さらに力強くイメージになります。白、ペールカラーなどとコーディネートすると、華やかさが増します。

合わせる色で雰囲気がガラリと変わりますので、幅広いイメージを楽しめる色です。


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2021年12月11日土曜日

2022年を象徴する色 Very Peri|PANTONE Color of the Year

2022年のPANTONE Color of the Year「Very Peri」の公式イメージ
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/color-of-the-year-2022)

2022年のパントン・カラーが発表されました。新しい年を象徴する色は ベリーペリ(Very Peri)、 青に赤が溶け込んだツルニチソウの花の青色(periwinkle blue)です。

変化する世界の中で新たな視点を与え創造力を促してくれる色として、パントン社が新たに作成した色です。


■ 想像力を促すツルニチソウの色

・クールな中に少しだけ赤の温かみ


Very Periのイメージのもととなるペリウィンクル(ツルニチニチソウ)の花の写真
ツルニチソウ

2022年の色として、グリーン系などの癒しの色を期待していたので、この結構落ち着きのあるクールな色合いが意外でした。

しかし、よくよく見てみると、冷静さや知性、信頼感をイメージさせる青に、温かみや活動力を感じる赤が少量加わった色なので、慎重に世の中の動きを見極めながら、独自の世界を作り上げていくきっかけを与えてくれる、-そんな感じがしてきます。


・ファッションに取り入れる際のコツ


色のトリセツ
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/color-of-the-year-2022)

ファッションに取り入れるなら、彩度が高めで結構主張が強い色ですので、モノトーンと相性が良いでしょう。

同系色のネイビーも素敵です。

白やライトグレーなど明るい色と合わせると、新鮮さも感じられます。

創造力を促すベリーペリを、新しい年のアイテムの一つに加えてみてはいかがでしょうか。


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2021年1月25日月曜日

2021年を象徴する色 Ultimate Gray & Illuminating|PANTONE Color of the Year

PANTONE 2021年の色 Ultimate Gray & Illuminating の公式ビジュアル
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone-store.jp/coy2021/index.html)

2021年のパントン・カラーに選ばれた色はアルティメット・グレイ(Ultimate Gray) とイルミネイティング(Illuminating) です。

試練に静かに耐える力や安定性を示す ライト・グレー と暖かく希望を感じさせる ソフト・イエローで、新型コロナウィルスによる影響に苦しむ人々に対する励ましのメッセージと言える2色です。


PANTONE が選ぶ2021年の色 Ultimate Gray & Illuminating
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone-store.jp/coy2021/index.html)



■ 2色が表す現状と未来

このセレクトについて私が「いいなぁ~」と思うのは、まず2色であること。(2色の組み合わせが選ばれたのは2回目で、2016年以来)

グレーだけだと寂しい。イエローだけだと陽気すぎる。グレーとイエローの2色があることで、「辛抱とその先にある希望」というストーリーとなってメッセージが明確に伝わってきます。


・色の特徴と取り入れ方

色のトーンもいいですね。グレーは明度によって印象が大きく変わる色です。このアルティメット・グレイは、存在感がありながら、暗さを強調しない明るさ(暗さ)のグレーです。

一方のイルミネイティングは彩度が幾分抑えられ、元気いっぱいのビビッド・イエローに比べ、柔らかで、温かみや気楽さを感じさせます。

また、この2色はファッションやインテリアにも取り入れやすい組合せです。

グレーはベーシックカラー(定番色)なので、グレーの面積を大きくし、イエローでアクセントという配色ならバッチリまとまります。

日常生活に色を積極的に利用し、色に癒されたり励まされたりしながら、コロナ禍の日々を乗り越えて行きたいですね。


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2020年1月14日火曜日

2020年を象徴する色 Classic Blue|PANTONE Color of the Year

2020年のPANTONE Color of the Year「クラシック・ブルー」の公式イメージ
画像出典:PANTONE公式サイト(https://www.pantone.com/color-of-the-year-2020)

パントン(PANTONE)社が選ぶ今年の色「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2020」は、Classic Blue クラシックブルー です。

Classic Blue クラシックブルーは上の画像の色で、ネイビーを少し柔らかくしたような色合いです。


■ 安心感を与える深い色合い

クラシックブルーが示す2020年のキーワードは 安心感 。

クールで落ち着いた色調のブルーは、信頼や信用、思慮深さなどをイメージさせます。

じつはこの色が選ばれたことに少々驚きました。新しい年のイメージとしては、ちょっと暗くて硬い色だと思いませんか?

しかし、この色に安心感を求めるのは、それだけ現代社会に生きる人々が不安感、不安定さなどを抱えているということかもしれません。

クラッシックブルーはファッションやインテリアに取り入れやすい色です。

この色を身近な場所に置いて、心配事やイライラなど心が乱れそうになった時に、平常心を取り戻すきっかけにするのも良さそうですね。


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2019年7月15日月曜日

毎年楽しみなカラーバリエーション|新潮文庫の100冊 特製カバー

「新潮文庫の100冊」特性カバーの文庫本2冊
photo by Masumi Chiba

今年も「新潮文庫の100冊」が発表されました。もうすっかり夏休み前のこの季節の恒例ですね。私も学生時代から毎年注目しています。

近年、特に楽しみなのが特製カバーです。選ばれた100冊(今年は110冊)の中の一部に、カラフルで美しいカバーがかけられて発売されます。

今年は下の画像の8作品に特製カバーが掛けられました。

(画像は 新潮社のサイト よりお借りしました)

新潮文庫の100冊 特製カバー8冊のカラーバリエーション

この中から、私は川端康成 著「眠れる美女」と、三島由紀夫 著「仮面の告白」を購入しました。

これらのカバーは紙の色の美しさだけでなく、タイトルや著者名が紙の色とコーディネートされた光沢のある色文字でプリントされ、素の配色の美しさも魅力です。一番上の画像で、その配色がご覧いただけます。

また、各カバーの色は、それぞれの作品のイメージに合わせてセレクトされているようで、色のイメージを重ねて作品を楽しむのも面白そうです。

書店に立ち寄る機会がありましたら、ぜひ実物を手に取ってみてください。きっと目の保養になると思います。




2018年12月16日日曜日

2019年を象徴する色 Living Coral|PANTONE Color of the Year

2019年のPANTONE Color of the Year「リビング・コーラル」の公式イメージ
画像出典:PANTONE公式サイト( https://www.pantone.com/color-of-the-year-2019

毎年 新しい年のイメージについてヒントを与えてくれる色、パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーが発表されました。

2019年は Living Coral、珊瑚の色です。


PANTONE 2019年の選定カラー「Living Coral」の色見本画像
画像出典:PANTONE公式サイト( https://www.pantone.com/color-of-the-year-2019

■ 快適さと回復力を与える珊瑚色

・Living Coralのイメージ

珊瑚礁は海に住む動物たちを守るシェルターであり、同時に栄養源でもあります。

それと同じく、鮮やかでまろみのあるこの色は、暖かく優しいエネルギーで私たちを包み込み、変化する環境の中で快適さと回復力をもたらしてくれます。

近年の パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーはソフトな色や深みのある色が続いていましたが、今回はガラリと変わって明るく鮮やかな色です。

目にしただけで私たちを元気づけてくれるイメージが伝わってきます。


・イメージビジュアルの色彩効果

また、イメージ画像が大変美しいと思います。

珊瑚の背景となっている水の色はソフトな青緑色で、次の色彩効果を生んでいます。

  • 珊瑚の色と補色関係にあるので、珊瑚色をより鮮やかに見せる(補色対比)
  • 珊瑚の色より彩度が低いので、珊瑚色の鮮やかさを強調して見せる(彩度対比)

これら 2つの対比効果で、珊瑚色をより生き生きと見せています。

そして、そこに魚、泡、そして光の柔らかい動きが加わり、鮮やかさと優しさが一体となったイメージに仕上がっています。


・Living Coralを取り入れる場合のコツ

この色は彩度が高めなので、面積が小さなアイテムで取り入れると扱いやすく、アクセント効果も狙えます。

スカーフ、手袋といったファッション小物や、ダイアリーやペンなどのステーショナリーで取り入れるのがおすすめです。

どこかへ出かけたくなったり、誰かとおしゃべりしたくなったり、そんな前向きな気分にしてくれることでしょう。


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2018年2月19日月曜日

国旗の色がヒント? 平昌オリンピックのメダルリボン

リボンの配色が話題になった平昌オリンピックの金メダル
https://www.pyeongchang2018.com/en/medal

平昌オリンピックで日本人選手の活躍が続いています。羽生選手、宇野選手に引き続き小平選手も!

連日メダリストの姿がテレビやネットに映し出されるにつれ、「メダルのリボン(ストラップ)の色が可愛い!」と評判になっています。


■ リボンの配色の原点は…

淡いピンクと水色の組み合わせは、気の早い春を思わせる優しくて可愛い色合いです。

この配色を見てピン!と来ました。この2色は韓国の国旗「太極旗」をもとに配色されたのではないでしょうか?


韓国の国旗・太極旗

太極旗は中央に赤と青で成り立つ円が描かれています。この円は宇宙を表し、世界は陰と陽、天と地、男と女などのように、相反するものを包括して成り立っていることを示しています。

この赤と青が、メダルの2本のリボンに取り入れられていると思えます。しかし、そのままの色では鮮やかすぎて、メダルの繊細なデザインが目立たなくなりそう…。

そこで、赤と青それぞれに「白」を加えて、メダルに調和するソフトな色合いに調整したのが、今回のリボンのピンクと水色なのではないか? -というのが私の推理です。あなたは、どう思われますか?

ちなみに、リボンの素材には韓国の伝統衣装の生地を使用しているそうです。

このリボン以外にも、オリンピックではたくさんの美しい色が見られます。色を楽しんだり、その国の伝統や文化を思い起こしたり、色という視点からオリンピックを見てみるのもおすすめです!



2018年2月17日土曜日

会場色も味方につけた主役|羽生結弦選手の衣装カラー


今日は日本中が緊張、そして歓喜の一日でした。

平昌オリンピック、フィギュアスケート男子で金メダルの羽生結弦選手、銀メダルの宇野昌磨選手、本当におめでとうございます!仙台人としても嬉しい!!

私も午前中からテレビの前に釘付けで、感じた事はたくさんありますが、このブログでは「色」について取り上げます。


■ 会場の色と衣装の色の関係

今大会のフィギュアスケート会場は、深い紫色をメインにしたカラーリングです。テレビ放映では、この紫色を背景とした選手の姿がよく見られました。

色は背景色によって見え方が変わります。明るく見えたり、暗く見えたり、鮮やかに見えたり、くすんで見えたり、そして、目立ったり、目立たなかったり。

会場の紫色を背景にした時の選手の衣装は、深い色や暗い色の場合は映えにくかったし、くすんだ色の場合はさらにくすんで見えました。そのため、宇野選手のネイビーや、パトリック・チャン選手のボルドーなど、白い氷の上では映えますが、紫色の前では美しさが一歩後退しているように感じました。

それに対し、羽生選手の光沢のある白い衣装は紫の背景にじつに良く映え、大変きわだって見えました。

その上、襟・肩・袖にあしらわれている紫とブルーは、背景色に馴染んで会場との一体感を生んでいました。まるでこの会場に合わせて用意されたかのような衣装だと思いました。

ハビエル・フェルナンデス選手の衣装は、同じ白系でもクラシカルなオフホワイトなので、羽生選手に比べると残念ながらきわだち感がいま一つでしたね。

羽生選手は、華麗な演技に加え、衣装の美しさの点でも金メダルにふさわしいまさに今日の主役であったと思います。