2016年2月26日金曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~私の失敗からのご提案

by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

2月15日の記事
まだ途中だったコロリアー
ジュは、このように仕上り
ました。

じつは、この作品で
「失敗しちゃったなー。」
思っている部分があります。

失敗箇所をお伝えするのは
恥ずかしいのですが、少し
でもご参考になれば…という
気持ちでお話しします。



濃く塗ってしまうと、後戻りできない


失敗したのは、女性の下の5つの花です。

本当はもう少し濃淡をはっきりさせて、
立体感を出したいと思っていました。
しかし、塗りはじめた時に
「髪のボリュームに負けないよう 鮮やかに」
という気持ちで濃く塗ってしまったのです。

色が薄い場合には、
さらに色を重ねれば良いのですが、
濃い場合に薄くするというのは
かなり難しいことです。

どうしてもという場合には、
消しゴムを使うという手段もありますが、
細かい部分はそれも厳しいですね …。
私はあきらめて、これ以上手を加えないことにしました。

このように、最初に濃く塗ってしまうと、
その後の色の調整がかなり制限されます。

そのため、はじめのうちは薄めに色を乗せ、
だんだんと塗りこんでいく方が失敗が少ないでしょう。



こちらは、
講座で使う見本にと
塗り進めているものです。

主役は中央の横向きの花で、
上記の失敗から
徐々に色を重ねています。


今回は失敗しませんように。。。





2016年2月24日水曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~さて、どこから塗りはじめますか?

by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

このところ、色鉛筆や鉛筆削りなど
大人のぬり絵に関連する道具のお話を
たびたび取り上げてきました。
今日は塗り方についてご紹介します。



はじめは最も重要な部分から


さて、新しい図案に取りかかる時、
あなたはどこから塗りはじめますか?

最初にどこを塗るか?
-実際、これは人によってさまざまです。
図のまん中から塗りはじめる方もいれば、
端からの方もいらっしゃいます。
また、中心的な目立つパーツからだったり、
反対に目立ちにくい細部からだったり…。

どれが正解・不正解ということはありません。
塗りやすい部分や、好きなところから
思いのままに塗り進めて構わないと思います。

構わないと思いますが、
カラーリストとして申し上げると、

全体の調和が得やすいのは、
「主役」からです。

主役というのはその図の中で、あなたがポイントにしたい部分です。
ポイントの色を確定させて、それを中心に他の色を配置すると
全体のバランスが取りやすくなります。

これはぬり絵以外のカラーコーディネートも同じです。

例えば、「今日のメイクのポイントは赤リップ!」
- なんて場合、リップカラーがまず決定され、
リップカラーが引き立つようにアイカラーを抑えめにしたり、
赤となじみの良いチークカラーを選んだりしますよね。

因みに…
上の写真は、現在私が塗り進めているコロリアージュです。
主役はカエルに決めて塗りはじめたのですが、
花の赤が少々鮮やかに出てしまいました。
… と、こんなことも起こります。 (^^;)

全体の配色構成を頭の中で明確に描けるのであれば別ですが、
慣れないうち、色選びに不安がある場合は特に
主役から塗り始めることをおすすめします。




2016年2月22日月曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~ 色鉛筆の単品購入で注意したいこと

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
仙台を拠点に活動中の
カラーアドバイザー・色彩講師 千葉真須美です。

2月17日の記事
「コロリアージュ(大人のぬり絵)
 ~ 色鉛筆は何色セットがおすすめ?」
の中で、 欲しい色の色鉛筆だけを
単品で購入することをご提案しました。

私も近々買いに行く予定ですが、
単品購入の際におすすめしたいことがあります。
それは、 色見本を持参する ということです。



色の記憶はあてにならない → 色見本で確認


色見本といってもおおげさなものではありません。
具体的に欲しい色があれば、その色のもの。
色数を増やしたいのであれば、手持ちの色を塗った紙でOKです。
とにかく色を比較・確認できるものを用意してください。

なぜなら、文具店や画材店では、
色とりどりのたくさんの色鉛筆が並んでいて、
手がかりなしでは迷ってしまうこと必至。
思うような色がなかなか見つけられなかったり、
「この色!」と思っても、実際に欲しかった色と違っていたり…。
私の場合は持っている色をさらに買い足したこともあります。

色の記憶は意外とあてにならないものです。

そこで、色探しの基準になる見本が助けになります。
色鉛筆に限らず、ファッションやメイクカラーなどでも
色選びの間違いを防ぐためには色見本を持参しましょう。

また、可能であれば、お店で試し書きをしてみてください。
見た目・・・つまり、色鉛筆の軸や芯の色で選ぶと、
描いた時の色と違うことがあります。

試してみれば、実際の発色が分かる上に、
芯の硬さや滑らかさなどもチェックできて、一石二鳥です。

ちょっとした手間で、欲しい色が的確に選べますので、
色鉛筆の単品購入にはぜひ色見本をお持ちくださいね。




2016年2月18日木曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~IROJITEN・色辞典 と 鉛筆削り

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

大人のぬり絵のための色鉛筆情報、
今日は IROJITEN(色辞典)と鉛筆削りを取り上げます。



■ トンボ鉛筆 IROJITEN(色辞典)


IROJITEN(色辞典)は、
その名の通り本のような素敵なパッケージ。


http://www.tombow.com/products/irojiten/














中身も とっても個性的です☆
色鉛筆は 色のトーンごとに分けられ、第一集から第三集まで
それぞれ下の3つのトーンで構成されています。

第一集 : ペールトーン、 ビビッドトーン、 ディープトーン
第二集 : ペールトーンⅡ、 ディープトーンⅡ、 ライトグレイッシュトーン
第三集 : フローレセンス、 ベリーペールトーン、 ダルトーン

トーンごとに10色で、 1集(1セット)30本、
全集(3セット)揃えれば 合計90本のラインナップです。

それぞれのトーンのイメージは
下のトーンマップを参考になさってください。
(ここに含まれていない 「フローレセンス」 は、
 蛍光色のような鮮やかな色調、
 「ベーリーペールトーン」は、
 ペールトーンよりもさらに明るく淡い色調です。)


















トーンや、トーンの名前について理解されている方には
とても解りやすいと思います。

それにしても、淡い色調の充実ぶりは大きな魅力です。
私は第二集、または淡い色を単品で買い足す予定です♪

最初にIROJITENを購入するなら、第一集をおすすめします。
純色(ビビッド)、淡い色(ペール)、深みのある色(ディープ)が
揃います。あとは必要に応じて・・・。



■ 鉛筆削り、ノリスクラブとDUXシャープナー


こちらもぬり絵の必需品ですね。
私は一番上の写真の2種類を試しました。
ステッドラー・ノリスクラブ(左)と、
DUXシャープナー(右)です。

ステッドラー・ノリスクラブは
2種類の太さに対応していて、削りくずの始末も簡単です。
しかし、どの程度削れているのかが見えない点と、
切れ味がいまひとつな点がマイナスポイント。

DUXシャープナーは、
削りくずの始末がちょっと面倒ですが、
切れ味バツグンで、先端までしっかり削れます。

ということで、
私のおすすめはDUXシャープナーです。
(講座の際には2つとも持参しますので、
興味のある方は試してみてください!)




2016年2月17日水曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~ 色鉛筆は何色セットがおすすめ?

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

前回の記事 に引き続き、
これからぬり絵を始める方への色鉛筆のお話です。
今日は、大変悩ましい
「何色セットを選べば良いか?」 についてです。

この問題については、
私も最近までかなり悩みました。



色鉛筆、最初に買うのは何本セット?


色鉛筆のセット本数は、
多くの方が子どもの頃に使用する 12色、24色、
それより多い 30~40色、 さらに 60~70色、
そして贅沢感のある 90色、100色、120色、150色、
このあたりが一般的です。

100色にもなると見ているだけで楽しそうですが、
お値段は1万円を超えてしまいます。
そうなるとなかなか手が出ませんよね。

私も100~150色に憧れていますが、
実際に何色セットを買ったのか、
また、その結果セット本数についてどう思ったかなどを
ご紹介したいと思います。



■ 36色から60色へ


私が大人のぬり絵用として最初に購入したのは、
トンボ鉛筆の36色セットです。
確か2,000円くらいでした。


TOMBO COLOR PENCILS 36













これでとりあえずはOKなのですが、
使っているうちにだんだんと
「色が足りない」、「もっと色が欲しい」
と思い始めました。

そして、最近購入したのが
ヴァンゴッホの60色セットです。
amazon で 6,000円ちょっとでした。


VAN GOGH pencils 60













さっそくこれで上の写真のぬり絵を始めたら、
すぐに「色が足りない!」と思いました。
今まで使っていたものより 24色も多いのにです。

その理由は、色の構成にありました。

ヴァンゴッホの60色は、ご覧の通り
黄~橙~赤 や 茶~グレー のバリエーションが豊富で、
私が好きな ピンク系、紫系は色数が少ないのです。

約4分の1を占める 茶~グレー系 は、
風景画を描く方には重宝すると思います。
しかし、植物などの図案が好きな私は
ほとんど使うことがないでしょう。

使いたい色は足りず、使わない色が多い
-という結果になりました。

それでもヴァンゴッホ特有の鮮やかな発色には
とても満足していますので、
購入して良かったと思っています。



■ 私の結論


この経験から私がおすすめするのは、

まずは 36色セットを購入し、使ってみて、
「もっと欲しい!」と思う色を単品で買い足す

-という方法です。

100色もあれば、「色が足りない」と感じることは
それほど無いと思います。しかし、その一方で
使わない色もまた増えるのではないでしょうか。

ですから、
基本的な色に必要な色を加える、
これが合理的でムダのない方法だと思います。

「でも、やっぱり100色以上欲しいー!」という方や、
ご予算に余裕がある方は、思い切って買っちゃいましょう!

だって、
美しい色々が身近にあるって素敵な事ですから☆
私も 「いつかはホルベインの150色を…」という野望は
捨てておりません。。。(^^)




2016年2月16日火曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)~ 色鉛筆選びのポイント

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美です。
先日開催した 「コロリアージュでカラーレッスン」 で、
たいへん盛り上がったのが 色鉛筆 の話題です。
なぜなら、4名の受講者さんと私自身が持参した色鉛筆は
どれも違う商品だったからです。

三菱鉛筆、 トンボ鉛筆、 色辞典(トンボ鉛筆)、
ステッドラー、 ヴァンゴッホ、 この5種類。
人気の商品が勢ぞろい!!

他の人が持っているものはどれも素敵に見えて(笑)、
「講座の後に画材屋さんに見に行く!?」
なんて話も出るほどでした♪



色鉛筆選びのポイントは?

さて、色鉛筆を選ぶ際、
どんな点に注意すれば良いでしょう?
これからぬり絵を始める方のために、
私が思うことをお話させていただきます。

私が最も大切なポイントだと考えるのは、
「どんな作品を作りたい(塗りたい)か?」
という点です。

コロリアージュ・ブームで、
書店にはたくさんの大人のぬり絵が並んでいます。
それらを眺め、あなたが心惹かれるのはどんな作品でしょうか?
また、それをどのように塗ってみたいでしょうか?

大きめの図案を描くように塗りたいのであれば、
芯の柔らかいヴァンゴッホや、
後から筆でぼかせるステッドラーの水彩色鉛筆などが
適していると思います。

反対に細かな図案を繊細に仕上げたいのであれば、
芯が硬めの三菱、トンボなどがおすすめです。
細部までしっかりと塗ることができます。

色鉛筆は 「道具」 ですから、
目的に合わせるのが一番だと思います。


*メーカーごとの使い心地(私個人の感想)

使いごごちに関して申しあげると、
(あくまでも私個人の感想になりますが、)

三菱、トンボなどの日本製品は、
子どもの頃から親しんでいることもあり、
とても使いやすいです。

ステッドラーは
描きごこちが日本製より少し柔らかい感じで、
これも違和感なく使用できます。

ヴァンゴッホは
スルスルと滑らかな感触が心地よいのですが、
芯が柔らかいため折れやすく
筆圧の強い方は少々注意が必要です。

私はしまい方が悪く、芯が折れてしまいました。
(写真奥の左から5本目)(T T)

どんな図柄を塗りたいかという目的、使用感に加え、
「何色セットにするか?」
というのもかなり迷うところですよね。

次回はこの点についてお話ししたいと思います。




2016年2月15日月曜日

カラーの知識は 大人のぬり絵にどう役立つか?

by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

昨日の記事 ( → こちら ) で、
大人のぬり絵(コロリアージュ)に関し、
「イメージを描くときも、色や塗り方を選ぶときも、
色の知識が役に立つ」 と書きました。
今日はそのへんのお話を・・・。


色の知識はぬり絵に役立つ道具の一つ


ちょっと想像してみてください。

あなたが料理をする際に、
調味料やスパイスに関する知識や、
煮たり、焼いたりといった調理方法に詳しいと、
1つの素材でも料理のバリエーションは広がりますよね。

色もそれと同じなんです。

色の知識と活用法を知っていると、
ファッションも、インテリアも、ビジネス資料も、ぬり絵も、
カラー表現のバリエーションが広がります。

それぞれの色にはどんな特徴があるか、
色の組み合わせ方にはどのような方法があるか、
また、その組み合わせからどのような効果が生まれるか、

これらの知識はあなたの道具となって、
「こんな風にしたいな…」とイメージするときも、
描いたイメージを形にするときにも役立ってくれます。

つまり、インスピレーションのもとにもなるし、
想像を実現するときの手法にもなるのです。

これが「色の知識が役立つ」と申し上げた理由です。



ぬり絵の色選び、例えば…


ところで、上の写真は
私が現在制作中のコロリアージュです。
この色を選ぶ際に私がどんなことを考えたか、
例としてご紹介します。

まず下絵を見た時、
髪の毛の表現をポイントにしようと思いました。
そして、現実的でない色、神秘的な色にしたいと考え、
青を選びました。

さらに、

・淡いトーンと深いトーンのグラデーションで立体感を出す
・青だけでなく、類似色の青緑、青紫を加えて変化を出す
・青緑~青~青紫と並べて色相グラデーションにする
・青緑は下の方に配置して植物の緑と調和させる
・花は髪の毛に負けない鮮やかなトーンにする
・イヤリングは髪に使った青紫でコーディネート 

などのアイディアを思い浮かべました。

こんなふうにあれこれ考えて色を塗れば、
きっと脳も活性化するのではないかと思っていますが、
果たして実際はいかがでしょう・・・。(^^;)


関連記事
・ コロリアージュは色選びがポイント




2016年2月14日日曜日

コロリアージュ(大人のぬり絵)は なぜ脳トレ効果があるのか?

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

最近、嬉しいことに「テレビ見ましたよ!」と
お声がけいただくことがあります。
そして、たいていコロリアージュの話へと進みます。
たくさんの方が興味をお持ちのようですね♪
そこで、今日は、ぬり絵の脳トレ効果についてです。



大人のぬり絵と脳トレ効果


■ 川島隆太教授によると・・・

テレビ放映ご報告の記事 の中で、
川島教授がぬり絵は脳の活性化に効果があることを
認めていらっしゃることをご紹介しました。

じつは、川島教授のお話には続きがあります。

『なぜ ぬり絵で脳がいっぱい働くかというと、
 できあがりのイメージがあるからです。
 できあがりに向かってステップを歩んでいくというのが
 前頭前野をたくさん使う方法のひとつです。』


さらに、衝撃的なご発言も・・・

『脳の働きは年をとると落ちると勘違いされていますが、
 実際に測定すると、20歳を過ぎると全員まっすぐに
 落ちていきます。
 なので、(ぬり絵は)20代の方も、30代の方も、
 60代・70代の方にも全員に同じ効果があります。』


ということで、
私を含む成人全員に効果があるのですね。



■ 脳の活性化に効果的な塗り方は?

川島先生のお話の中に、
「できあがり(のイメージ)に向かってステップを歩む」
というお言葉がありました。

具体的にいうと、
 イメージを描く 
 → それに合わせて色や塗り方を選ぶ

ということになると思います。

イメージを描くときも、色や塗り方を選ぶときも、
色の知識が役に立つと私は感じていますが、
そのへんのお話は、また次回に。




2016年2月13日土曜日

カラーコーディネート応用編-5. セパレーション

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

前回まで、
「コロリアージュでカラーレッスン」に関する
記事が続きましたが、
今日はカラーコーディネート講座に戻ります。
今回取り上げるのは、セパレーションです。



セパレーションの意味と活用法 


セパレーションとは?


セパレーション(separation)は、
分離、独立 という意味です。

カラーコーディネートでは、
境界線が分りにくい2つの色の間に
他の色を差し込むことで、
2色をハッキリと分けることをいいます。

例えば、下の写真の上の配色は、
文字がぼんやりとして読みにくいですね。

そこで、
背景色と文字色との間に白を差し込んで、
2色を分離させると、
文字がぐっと読みやすくなります。




セパレーションには、白、黒、グレーといった
無彩色を使用すると効果的です。



あちこちで活躍するセパレーション


セパレーションは上の例のように、
文字などビジュアル表現でよく見られ、
ビジネスではパワーポイントのスライドや
ウエブデザイン、ちらし などに多用されています。

また、ファッションにおいても、
トップとボトムをベルトの色によって
はっきり分けるなどの利用法があります。

下のバッグのデザインもセパレーションですが、
真ん中の黒の主張が強く、
アクセント効果も生まれています。
















因みに、一番上の風景写真では、
看板に描かれた白い円が、
看板の地色であるバーガンディーと枠のダークブラウンの
セパレーションカラーとなっています。

アクセントやグラデーションと同様に
セパレーションも活用範囲が広いので、
覚えておくと、役立つ場面があると思います。




2016年2月11日木曜日

「コロリアージュでカラーレッスン」が ミヤギテレビさんの番組で紹介されました


ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

2月6日に Studio LUMO Collection さんで開催した
「コロリアージュでカラーレッスン」が
本日放送のミヤギテレビさんの番組で紹介されました。

取り上げていただいたのは、
人気番組「OH!バンデス」に続いて放送される
「ミヤギ news every」 内の
「くらしのミカタ」 というコーナーです。

大人のぬり絵人気を取り上げた特集の中で、
書店でぬり絵が、画材店では色鉛筆が
売れていることに引き続き、
今回の講座の映像が登場しました。


講座序盤の色彩の解説を真剣に聴いてくださっている受講者さん











緊張で顔が硬くなってます。












これらの画像はちょっと硬い雰囲気ですが
(特に私は緊張のため顔がひきつってますが)、
映像の中には受講者さんの素敵な笑顔がしっかり写っていて、
楽しい雰囲気が伝わったのではないかと思います。

また、この後には
脳トレで有名な東北大学加齢医学研究所の
川島隆太教授のコメントが流れ、

『(ぬり絵を)一生懸命塗っていると、
 右脳も左脳も 両方ともいっぱい働く』


ということです。
楽しさに加え、脳の活性化という観点からも、
大人のぬり絵人気はまだまだ続きそうですね。

それと同時に、
色に興味を持つ方が増えることを願っています。

今回の取材および放送に関し、
ミヤギテレビの盛朋子アナウンサーをはじめとする
スタッフの方々、会場の Studio LUMO Collection さん、
そして受講されたみな様に、いろいろとご協力・
ご配慮いただいたことに感謝申し上げます。




2016年2月7日日曜日

「コロリアージュでカラーレッスン」開催レポート


ご覧くださってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。



2月6日、「コロリアージュでカラーレッスン」を開催しました

この講座はシンプルな
「大人のぬり絵教室」ではありません。
タイトル通り色彩学の要素を盛り込んだ
大人のぬり絵とカラーの欲張り講座です。

色彩に関するレクチャーを
ぬり絵で確認していきますので、
楽しみながら色を学んでいただけます。

課題に沿って色を塗るワークの最中は
皆様 終始無言で、
ものすごい集中力を発揮されます。

このように集中して作業を行うことが、
ストレス解消や脳の活性化につながり、
ある種の快感(=楽しさ)が生まれるわけですね。



ミヤギテレビさんが講座の様子を取材















ところで、この写真の左側に
カメラマンさんが写っていますよね。

じつは今回の講座には、
ミヤギテレビさんが取材にいらっしゃいました。
スタッフの方々もコロリアージュに
興味津々のご様子でした。



受講者さんの作品とご感想

下の写真は最後に取り組んだワークです。
未完成ながら、選ぶ色も、塗り方も、
それぞれに個性があふれています。

コロリアージュは一人の作業ですが、
自分と違う個性に出会えるのは
グループワークならではの面白さですね。















講座を終えた皆様のご感想は・・・

・『ぬりえやカラーに興味があり、申し込みました。
  他の人の配色は自分とだいぶちがうので、
  とても参考になりました。』

・『自分の中のむじゃきさがあふれ出てきて、
  おもしろかったです。』

・『あっと言う間の時間でした。
  ぬり絵と言っても様々なものがあることが分り、
  コロリアージュは新たな発見になりました。
  改めて色の楽しさを知りました。』

・『とても楽しかったです。
  先生のお話もききやすく、また参加したいと思います。』

・『色彩のお話やぬり方のテクニック・練習など
  とってもおもしろかったです。』


楽しんでいただけたようで、
講師としてホッと一安心しています。

さて、大変嬉しいことに
次の開講についてのお問合せをいただいています。
現在日程調整中で、近日中に詳細をお伝えできる見込みです。
どうぞお楽しみに




2016年2月4日木曜日

カラーコーディネート応用編-4. グラデーション その2

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださってありがとうございます。
カラーアドバイザー・色彩講師の千葉真須美です。

グラデーション その2 は、
前回の問題の答えからです。

※ 問題
上の写真のカラフルな4本の柱の色は
グラデーションでしょうか?

柱どうしの間隔が広いこともあり、
ちょっと判りづらいかもしれませんね。

では、柱の色を左側から確認してみましょう。
(*モニターによって色の見え方が異なる場合があります。)

純色より明るめのトーンですが、色相としては

 ・ 青 (ちょっとだけ緑み)
 ・ 赤紫
 ・ だいだい
 ・ 黄緑

この4色です。

色相環でそれぞれの色の位置を確認すると…
















青から黄緑まで、
時計回りで順番に並んでいます。

「だいだい」を、
「赤みのだいだい」と「黄みのだいだい」の
中間に位置していると考えると、
色と色との間隔は2~2.5色でほぼ同じです。

ですから、この4色は
グラデーションと捉えて良いでしょう。
それぞれの色が独立しつつも、
色の変化に流れや統一感を感じます。

この順番が違っていたら、
- 例えば、赤紫とだいだいが入れ替わったら、どうでしょう?
あるいは、色どうしの間隔がまちまちで、
青、青紫、赤、緑 などという配色だったら…?

どちらも色の変化の統一感が失われ、
バラバラな感じになりますね。

このように色と色との間隔が大きくても、
等間隔で連続していれば、
グラデーションとなります。

ただし、あまり間隔が大きすぎると、
グラデーションに見えにくくなりますので、
ご注意を。




2016年2月1日月曜日

カラーコーディネート応用編-3. グラデーション その1

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

今回のカラーコーディネート講座は、
グラデーションについてです。



グラデーションの作り方 


グラデーションとは?


グラデーションとは、
色が少しずつ段階的に変化することです。

色数が多くても
変化の連続性により統一感が得られ
まとまった印象になります。



グラデーションのバリエーション


色の要素である色相、明度、彩度、
あるいはトーン(明度 + 彩度)の
それぞれでグラデーションをつくることができます。

上の写真は、
講座でよく使用するカラーカードですが、
扇状に広げた部分は
色相グラデーションになっています。

一番左側の紫みの赤から、
右側に見える紫まで、
色相がとてもなめらかに変化していますね。

同様に、
明度を変化させれば明度グラデーションに、
彩度を変化させれば彩度グラデーションに、
明度と彩度の両方を変化させれば
トーングラデーションになります。


※ さて、ここで問題です。
下の写真に映っているカラフルな4本の柱は
グラデーションでしょうか?

答えは次回の記事で…。



Photo by Masumi Chiba