photo by Masumi Chiba |
ご覧下さってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。
イエべ と ブルベ 、
テレビ、雑誌、ネットなどのファッション&メイク情報で
頻繁に目にする言葉となりました。
あらためてざっと解説しますと、
イエベ は イエロー・ベースカラー の略で
黄みを含む暖かい印象を受ける色。
ブルべ は ブルー・ベースカラー の略で
青みを含むクールな印象を受ける色。
全ての色はこの二つに大別され、
それぞれのグループで色をまとめると
調和のとれた美しい組合せとなります。
この理論をファッション&メイクの分野で応用したのが
パーソナルカラー(フォーシーズンなど)です。
イエベ・タイプ に分類される方はイエベ・カラーで、
ブルべ・タイプ に分類される方はブルべ・カラーで、
ファッション&メイクを統一して調和を得るのが
パーソナルカラーの考え方の基本です。
さて、ここからが今日私がお伝えしたいことです。
それは、
イエベ・ブルベ にとらわれ過ぎないことも大切!
ということです。
実際に、イエベ・ブルベに忠実になり過ぎるあまり、
自分の色の世界を狭めてしまう方が少なくないのです。
パーソナルカラー診断をされる方の中にも、
「あなたはイエベなので、
イエベ以外の服もコスメも捨ててください。」
とアドバイスする方がいらっしゃいます。
しかし、そうなると
最初から色の半分は使えないことになりますよね?
それに、異なるベースカラーの組合わせ、
即ちイエベとブルべの組合わせは
調和の取れない美しくない配色でしょうか?
そんなことはありません。
イエベとブルべの組合せで素敵な配色はいくらでもできます。
例えばこちらの配色です。
イエベのグリーンに
同じイエベのオレンジとブルべのピンクを
それぞれ組合わせてみると…
オレンジの方がしっくりと馴染みます。
しかし、ピンクもとても新鮮で可愛いですよね。
春先のメイクカラー(アイカラー&リップカラー)で
よく見かける組合せです。
この他ファッションでも、ネイビーのデニム(ブルべ)に
ブラウンのシューズ(イエベ)といった組合わせは
普通に行われていますし、良く合っています。
また、パーソナルカラー診断で
どちらかのタイプに分類されても、
もう一方のグループの中にも似合う色が存在します。
このように、イエベとブルべとの組合せで
素敵は配色はいくらでもあります。
どちらか片方だけに限定する必要はありません。
イエベ・ブルべは取り入れやすく実際に調和するので、
これを土台としてさらに使う色の範囲を広げていくのが
おすすめです。私自身もそうしています。
イエベ・ブルべ が全てではありません。
あくまでもカラーコーディネート法の一つです。
それを頭のどこかに置いておいてくださいね。