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photo by Masumi Chiba |
ご覧下さってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美です。
第5回目となる「カラーセンス(色彩力)を磨く!」シリーズ、
今回は「基準となる色を確認する」です。
*過去の記事
・カラーセンス(色彩力)を磨く! その1 ~ 色を観察する
・カラーセンス(色彩力)を磨く! その2 ~ 好きな色を集める
・カラーセンス(色彩力)を磨く! その3 ~ 色を組み合わせてみる
・カラーセンス(色彩力)を磨く! その4 ~ 慣用色名に強くなる
色を観察したり、集めてみたり、組み合わせてみたり、
色に親しんできたところで、
書籍や色票を参考に 色を確認してみましょう。
「その1 ~ 色を観察する」で、
「赤」と認識される色にも
橙に近い赤、赤紫に近い赤、明るい赤、暗い赤… と、
さまざまな色があるというお話をしました。
では、その基準となる標準的な「赤」、
-混じり気のない純粋な「赤」はどんな色なのでしょう?
人によって色の感覚は異なります。
例えば、あなたが「これが純粋な赤」と感じる色と、
私がそう感じる色は、もしかしたら違っているかもしれません。
また、「赤」と呼ばれている色にも幅があります。
例えば、色鉛筆で「赤」と表示されていても、
メーカーが違うと色も微妙に違いますよね。
そこで、一度色を確認してみましょう。
色を確認することで、
「なるほど!これが標準的な「赤」なのね!」
-と、あなたの色彩感覚の中に
しっかりとした色の基準ができていきます。
もちろん赤だけでなく、他の色も確認してみてください。
確認する際は、書籍 や 色票 など印刷物を参考にしましょう。
パソコンやスマホで見る色は光の色であるため
物の色と見え方が異なりますし、ディスプレイによって
色が違って見える場合があります。
書籍でしたら、色の表示の他に、色相環やトーンなど
色彩体系が解説されているものが望ましいです。
(でも、色彩関係の書籍はお値段が高いですよね…。)
私の一番のおすすめは色票(カラーカード)です。
書店で色彩検定テキストの側によく置いてある
「新配色カード199a」なら税込で900円以下です。
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新配色カード199a |
ただし、このカードには
赤、青…といった色名の表示がありません。
初めて手にする方には少々分かりづらいので、
次回の記事でカードについてご説明しますね。