ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。
クリアな色調を意識して、ぬりえを塗りました。
ジョハンナ・バスフォードさんによる
「Wonders おとぎの国のぬりえブック」 からの一枚です。
ペール、ライト、ブライトの明清色トーンを中心に
美しいスワンの線画を見て、イメージしたのがステンドグラスです。
そこで、色ガラスの透明感を感じさせるような
明るく澄んだトーンで塗ることに決めました。
まずは、線画をステンドガラス風にアレンジ。
もとの線画は楕円形の部分だけですが、
四角い枠を書き込んで、外側を黒く塗りつぶしました。
配色は明清色トーンの
ペールトーン (p)、 ライトトーン (lt)、 ブライトトーン (b)
を中心に選びます。無彩色のグレーもごく明るい
ライトグレイ (ltGy) です。
また、塗り方も一工夫しました。
色鉛筆による色の表現の1つに、
異なる色を重ねて深みを出す方法があります。
この方法は色の深みや重厚感が出せる一方で、
透明感や明るさが低下します。
そのため、なるべく複数の色を重ねずに、
単色の濃淡で塗るようにしました。
クリアな印象が伝わっていれば、成功なのですが…。
※トーンや明清色については色彩検定3級および
カラーコーディネーター検定試験スタンダードクラスの
テキストに取り上げられています。