2019年6月30日日曜日

ビタミンカラーで元気に梅雨を乗り切る!

photo by Masumi Chiba


ご覧くださって ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

相変わらず梅雨らしい天気が続いています。
仙台では蒸し暑かったり、肌寒かったりで、
洋服選びや体調管理が難しい毎日です。

その上、週末は必ずと言っていいほど雨。
気持ちの上でもスッキリしません。。。

こんな季節は
意識的に 元気な色 を取り入れるのがおすすめです!

元気な色と言えば ビタミンカラー

ビタミンカラーとは柑橘系のフルーツ
= レモン、オレンジ、ライム などをイメージさせる
黄色、橙色、黄緑色を中心とした色で
明るく鮮やかな色調が特徴です。


photo by Masumi Chiba

ビタミンが豊富な野菜や
フルーツの色であることから
このようなネーミングに
なったようです。

ビタミンカラーは
暖色が中心ですので、
血圧や心拍数を上げたり、
食欲を増進させる効果が
あります。

また、
見る人に活力を与えて
前向きな気持ちにしてくれる
色でもあります。




ビタミンカラーの食べ物を取り入れる、
ビタミンカラーの花をお部屋に飾る、
ビタミンカラーの服や小物を身につける…と、
生活の中にビタミンカラーを積極的に取り入れてみましょう。

梅雨のどんよりした空気の中でも、
色が「元気」を運んでくれます!




2019年6月23日日曜日

カラーセンス(色彩力)を磨く! その6 ~ 色の分量と配置に注目してみる


photo by Masumi Chiba



ご覧くださって ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

今日は久しぶりに
「カラーセンス(色彩力)を磨く! 」シリーズです。

これまでの記事は下のリンクよりご覧いただけます。

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*過去の記事
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その1 ~ 色を観察する  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その2 ~ 好きな色を集める  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その3 ~ 色を組み合わせてみる  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その4 ~ 慣用色名に強くなる 
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その5 ~ 基準となる色を確認する

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素敵なファッションやインテリア、
あるいは美しい絵画や写真、映像などを見た時
「あぁ~、〇〇色と〇〇色の組み合わせが綺麗!」などと、
色の組み合わせ方にだけ注目してしまう事はありませんか?

もちろん、配色(=複数の色を組み合わせること)では
「どの色とどの色を組合せるか?」という
色選びが大変重要です。

しかし、実際はそれだけではありません。
色選びの他にも大切なポイントがあります。
それは、それぞれの色の分量配置です。

図のピンクとブルーの2色配色をご覧ください。


同じ2色の組み合わせでも
色の分量の割合が変わると
受ける印象(イメージ)も
違ってきます。

分量が多い色(左はピンク、
右はブルー)のイメージが
より強く伝わりますね。


こちらは
2色の分量は同じですが、
上下の位置が変わりました。

こちらは安定感などが
違って感じられます。







このように色の分量や配置が
全体の印象に与える影響は少なくありません。

応用例として、ファッションカラーで考えてみましょう。
2つの色で、トップとボトムを構成するとします。

長袖 + 膝上のスカートやショートパンツ
半袖 + 膝上のスカートやショートパンツ
半袖 + ロングのスカートやパンツ …

アイテムごとに面積が異なりますので、
組み合わせ方によって色の分量のバランスが変化します。
それに伴い、色から受ける見た目の印象も変わります。

また、2つの色をトップ・ボトムの
どちらに配置するかでも印象が変わります。

色選びに加え、色の分量のバランスや配置も
カラーコーディネートの重要な要素です。

日頃から 物や写真などのビジュアルを目にした際、
色の分量や配置にも注意して観察してみましょう。
色を見る目がより深くなるはずです!




2019年6月16日日曜日

色と香りのコラボで より深い感覚を楽しむ

photo by Masumi Chiba


ご覧くださって ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。


雨模様の日が続くと
なんとなく気持ちも下向きになりがちです。
そんな気分をリフレッシュするには
色と香りの活用がおすすめです。

最近私が気に入っているのが
上の写真のフラワー・ディフューザーです。
ボトルにさした花がオイルでだんだんと色づき、
香りだけでなく色も楽しめます。


*画像はアート・ラボさんのサイトからお借りりました

上の黄色い花の香りは
ガーデニア(くちなし)です。

ちょうど今頃の季節に
咲く花ですから、
季節感もピッタリ!

このシリーズでは
他にローズ、ロータスなど
いくつかの色と香りの組み
合わせが楽しめます。
(回し者ではありませんので、
 念のため…。笑)




五感(=視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)
互いに影響し合っています。

例えば、
「赤いリンゴ→甘そう、青いリンゴ→酸っぱそう」
と感じるのは 色(視覚)から 味(味覚)への連想です。

同様に 色(視覚)香り(嗅覚)の関係においても、
色から 甘い香り、爽やかな香り、落ち着いた香りなどと
ある特定の香りが連想されたり、反対に香りから特定の色を
思いべることもあります。

そのため、色と香りのイメージが一致すると、
二つの相互作用でより深い感覚が楽しめます。

ファッション・カラー + フレグランス、
インテリア・カラー + ルーム・フレグランス … と
色と香りのコラボレーションを取り入れてみてはいかがでしょう。
気分を高めたり、変えたりするのに効果が高いはずです。



余談ですが…、個人的な香りのイメージでは
このガーデニアのフラワー・ディフューザーは
もう少し柔らかい黄色でも良いのではないかと思いました。

しかし、考えてみると、
慣用色名の「梔子色(くちなしいろ)」は
くちなしの実を用いた染物の色を指し、
このような赤みを帯びた黄色です。
そんな理由も含めて選ばれた色のようですね。

色選びは本当に奥深いです。。。





2019年6月9日日曜日

紫は梅雨に合う色? ~ 高貴で多彩な紫の魅力

photo by Masumi Chiba

ご覧くださって
ありがとうございます。

カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。


仙台では梅雨空の
肌寒い日が続いています。

この季節をイメージさせる
色といえば「紫」ではないか
と私は思っているのですが、
みなさまはいかがでしょう?




紫は古くから高貴な色とされ、
日本では最高位の色・天皇を象徴する色です。
先日 日本流行色協会が発表した「令和 慶祝カラー」にも
紫系の「菫(すみれ)」が含まれていました。

さて、紫を色の温度感という視点で見ると、
暖かさを感じる 暖色 と、涼しさを感じる 寒色
中間に位置する 中性色 で、温度感の無い色です。

しかし、同じ紫系でも、
寒色の青に近い 青紫 と 暖色の赤に近い 赤紫 では
温度感の差が結構あります。
それに伴い、受ける印象の幅も広いと感じます。


photo by Masumi Chiba

カラーイメージで捉えると
紫は神秘的なイメージや、
ミステリアスさ、そして
少々複雑な感じもあります。

絵の具で赤と青を混ぜると、
紫色ができますよね?

つまり、紫は
赤の情熱的なイメージと
青の冷静なイメージの、
対照的な二つの要素を含んで
いるため、先に挙げたような
イメージが生じるのでは
ないでしょうか。



また、色鉛筆 に注目してみると、
日本製の色鉛筆は海外の物より
紫のカラーバリエーションが豊富です。

ということは、日本人は紫が好きで、
紫に対して細やかな感覚を持っていると思われます。

和の雰囲気、寒くも暖かくもない、ちょっと複雑…

これらのイメージや性質から、
紫は梅雨の季節に合う色だと私は思っています。


photo by Masumi Chiba

【画像の花と花の色】

・上 紫露草 
  (紫に近い)

・中 紫陽花
  (薄い青紫)

・下 紫陽花
  (赤紫に近い)













2019年6月2日日曜日

色のトーンが物語の個性を際立たせる~「世界の名作絵本原画がやってきた!」


ご覧くださって
ありがとうございます。

色彩講師・カラーリストの
千葉真須美 です。


前回の記事で
函館を旅したことを
ご報告しました。

今回は、その際に
立ち寄った展覧会

「世界の名作絵本原画が
 やってきた!」

のご紹介です。

絵本の原画ということで
ぬり絵好きの私としては
興味津々の展覧会でした。



会場は 有名な観光スポット 五稜郭の
すぐお隣に位置する 北海道立函館美術館 です。

「はらぺこあおむし」 のエリック・カールさん
「ムーミン」 のトーベ・ヤンソンさんをはじめ
世界の絵本作家による個性豊かな作品の数々が展示され、
色とりどりの華やかな展覧会でした。

原画は やはり美しい!

原画と一緒に製本化された印刷版も展示されていて、
比較すると、原画の色の繊細さ・色の幅の広さを感じました。
原画では微妙な色の変化がよく分りますし、
淡い色はより淡く、暗い色はより暗く見えます。

逆にいうと、印刷では色が単純化されたり、
発色の範囲が狭かったりするということですね。

もう一点、強く印象に残ったのは、
色のトーンによるインパクトの強さ です。

作品は 水彩画、油彩画、版画などさまざまな技法で描かれ、
それぞれの線やタッチにも作者独自の個性がありますが、
パッと見た瞬間に受ける印象は
色のトーンによるところが大きいです



上の写真はこの展覧会の
チラシです。

上半分の画で描かれた
子牛は毛並みなどとても
リアルですが、ソフトな
トーンなので優しい印象
を与えていますね。


また、左の写真は
チラシ裏面の一部ですが、
それぞれの作品を見ると

鮮やかなトーンであれば
元気で楽しいイメージ、

ダークトーンなら
どこか怪しげな雰囲気や
神秘的な感じが
伝わってきます。





「何色と何色を合わせるか?」という細部の配色よりも、
作品全体の色のトーンが物語の世界観を
強く伝えていることが、この写真からも分かります。

今度絵本を手にする機会がありましたら、
その物語がどんなトーンで演出されているかに
注目してご覧になってみてください。
色選びのよい勉強になると思います。