2015年7月31日金曜日

カラーコーディネートの基本-2. 色の三属性その1・ 色相



ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

本日の 「カラーコーディネート講座」 は、
色を構成する3つの要素(色の三属性)の一つ 「色相」 についてです。



色の三属性その1・ 色相


・色相とは

色相とは、
赤、 青、 黄、 緑、 紫  …
といった色みのことです。

この色相を円状に並べたものが上に表示されている 「色相環」 です。
その名の通り 色相の環(輪)ですね。

色相環上の色は、ちょうど虹色の順番に並んでいます。
虹の7色は外側から順に
赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍、紫 。

上の図の色相環は、
左側の赤から虹色と同じ順番で色が並び、紫と赤の間に、
虹には存在しない赤紫を加えて環状につなげています。

また、それぞれの色は変化の度合いが、
見た目で等しくなるように12分割されています。

さて、この色相および色相環について、
おさえておきたいことが2つあります。



1、「暖色」 と 「寒色」


色の中には、暖かい感じがする色(暖色)と、
冷たい感じがする色(寒色)があります。

暖色は、この色相環上でいうと
左側の赤から時計回りで黄までの色相です。

寒色は、同じく、右側の青緑から青までの色相です。

それ以外の 黄緑・緑と、 青紫・紫・赤紫は、
温かさも冷たさも感じない色(中性色)です。
(*ここで示した色の範囲は色彩検定テキストによるものです)

暖色と寒色、中性色という分類は、
カラーイメージを中心によく用いられています。



2、色相環上の位置関係は配色に利用できる


色相環上で、隣り合う色や、距離の近い色を組み合わせると、
よくなじんで、まとまり感の強い配色となります。

例えば、黄と黄緑、黄と黄みのだいだい などです。

反対に、色相環上で距離の遠い色、
すなわち中心を通って向かい側にある色は、
お互いを引き立て合い、きわだち感の強い配色となります。

例えば、黄と青紫、黄と青、黄と紫 などです。

色と色とをまとめたいとき、あるいはきわだたせたいときに、
色相環での位置関係は色選びの大きなヒントとなります。


この2つは、
カラーコーディネートでの応用範囲が大変広いので、
しっかりと記憶にとどめておいてくださいね。

この後のカラーコーディネート講座でも
たびたび登場します。




2015年7月27日月曜日

カラーコーディネートの基本-1. 色の成り立ち/色の三属性

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

ブログでの 「カラーコーディネート講座」
今回からはカラーコーディネートに必要な色の知識についてです。


前回の記事でお伝えした通り、
カラーコーディネートにセンスは必要ありません。
しかし、色に関する知識は必要です。
なぜなら、知識があれば、
目的に合わせた色や配色方法を選ぶことができるからです。

色は 「道具」 であると考えてください。

新しい道具を手にしたとき、
まずは、各部の名称や働き、使い方などが分からなければ、
上手に活用するのは難しいですよね。

そこで役に立つのが 「取説(取扱説明書)」 です。
少々面倒くさくても、初めに取説を読んでおけば、
機能を活かした使い方や、効率の良い使い方ができます。

これからお伝えする色の知識は、
「色の取説」 という感覚でお読みいただければと思います。

*色彩検定やカラーコーディネーター検定試験で採用されている
PCCS(日本色研配色体系)をもとにご説明します。



色の成り立ち/色の三属性


1 色の成り立ち

私たちの身の回りには、何十万、何百万という色が存在します。
それらは全て3つの要素から成り立っています。
その要素とは

・色 相  (色み)
・明 度  (明るさ)
・彩 度  (色の鮮やかさ)

この3つです。
これを色彩用語では 「色の三属性」 といいます。
この3つの要素をさまざまに変化させることによって、
全ての色は作り出されています。

色相、 明度、 彩度

この3つは色の基本中の基本ですので、
しっかりと覚えてくださいね。

次回は各要素について、詳しく見ていきます。




2015年7月22日水曜日

はじめに-2. カラーコーディネートにセンスはいらない

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

ブログ上での「カラーコーディネート講座」、
前回の記事では、「カラーコーディネートでは
はじめに目的を明確化することが必要」
であることをお伝えしました。

さて、その目的が決まったとします。

例えば、
・ 知的で落ち着いた印象を与えるファッションにしたい
・ ナチュラルかつシンプルでくつろげる部屋にしたい
・ お客さまがワクワクするような楽しさいっぱいのチラシを作りたい など。

その次は…



配色理論によるカラーコーディネート


目的が決まったら、それを達成するために適した 色の組み合せ方
(=配色方法)に沿って色を選んでいきます。
手順はこれだけ!非常にシンプルです。

「私には色のセンスが無いから…。」
-と、おっしゃる方が時々いらっしゃいますが、
じつはカラーコーディネートにセンスは必要ありません。

「ある色合わせが、どのような効果を生むか」、反対にいうと
「ある効果を生むには、どの組み合わせが適しているか」、という
知識があれば、誰でもカラーコーディネートはできます。

カラーコーディネートはセンスではなく理論(理屈)です。
そして、理論に基づいて色を選んでいくうちに、
カラーセンス(色彩感覚)も自然と磨かれていきます。

色に関する知識があれば、色を目的達成のための道具として
ビジネスや暮らしの中で活用することができるのですから、
これを知らなきゃ損します!


-ということで、
次回からは、カラーコーディネートに必要な色の知識を
お伝えしていきたいと思います。




2015年7月20日月曜日

はじめに-1. カラーコーディネートはここから始まる


Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

ブログ上での
「カラーコーディネート講座」
ここからはしっかり順序立てて
話を進めてまいります。





第一にカラーコーディネートの目的を考える


さて、カラーコーディネートは、何から始めたら良いでしょうか?

カラーコーディネートを行う時、まず最初に行うべきこと、
それは 目的の設定 です。
どのような目的で色をコーディネートするのか?
この点が明確でないと、効果的な色選びはできません。

私はお客様から、「この色には何色が合いますか?」 
というご質問を受けることがあります。
しかし、このご質問は漠然としています。
例えば、「どこか美味しいお店を教えてください。」
というご質問と似ていると思います。

もしあなたが美味しいお店を聞かれたら、セレクトする前に
「どんな料理が好きですか?」「どんな雰囲気が良いでしょう?」
「ご予算は?」などとご質問されるのではないでしょうか?
相手の好みや予算など、具体的な条件や目的が分からなければ、
お店を絞り込むことはできないですよね。

それと同じで、「この色には何色が合いますか?」というご質問も
それによって どうしたいか? どうなりたいか?という
ご希望や目的が肝心なのです。

ファッションカラーの場合なら、
女らしく見せたい、若々しく、体型をカバーしたいなど、
インテリアカラーなら、
楽しい雰囲気に、くつろいだ雰囲気になどと、
何らかのご希望や目的があるはずです。

その点を明確にすることで、
適切なカラーコーディネートが可能になります。

カラーコーディネートによって 何をしたいのか? 何を得たいのか?
まずはその目的を考えてみましょう。


目的を明確にすることから、
カラーコーディネートは始まります。




2015年7月16日木曜日

ビジネスにおけるカラーコーディネートの重要性

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

今回は、ビジネスシーンで
カラーコーディネートが
どのように役立つかを
具体的にご紹介します。








カラーコーディネート、ビジネスシーンでの役割


前回までご紹介したカラーコーディネートの「美しさ」
「快適さ・機能アップ」 という役割は
ビジネスでも活かせます。
-というより、ビジネスで必要とされる役割ですね。

例えば、「美しさ」は、
商品パッケージや広告、プレゼン資料などに、
「快適さ・機能アップ」なら 
オフィス、店舗、工場などの環境改善などというように、
ビジネスの幅広い分野でカラーコーディネートが活躍します。

では、もう一歩踏み込んだ例をご紹介します。
ビジネス活動において重要なことの一つに
目立つこと が挙げられます。
お客様の目を引き、存在を認識してもらうことは、
ビジネスの第一歩とも言えます。

では、目立つためにはどんな色を用いれば良いでしょう?

きっと、色鮮やかで派手な色が思い浮かぶと思います。
それは間違いではありません。
しかし、どんなに派手な色を用いても、周りも派手な色であれば、
その中に埋もれて目立たなくなってしまいます。

つまり、目立つためには、派手な色であることよりも、
周りの色と差をつけることが重要なのです。
上の写真中央のカフェは外壁がライトブルーで、
この色自体はそれほど派手な色ではありません。
しかし、周りのベージュ系の建物の中ではとても目立っています。

このように、色選びでは周りとの関係性を考慮することが大変重要で、
それこそがカラーコーディネート(=色の調整)の役割です。


その他にも具体例はたくさんありますが、ひとまずこのへんにして、
次回はカラーコーディネートの方法に話を進めていきたいと思います。




2015年7月15日水曜日

カラーコーディネート、美しさ以外の役割・効果


ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

ブログ上での
「カラーコーディネート講座」
前回は、カラーコーデョネートが果たす
役割として、美しさを作るという点を
挙げました。

今日はインテリアを取り上げ、美しさ
以外のカラーコーディネートの役割や
効果についてご紹介します。




カラーコーディネート、インテリアにおける役割・効果


まずは、快適な空間づくり。

インテリアカラーのコーディネートによって、
ホッとやすらげる落ち着いた雰囲気を演出したり、
季節に合わせて、暖かい、または涼しげな空間が作れます。

色には体感温度 (実際の室温でなく、肌で感じる温度) に
影響を与えますので、上手に利用すれは省エネにも役立ちます。

また、色を利用した視覚効果で、
部屋の奥行き感じさせたり、天井を高く見せるたりと、
室内空間を感覚的に変えて見せることもできます。

それから、
部屋の用途に合わせたカラーコーディネートも効果的です。

例えば、
 ・リビングはリラックスできる配色
 ・ダイニングは楽しく、美味しく食事ができるように
 ・勉強部屋や仕事部屋は、集中力が高まる色・・・

このように、インテリアカラーのコーディネートによって、
美しさに加え、空間の快適さや機能を高めることが可能です。

よりよい暮らしのために、
ぜひともカラーコ-ディネートを活用していただきたいです。




2015年7月14日火曜日

カラーコーディネートで美しさを得る

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

ブログ上での「カラーコーディネート講座」、
今回はカラーコーディネートが果たす役割の
具体例を取り上げたいと思います。



見た目の美しさにカラーコーディネートは欠かせない


「カラーコーディネート」と聞いて、
どんなことを連想しますか?

多くの人が 「ファッションやメイク、インテリアなどを
美しく見せる色合わせ」
を思い浮かべることと思います。
そう、色合わせ(=配色)は見た目の美しさの重要なポイントです。

ファッションもインテリアも、さまざまなアイテム、
- 例えばファッションなら、トップス、ボトムス、小物類など、
複数のアイテムによって構成されています。
そのため、美しさを得るためには、これら各要素の色の
組み合わせ方が鍵となります。

1つ1つは美しい色でも、
組み合わせたときに美しい配色になるとは限りません。
「 1+1 」 が 「1」 や「0」、
場合によってはマイナスになることもあります。

しかし、全体的に調和がとれた組み合せなら、
美しさは「 1+1=2 」 にとどまらず、
「3」 にも 「4」 にもなりえます。

カラーコーディネートによって的確な色合わせができれば、
さらなる美しさを得ることができるのです。

見た目の美しさにカラーコーディネートは欠かせません。




2015年7月12日日曜日

なぜ カラーコーディネートは必要なのか?

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

カラーに興味がある!
カラーを勉強してみたい!

-というあなたのために、今回から
カラーコーディネートに関するお話を
順序立てて記していこうと思います。

まずはじめに、カラーコーディネートが
必要な理由を考えてみましょう。




カラーコーディネートが必要な理由


コーディネート( coordinate ) とは、
「各部を調整し、全体をまとめること」 という意味です。
ですから、カラーコーディネートは、
「各部の色の調節をして、全体をまとめるということ」 になります。

それでは、なぜ調整が必要なのでしょう?

その答えは…
あなたの周りを見渡してみてください。
数えきれないほどの数の色が存在していますよね。

人は一日のうちに
平均十万色もの色を見ているといわれています。
私たちの身の回りには、
それだけたくさんの色が溢れているのです。

そして、それらは単独でそこにあるわけではなく、
他のたくさんの色と、隣り合ったり、
囲んだり、囲まれたりしながら存在しています。
ファッションも、インテリアも、その他のものも、
一色だけで成り立っていることはほとんどありません。

また、情報の約8割は視覚から得られ、
その視覚情報の8割は色であると言われています。
それだけ色の影響力は大きいのです。

そこで、身の回りの色を上手に調整することで、
  ・より美しく素敵に見せる
  ・快適さや安全性を得る
  ・目立たせる、なじませる、隠す 
…など
さまざまな効果が得られ、状況を改善したり、
目標に向かって大きく前進することが可能となります。

カラーコーディネート=色の調整は
より良い暮らしやビジネス推進のための重要な手段となり得る。

これが、カラーコーディネートが必要とされる理由です。




2015年7月10日金曜日

(実例)テディ・ベアをカラーコーディネート その2

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

前回の記事 では、ピンクをメインに、
ソフトで女の子らしくコーディネートした
テディ・ベアをご紹介しました。

今日は、前回のベアと同時進行で、
全く逆のコーディネートを行った例のご紹介です。



元気なイメージのテディ・ベアに


写真のベアの特徴は、次の2点です。

・ イエロー系のボディに、イエローブラウンの鼻
・ 前回のベアよりもシャープな顔立ちで
  どちらかというと男の子っぽい雰囲気

そこで、少しメリハリ感を出して、
元気なイメージに仕上げることにしました。

選んだ色は ブルー系 。
イエローの補色に近いので、
ボディカラーに対しきわだち感が出る色です。
また、イエローをより美しく見せる色でもあります。

リボンとメダイユ(ペンダントトップ)は、
鮮やかで光沢の強いものをセレクトし、
アクセサリーのポイントとしました。

そして、それらとボディカラーをつなぐように、
コサージュ類は ソフトなブルー や、
ボディと同系色の マスタードイエロー などで
まとめてみました。

ボディと同系色でまとまり感を出し、
優しいイメージを演出した前回のベア。

それに対し、今回のベアは
ボディと補色できわだち感を出し、
元気なイメージを演出しました。

合計3体のテディ・ベアをカラーコーディネートという
大変めずらしい機会をいただき、私自身も楽しかったです。


■ 関連記事
「(実例)テディ・ベアをカラーコーディネート その1」




2015年7月9日木曜日

(実例)テディ・ベアをカラーコーディネート その1

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 
千葉真須美 です。

今日は、私がこれまで行った
カラーコーディネートの中で、
ちょっと変わった例をご紹介します。

私がコーディネートしたのは、
なんと、このベアちゃんです

テディ・ベア作家さんのご依頼で、
3体のベアのデコレーションを
行いました。




テディ・ベアを優しい色合いでコーディネート


その中の1体が上の写真です。
このベアの特徴は

・ ほんのりとしたピンクベージュのボディ
・ 優しく女の子らしい印象の顔立ち

-この2点です。

これらを活かすために、
ピンクを基調としたソフトなカラーリングを考えました。

ボディカラーによくなじむ スモーキーピンク を中心に、
リボンやショルダー・コサージュ、パールで白をプラス。
この白は、ソフトな雰囲気を壊さぬよう、
キリッとした真っ白ではなく オフホワイト をセレクト。

しかし、これだけではちょっとぼんやりとしてしまいますので、
アクセントカラーとしてコサージュの中に
ワインレッドグリーン を加えました。

ワインレッドはピンクと同系色ですので、
存在感を示しながらも同調します。

グリーンはピンク系の補色に近い色なので、
きわだち感が生まれ、良いスパイスとなります。
同時にナチュラルな雰囲気も加わりました。

このように色を選んでいき、
写真のベアのカラーコディネートが完成しました。
初体験の テディ・ベア カラーコーディネート でしたが、
色選びの手順やコツは、人やその他のものと同じです。

カラーテクニックは幅広い分野で活用できるのです!




2015年7月8日水曜日

カラーイメージづくりでは トーンが重要

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

前回の記事
「ソフトピンクのやわらかイメージで
 可愛さをプラス」 では、
ソフトピンクが柔らかいイメージを
演出している例をご紹介しました。

この記事の中で、
ただの「ピンク」ではなく
ソフトピンク 」 と限定していた
ことにお気づきでしたか?
「ソフト」といちいち付け加えたのには
理由があります。



トーンによって大きく表情を変えるピンク


ピンクなら優しく見えるか?-というと、
じつはそうとは限りません。
一言で「ピンク」といっても、
さまざまなピンクがあります。

前回と今回の写真のような  ソフトなピンク  は優しいイメージですが、
これよりも 鮮やかさが増したピンク は、
快活なイメージが加わって、キュートな印象になります。

さらに鮮やかさが強まり ビビッドピンク になると、
もう優しいイメージはほとんどありません。
あでやかで官能的、そして妖しさまでも感じます。
(しかも、文字が読みにくくてすみません。)

このように、同じピンク系であっても、
トーン(=色調)によって大きくイメージが変わります。
ですから、イメージづくりにはトーン選びが重要なのです。

もちろん赤や青といった色みも大切ですが、
トーンの影響も十分に考慮して色を選んでみてください。


■ 関連記事  「ソフトピンクのやわらかイメージで可愛さをプラス」




2015年7月6日月曜日

ソフトピンクのやわらかイメージで可愛さをプラス ~内館牧子 著「女盛りは意地悪盛り」

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。

書店で平積みになっている本の中から、
思わず手に取ってしまった文庫本。
内館牧子さんのエッセイ集
「女盛りは意地悪盛り」 です。

表紙に描かれているネコの
睨みつけるような鋭い眼差しが
何とも言えません。

硬い表情ながら
どこかユーモラスで可愛く見えるのは、
全体の7~8割を占める
ソフトピンク の効果です。



ソフトピンクは柔らかさ、優しさが得意


想像してみてください…
もしも、このソフトピンク の代わりに、
青や紫、グレーなどが使われていたら
どんなイメージになるでしょう?

きっと、冷たさや、怪しげな雰囲気が強調されて、
タイトル通りに意地悪で怖い印象になることと思います。

そうなってしまわないのは、ソフトピンク のおかげ。

どこか硬い部分があっても、
優しい色合いを用いることで、
柔らかい印象に変えることができるのです。

このエッセイ自体も、
内館さんらしい鋭くてハッキリとした物言いでありながら、
全編を通してユーモアや大らかさを感じる内容。

ちょっぴりのハードさと、全体を包むソフトさで、
表紙も中身も魅力的な作品だと思いました。




2015年7月1日水曜日

はじめまして

Photo by Masumi Chiba

このサイトをご覧くださって、
ありがとうございます!

カラーリスト・色彩講師として
活動中の 千葉真須美 です。


あなたのお仕事や暮らしを
ワンランクアップさせるための
「ツール」 として

色を もっとご活用いただきたい



-そんな思いで、
カラーコンサルティングや、
講座・セミナーに取り組んでいます。

このブログでは、
カラー活用法やカラーセンスアップのための
ヒントを中心に、さまざまな色の情報や、
カラー講座・イベントのご案内なども
お伝えしてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。