2015年12月3日木曜日

カラーコーディネート|実践③ トーンによるまとまりの配色

ソフトなトーンで統一された街並みの建物の写真
photo by Masumi Chiba

ブログ上のカラーコーディネート講座は、引き続き「まとまりの配色」についてです。

今回ご紹介するのは トーン を利用してまとめる方法です。


同じ、または近いトーンでまとめた調和

トーン とは、色の三属性の中の「明度」と「彩度」の組み合わせです。一つのトーン、または近いトーンの色を組み合わせることで、まとまりのある配色となります。

下の図はトーンマップといい、トーンのバリエーションと位置関係を示したものです。


この中で一つのトーン、あるいは隣合うトーンの色を用います。

例えば、上の写真の建物は、ペールやライトあたりのトーンで構成されていて、カラフルでありながら全体の統一感を感じます。

対照的な色相である も、 赤   緑  というように、ダークトーンでそろえると、まとまった印象となります。

このトーンによるまとまりは、トーンの彩度が低い(トーンマップの左寄りの位置)ほどまとまり感が強くなります。

組み合わせる色数が多い場合は、このようにトーンを近づけることでまとめるのがおすすめです。


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