Photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
「カラーコーディネート講座」 の続きです。
今回は、色を構成する3つの要素(色の三属性)の2つめ、
明度 についてご説明します。
色の三属性その2・ 明度
明度 とは、色の明るさの度合いです。
色が明るい場合は 「明度が高い」 、
暗い場合には 「明度が低い」 と表現します。
全ての色の中で、最も明るい色は 白 、
反対に最も暗い色は 黒 です。
ですから、白に近づけば近づくほど 色は明るくなりますし、
黒に近づけば近づくほど 暗い色になっていきます。
この明度は、次の2つの色彩効果に大きく関わっています。
1、配色による メリハリ感・きわだち感
前に登場した色相や、後でご説明する彩度を用いて
メリハリ感・きわだち感を作ることも可能です。
しかし、明度を使うのが最も効果的です。
隣り合う色の明度差を大きくすることで、
メリハリ感・きわだち感が非常に強くなります。
例えば、ネイビーブルーのスーツを着る時は、
ライトブルーのシャツよりも 真っ白なシャツの方が、
明るさの差が大きくなり、メリハリ感が強まります。
その結果、より キリリッ!とした印象になります。
また、文書や資料の文字の読みやすさ、図形の見えやすさも、
明度によるきわだち感でコントロールできます。
この場合は、対象となる文字や図形の色と、
背景の色との明度差を大きくします。
すると、文字や図形がきわだち、認識しやすくなります。
明度差が最大になるのは、
最も明るい色=白と、最も暗い色=黒 の組み合わせです。
普段よく目にする 白地+黒文字 は、
文字が最も見えやすい組み合わせなのです。
*ただし、パソコンのモニターなど光を発するものでの
白地+黒文字 は、眼への刺激が強く感じられます。
そこで、ウェブなどでは、
白地+ ダークグレー の文字で明度差を少々抑えた方が
見やすくなります。
長くなってきたので、続く2つ目は次回の記事で…。