2015年7月16日木曜日

カラーコーディネート|ビジネスにおける色の重要性

ブルーの外観が目を引くショップの写真。周囲の街並みと対比しながら印象的な存在感を放つ色使いで、視線を集めるデザインを表現している。
Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

今回は、ビジネスシーンでカラーコーディネートがどのように役立つかを具体的にご紹介します。


ビジネスシーンでのカラーコーディネートの役割

前回までご紹介したカラーコーディネートの「美しさ」「快適さ・機能アップ」という役割はビジネスでも活かせます。-というより、ビジネスで必要とされる役割ですね。

例えば、「美しさ」は商品パッケージや広告、プレゼン資料などに、
「快適さ・機能アップ」ならオフィス、店舗、工場などの環境改善などというように、ビジネスの幅広い分野でカラーコーディネートが活躍します。

では、もう一歩踏み込んだ例をご紹介します。
ビジネス活動において重要なことの一つに 目立つこと が挙げられます。
お客様の目を引き、存在を認識してもらうことは、ビジネスの第一歩とも言えます。

では、目立つためにはどんな色を用いれば良いでしょう?

きっと、色鮮やかで派手な色が思い浮かぶと思います。それは間違いではありません。しかし、どんなに派手な色を用いても、周りも派手な色であれば、その中に埋もれて目立たなくなってしまいます。

つまり、目立つためには、派手な色であることよりも、周りの色と差をつけることが重要なのです。

上の写真中央のカフェは外壁がライトブルーで、思い切り派手な色ではありません。
しかし、ベージュ系の建物が多い街の中ではとても目立っています。

このように、色選びでは周りとの関係性を考慮することが大変重要で、これこそがカラーコーディネート(=色の調整)の役割です。

その他にも具体例はたくさんありますが、ひとまずこのへんにして、次回はカラーコーディネートの方法に話を進めていきたいと思います。


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