暖かい感じがする色を暖色といいます。涼しい、冷たい感じがする色は寒色、どちらも感じさせない色は中性色です。
さて、赤紫は暖色でしょうか?それとも中性色でしょうか?
■ 暖色の範囲
・色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の見解の違い
色彩検定とカラーコーディネーター検定試験のそれぞれのテキストでは、暖色についてどのように解説されているかを見てみましょう。
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色彩検定3級公式テキストは、PCCSの1(紫みの赤)から8(黄)までを暖色としています。ですから、24の赤紫は中性色ということになります。
カラーコーディネーター検定試験スタンダードクラスのテキストでは、PCCSの24(赤紫)から9(緑みの黄)までが暖色です。こちらの基準では、赤紫は暖色に入ります。
つまり、検定試験においても判断が分かれてしまうのが赤紫なのです。
・色の感覚には個人差がある
暖色か、寒色か、それとも中性色かという色の温度感は、先に述べた色相による分類の他に、対象物の質感、色を見た時の条件、人による感覚の違いなどの影響も受けます。
私個人の感覚では、赤紫は暖色と捉えています。
赤に比べると青みが加わっているのでクールな感じはありますが、それでも赤の暖かさが勝っているように感じるからです。
このように、赤紫が暖色か中性色かは判断が分かれるところで、個人の色の活用においては、それぞれの判断で構わないと思います。
しかし、上記の内容をおさえた上で、検定試験を受験される方は、色彩検定なら暖色:1~8、カラーコーディネーター検定試験なら暖色:24~9と、それぞれの数値をしっかり暗記なさってくださいね。
【参考テキスト】
・色彩検定公式テキスト 3級編
・カラーコーディネーター検定試験 スタンダードクラス
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