韓国ドラマ「ある日~真実のベール」を観ていたら、「青は囚人服の色」というセリフが出てきました。韓国の囚人服は青なので、青い服は「囚人服」を思い起こさせるようです。
このことについて今回初めて知ったので、ちょっとご紹介したいと思います。
■ 青色のシャツは囚人服を連想させる
このドラマはキム・スヒョンさん演じる平凡な大学生ヒョンスが、軽率な行動をとったことが原因で殺人犯として逮捕され、少々頼りない弁護士(チャ・スンウォンさん)の助けを得ながら、圧倒的に不利な裁判で無実を訴え続けるというストーリーです。
第5話、初めて法廷に立つ日、スヒョンは母親が用意したライトブルーのシャツを身に付けて裁判に臨もうとします。その姿を見た弁護士は「そのシャツはなんだ…」とため息をつき、自分が着ている白いシャツと取り換えるようヒョンスに指示します。
その理由が「青は囚人服の色だ」というもの。
ドラマに登場する囚人服は明るいデニム素材のようなブルーで、ちょうど上の画像右側のトレーナーのような色です。(この写真は拘置所内のシーンで、まだ囚人服ではありません。)
これから無罪を訴えようとする被告人が、囚人のような色の服でマイナスイメージを与えないための、見た目へ配慮でした。
また、取り換えて着用した白いシャツは明るく清潔感があり、陪審員にクリーンなイメージを与えることができます。シャツカラーからも潔白であることを示す作戦です。
■ 心境の変化を表すシャツのカラー
*ここからは少々ネタバレですので、ご注意ください。
自分の主張が全く認められず追い詰められていくヒョンスは絶望し、裁判の席でも暗い表情で投げやりな態度をとります。その時に着ているのが黒いシャツです。この黒がヒョンスの心の中をよく表しています。
同時に彼の見た目の印象も悪化させています。黒は悪や罪をイメージさせる色で、日本でも有罪であることを示すときに「あいつはクロだ」なんて言ったりしますね。
青、白、黒、この3色のシャツカラーによって、主人公の立場や心理状況が見ている人に感覚的にも伝わるよう工夫された作品であると感じました。