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| photo by Masumi Chiba |
前回の記事「確かな色彩力を身につける学習法」 では、効率良く確かな色彩力を身につけるための学習方法をご紹介しました。
その他にも、普段の生活の中でできる 色彩力を磨く ための方法がいくつかあります。
今日はその中の一つを取り上げたいと思います。
■ 観察で、色を見る目は養われる
・「赤」と言っても、さまざまな色がある
色彩力を磨く方法の一つ、それは 色をよく観察する ことです。
自然の風景や動植物、街中で目にした商品や広告など、何でもかまいません。一つの色をじーっと見て、分析してみましょう。
例えば、上の画像のような街角のショーウインドーで、赤いネクタイを見かけたとします。
「あ、赤いネクタイだ!」で終わらせず、どんな赤なのか を注意深く見てみます。
「赤」と認識される色は一色ではありません。
橙色に近い暖かみのある赤もあれば、赤紫に近い涼しげな赤もあります。
明るい赤もあれば、暗い赤もあります。
鮮やかで派手な赤もあれば、深みのある赤もあるなど、さまざまな「赤」が存在します。
また、素材によっても色の見え方は変わります。
シルクであれば輝くような光沢があるし、ニットなら網目の凹凸で陰影が生じます。
どのような色か、どのように見えるのかを観察して、その色が持つ微妙な色のニュアンスを捉える。これが色彩力を磨く方法の一つです。
色をよく見れば見るほど、その経験によって 色を見る目 が養われます。
【カラーセンス(色彩力)の磨き方①/全6回】色を観察する
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