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| photo by Masumi Chiba |
第5回目となる「カラーセンス(色彩力)の磨き方」シリーズ、今回は「基準となる色を確認する」です。
■ 基準の色を確認して、感覚の軸をしっかりさせる
・同じ「赤」でも、意外と幅があります
色を観察したり、集めてみたり、組み合わせてみたりと、色に親しんできたところで、書籍や色票を参考に色を確認してみましょう。
このシリーズの「①色を観察する」で、「赤」と認識される色にも、橙に近い赤、赤紫に近い赤、明るい赤、暗い赤…と、さまざまな色があるというお話をしました。
では、その基準となる標準的な「赤」、混じり気のない純粋な「赤」はどんな色なのでしょう?
人によって色の感覚は異なります。例えば、あなたが「これが純粋な赤」と感じる色と、私がそう感じる色は、もしかしたら違っているかもしれません。
また、「赤」と呼ばれている色にも幅があります。例えば、色鉛筆で「赤」と表示されていても、メーカーが違うと色も微妙に違いますね。
そこで、一度色を確認してみましょう。
色を確認することで、「なるほど!これが標準的な「赤」なのね!」 -と、あなたの色彩感覚の中に、しっかりとした色の基準ができていきます。
基準ができると、色の判断がより的確になります。
・基準色の確認方法
もちろん赤だけでなく、他の色も確認してみてください。
確認する際は、書籍や色票など印刷物を参考にしましょう。パソコンやスマホで見る色は光の色であるため、物の色と見え方が異なりますし、ディスプレイによって色が違って見える場合があります。
書籍でしたら、色の表示の他に、色相環やトーンなど 色彩体系が解説されているものが望ましいです。(でも、色彩関係の書籍はお値段が高いですよね…。)
私の一番のおすすめは色票(カラーカード)です。 色彩検定に使用されている「新配色カード199a」ならコンパクトでお手軽です。
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| 新配色カード199a |
ただし、このカードには 赤、青…といった色名の表示がありません。初めて手にする方には少々分かりづらいかもしれないので、別の記事でカードについてご説明したいと思います。
(追記)
「新配色カード199a」は、2024年にリニューアルされ、表紙デザインの変更の他、裏面にドット方眼やマンセル・sRGB・CMYK値対応表が追加されました。
【カラーセンス(色彩力)の磨き方⑤/全6回】基準となる色を確認する
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▶ カラーセンス(色彩力)の磨き方|③ 色を組み合わせてみる
▶ カラーセンス(色彩力)の磨き方|④ 慣用色名に強くなる