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| ブルーが美しいシャガールのステンドグラス |
シリーズ「カラーセンス(色彩力)の磨き方」の第7回として、「色に名前をつける」方法をご紹介します。
誰でも手軽に、そして楽しく取り組める、色を見る力を育てるトレーニングです。色彩用語が苦手な方でも、気軽に試していただけます。
■ オリジナル色名を作ってみよう
・「あぁ、あれ!」と伝わる色の名前
最初に質問です。「ティファニーブルー」「シャガールブルー」「キタノブルー」、この3つの青を思い浮かべることができますか?
*ティファニーブルー:ティファニーのパッケージに使用されている柔らかな緑みの青
*シャガールブルー:シャガールの絵画に見られる深い青
*キタノブルー:北野武監督の作品に見られる少し寂しげな青みを帯びた色調
これらは「空色」や「水色」、「藍色」などと比べると一般的ではありませんが、知っている人には「あぁ、あの色!」と、鮮明にイメージが伝わる名前です。
このように色の名前を作ってみるのが、今回おすすめするカラーセンスアップ術です。
・自由に命名する
この色名は色を正確に伝えるためのものではありません。一部の人、あるいは自分だけが分かる名前で良いのです。
例えば、自分に最も似合うオレンジ色に自分の名前をつけて「〇〇〇オレンジ」と命名するなど、ごく個人的で身近な範囲から始められます。
友人の好きな色、推しのイメージカラー、商品パッケージなど、その色を象徴する物や事と結びつけていく作業は創造的で、意外と楽しいものです。そして、自分なりの名前だからこそ、愛着も増します。
■ 色名をつける効果とポイント
・観察眼が磨かれる
色に名前をつけるためには、まず対象となる物や事柄の色をよく観察することが必要です。どんな色か、どんな特徴があるかをじっくり観察することで、色を見る目が磨かれていきます。
・比較により色の理解が深まる
色の特徴をつかむ時に効果的な方法が比較です。「青というよりも緑寄り」「桜色より少し鮮やか」などと、近い色と比較して違いを見つけていくことで、それぞれの色に対する理解が深まります。
また、対象となる色をカラーカードや写真ソフトの数値(RGBなど)を利用して限定してみると、色彩に関する知識も広がります。
・色に敏感になる
色名を作っていると、身の回りの色に目が向くようになります。いつもは気にも留めない色に目が止まったり、ある一つの色の名前が心に残ったりと、色の世界をより豊かに感じられるでしょう。
■ 実例:勝手に色辞典
このような方法の実例として、姉妹ブログ「IROKORO・色でココロ、ワクワク」でスタートさせたのが「勝手に色辞典」です。
この企画では、タイトル通り、私が勝手につけた色の名前をその由来とともに紹介しています。第1回は「たらこシリーズ」として3つの色名を掲載しました。
下記のリンクより記事をご覧いただけると、色に名前をつけるのは決して難しい作業ではなく、楽しみながら気軽にできることがお分かりいただけると思います。
遊び感覚で、あなたの色辞典を作ってみませんか。きっと、あなたの色の世界が楽しく広がることでしょう。
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▶ IROKORO記事 勝手に色辞典|#001~003 たらこシリーズ

