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| カルビー株式会社プレスリリースより引用 https://www.calbee.co.jp/news/pdf/4227-34957.pdf |
ニュースやSNSなどで、カルビー社のパッケージ変更が話題となっています。
同社のプレスリリースによると、中東情勢の影響を受け、商品の安定供給を最優先とする観点から、一部商品のパッケージを従来の色数から2色に変更して販売するとのことです。
「かっこいい」「カラフルな中で逆に目立ちそう」「暗い感じがする」など、様々な意見が見られますが、この変更はパッケージの色について考える良い機会になりそうです。
パッケージの色の役割
パッケージの色はどんな役割を果たしているでしょうか。
パッケージデザインにおいて色は大きな要素であり、次のような役割を担っています。
①商品の素材や特徴を伝える
イチゴを使用した商品であれば赤やピンク、抹茶を使った商品であれば緑というように、商品の原材料をパッケージカラーで表すことがよくあります。
また、辛い食品には橙色や赤、爽やかな味わいの飲料には青などと、商品の特徴を色のイメージで表現している場合もあります。
②消費者の視線を集める
パッケージには、店舗内のさまざまな商品が並ぶ中で買い物客の目を惹きつけるための色の工夫がされています。
鮮やかな色や、商品名が分かりやすい配色などがその役割を担っています。
③企業理念やライフスタイルなどを象徴する
企業が商品を作る上での理念を色で象徴する、あるいはコーポレートカラー(企業のブランドイメージを示す色)をパッケージに使用することがあります。
さらに、商品の購入者のライフスタイルをイメージさせる色が取り入れられることもあります。
パッケージカラーのここに注目
カルビーのパッケージカラーの変更は、先に挙げた役割よりも、社会情勢が反映されたものである点が重要かつ大変珍しいと言えます。
新パッケージの商品は、5月下旬から店頭に並ぶ予定とのことですので、もし見かけたら、次の点に注目してみることをおすすめします。
①色の心理効果
アルミ製の袋の銀色の表面に、黒、グレーの2色のインクで印刷したモノクロのパッケージを見て、あなたはどう感じるでしょうか。
・どんなイメージ?
・食品のパッケージとしての印象は?
・美味しそうに感じる?
自分の感覚と向き合ってみると、このパッケージの色の効果が分かることと思います。
②色の視覚効果
商品が置かれたコーナーの中で、パッケージがどのように見えるでしょうか。
・目立っている?
・商品の内容が伝わりやすい?
・売り場の雰囲気に調和している?
このような色の効果を、自分の目で確かめることができるでしょう。
失われた色について考えるチャンスに
今回のように社会情勢によって色数が制限されることを、私は大変残念に思います。
しかし、逆の発想で、無くなった色たちが果たしていた役割について考えるチャンスと捉えることもできそうです。
この機会に、身の回りの色を見直してみませんか。
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