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| Photo by Masumi Chiba |
モネといえば、睡蓮の花咲く池が有名です。フランス・ジヴェルニーのモネの庭では、6月~8月に睡蓮の花が見頃を迎えます。それに先駆け、4月~5月には、池の周辺や隣接する庭が色とりどりの花で彩られ、こちらも大変見ごたえがあります。
そこで、モネの庭の春の風景をもとに、花々の色の組み合わせにどのような配色法が取り入れられているかを、2回に分けて見ていきます。
単色による構成
モネの庭には、花の色が1色のみの箇所があります。
白い花のみの構成
下の画像は、モネの池の外周の白い花が集められたゾーンです。大・中・小と大きさが違う花が植えられているため、1色でも単調にならず、変化が感じられます。また、花の白と、葉の明るいグリーンとで、清楚さや新鮮さが感じられる配色となっています。
赤い花による構成
前の例と同じ1色でも、赤い花ではだいぶ印象が異なります。鮮やかな赤と花を囲む緑が、補色あるいは対照色相の関係にあるため、お互いの色が際立って見えます。チューリップ(画像上)も、ツツジ(画像下)も、1種類の花でシンプルに植えられているのは、色の鮮やかさを強調するためかもしれません。
類似色相による構成
続いて、複数の花の色の組み合わせに注目します。まずは類似色相配色です。
PCCSでは、類似色相配色は色相差が2~3の色の組み合わせです。各画像内の色相環は12色色相環で、24の色相の中の偶数番号の色が表示されています。そのため、隣り合う色相の差は2となり、類似色相の関係にあります。
類似色相/類似トーン配色
次の画像は、類似色相と類似トーンによる配色です。色相もトーンも近い関係にあるため、まとまりが感じられます。
上下に並んだ配色では、明るい色を上に、暗い色を下に配置すると安定感が得られます。画像のチューリップとその根元に咲く小花では、上に位置するチューリップの方が暗い色のため、安定感とは反対に動きが感じられる色の配置となっています。
類似色相/対照トーン配色
前の例と同じく類似色相ですが、明度の差が大きい対照トーン配色です。色相でのまとまりを感じながらも、明暗の差が大きいため、前の画像よりもメリハリ感のある印象となっています。高さの近い花が組み合わされているため、色で変化を加えているように感じます。
まとまりのある配色
今回は、花の色が1色のみの構成と、類似色相による配色を取り上げました。単色はもちろんですが、類似色相も色のまとまりを感じる組み合わせです。
これらの例だけでも、色の組み合わせや配置にさまざまな工夫が凝らされていることがうかがえます。
次回は、中差色相配色と多色配色の例を取り上げます。今回よりも組み合わされる色の幅が広がります。どうぞお楽しみに。




