2015年7月27日月曜日

カラーコーディネート|基本① 色の成り立ち/色の三属性

扇形に広げたカラーカード。色相の移り変わりが一目でわかる、カラーコーディネート学習の基本教材。
Photo by Masumi Chiba

ブログでの 「カラーコーディネート講座」、今回からはカラーコーディネートに必要な色の知識についてです。


色は道具

前回の記事でお伝えした通り、カラーコーディネートにセンスは必要ありません。
しかし、色に関する知識は必要です。なぜなら、知識があれば、目的に合わせた色や配色方法を選ぶことができるからです。

色は 「道具」 であると考えてください。

新しい道具を手にしたとき、まずは、各部の名称や働き、使い方などが分からなければ、上手に活用するのは難しいですよね。

そこで役に立つのが「取説(取扱説明書)」です。少々面倒くさくても、初めに取説を読んでおけば、機能を活かした使い方や、効率の良い使い方ができます。

これからお伝えする色の知識は、「色の取説」 という感覚でお読みいただければと思います。

*色彩検定やカラーコーディネーター検定試験で採用されている
 PCCS(日本色研配色体系)をもとにご説明します。


色の成り立ち/色の三属性


1 色の成り立ち

私たちの身の回りには、何十万、何百万という色が存在します。それらは全て3つの要素から成り立っています。その要素とは…

・色 相(色み)
・明 度(明るさ)
・彩 度(色の鮮やかさ)

この3つです。これを色彩用語では 「色の三属性」 といいます。
この3つの要素をさまざまに変化させることによって、全ての色は作り出されています。

色相、明度、彩度

この3つは色の基本中の基本ですので、しっかりと覚えてくださいね。

次回は各要素について、詳しく見ていきます。


■ 関連記事

「カラーコーディネート|なぜ色の調整が必要なのか?その理由とは…」
「カラーコーディネート|色の調和が美しさを高める」
「カラーコーディネート|美しさ+心地よさをつくる色の役割と効果」
「カラーコーディネート|ビジネスにおける色の重要性」
「カラーコーディネート|はじめの一歩。目的を考えるところから始めよう」
「カラーコーディネート|センスより大切なのは「知識」と「理論」」