2021年8月17日火曜日

明清色トーンでクリアな色調に

色のトリセツ/明清色トーンでクリアな色調に

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

クリアな色調を意識して、ぬりえを塗りました。
ジョハンナ・バスフォードさんによる
「Wonders おとぎの国のぬりえブック」 からの一枚です。



ペール、ライト、ブライトの明清色トーンを中心に


美しいスワンの線画を見て、イメージしたのがステンドグラスです。
そこで、色ガラスの透明感を感じさせるような
明るく澄んだトーンで塗ることに決めました。


色のトリセツ/明清色トーンでクリアな色調に

まずは、線画をステンドガラス風にアレンジ。
もとの線画は楕円形の部分だけですが、
四角い枠を書き込んで、外側を黒く塗りつぶしました。

配色は明清色トーンの
ペールトーン (p)、 ライトトーン (lt)、 ブライトトーン (b)
を中心に選びます。無彩色のグレーもごく明るい
ライトグレイ (ltGy) です。

また、塗り方も一工夫しました。
色鉛筆による色の表現の1つに、
異なる色を重ねて深みを出す方法があります。
この方法は色の深みや重厚感が出せる一方で、
透明感や明るさが低下します。
そのため、なるべく複数の色を重ねずに、
単色の濃淡で塗るようにしました。

クリアな印象が伝わっていれば、成功なのですが…。


※トーンや明清色については色彩検定3級および
 カラーコーディネーター検定試験スタンダードクラスの
 テキストに取り上げられています。