| Photo by Masumi Chiba |
よく晴れた日に庭先や公園の緑を見て、「日が当たる部分は黄色っぽく見え、日陰の部分は青っぽく見える」と感じたことはありませんか。
このような自然の色の見え方を取り入れたナチュラルハーモニーと、その反対のコンプレックスハーモニー。2つの配色方法について解説します。
ナチュラルハーモニー
同じ物体の色でも、光が当たる明るい部分は黄みを帯びて見え、光が当たらない暗い部分は青みを帯びて見えます。このように、明るさによって色相が変化することを「色相の自然連鎖」といいます。
「色相の自然連鎖」に沿った配色がナチュラルハーモニー(ナチュラル配色)です。ナチュラルハーモニーでは、色相が黄に近い色を明るく、青紫に近い色を暗くします。
例えば、ナチュラルハーモニーで黄緑と緑を組み合わせる場合は、黄緑は黄に近いので明るく、緑は青紫に近いので暗くします。ちょうどトップの画像の葉のような配色で、自然な雰囲気と安定感があります。
※色彩検定2級テキストには、ナチュラルハーモニーを配色技法として成立させるための色相の組み合わせが示されています。受験される方は、公式テキストで作り方と成立条件をご確認ください。
コンプレックスハーモニー
ナチュラルハーモニーと反対の組み合わせが、コンプレックスハーモニー(コンプレックス配色)です。コンプレックス(complex)という言葉には、「複雑な、入り組んだ、複合の」などの意味があります。
コンプレックスハーモニーでは、色相が黄に近い色を暗く、青紫に近い色を明るくします。
ナチュラルハーモニーの配色例をもとに、明るさ・暗さを逆にしたのがコンプレックスハーモニーの配色例です。ナチュラルハーモニーの自然さ、安定感に比べ、少々違和感がある組み合わせです。
不調和の調和
コンプレックスハーモニーで感じる違和感は、マイナス要素とは限りません。自然な色の見え方と異なることから生まれる新鮮さがあり、ナチュラルハーモニーとはまた違った魅力が感じられます。このことから、コンプレックスハーモニーは「不調和の調和」とも呼ばれています。
「不調和の調和」は、大変面白い言葉だと思います。自然な色の見え方や、まとまりのある配色だけが美しいのではなく、多種多様な色の組み合わせが人の心を惹きつけることを教えてくれているように感じます。
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