2019年5月19日日曜日

「黒曜石 縄文の色展」で 神秘的な黒の魅力にふれる


ご覧くださって
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。


青森~函館の旅の途中、
気になっていた展覧会
「黒曜石 縄文の色展」
足を運び、素敵な色を
見てきました。

会場は青森県青森市の

三内丸山遺跡内にある
三内丸山遺跡センターです。





昨年、
映画「縄文にハマる人々」を
観たのをきっかけに、縄文文化に
興味を持っています。

映画が作られたということは、
どうやら 縄文時代・文化が
静かなブームになっているようで…。

今回はそれに加え「色」ですから
興味津々でした。



夜のように真っ黒、そして静かにきらめく黒曜石


さて、この展覧会の主役は 黒曜石(こくようせき)です。
黒曜石は切れ味が良いことから槍や弓矢、
あるいはナイフの用途に使用されていました。

その名の通り黒い色をしていて、
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では黒曜石でできた地図盤を
「夜のように真っ黒」と表現しています。

黒は全ての光を吸収する輝きの無い色です。
しかし、黒曜石は(おそらく結晶等の作用で光を反射して)
輝きを発しています。

キラキラ輝く他の宝石類とは異なり
なんとも静かで神秘的な輝きです。
そして、黒+輝き 高級感 を感じさせます。

産地によって、透明感があるもの、
他の色味を感じるものなど個性があり、
それぞれに魅力的でした。

この展覧会だけでなく、三内丸山遺跡には
遺跡や土器などたくさんの見どころがあります。
機会があればぜひ訪れてみてください。
縄文文化の豊かさに、きっと驚かれることと思います。


最後に三内丸山遺跡の写真を一枚。


Photo by Masumi Chiba