「反対色」は色を説明するときによく使われる言葉ですが、その使われ方を見ていると、指し示す色には幅がありそうです。例えば赤の反対色を青緑という場合もあれば、緑ということもあります。
この記事では、「反対色」とはどんな色なのかを整理し、確認したいと思います。
色相環上での位置関係
反対色の関係を色相環で見てみましょう。
・補色
反対色はどんな色かという問いについて、最も多いのは補色であるという説明です。補色とは色相環上で中心を通って向かい合う色を指します。つまり、反対色は色相環で反対の位置にある色ということです。
例えば、下の図で赤と向かい合う色は青緑ですので、赤と青緑は補色関係にあり、反対色ということができます。
黄色と青紫、黄みのだいだいと青なども同様の関係です。
・補色を含む反対側の色
しかし、最初の例で挙げたように、赤の反対色は緑ということもあります。「クリスマスカラーは赤と緑の反対色の組み合わせ」などという表現を見たことがある方もいらっしゃると思います。
この場合は、補色関係を明確に指すのではなく、おおよそ反対側と幅を広げて分かりやすくしているものと考えられます。目安としては、上の画像の青い矢印の範囲あたりです。
赤と緑の他に、黄色と青、または黄色と紫も、反対色とされているのをよく見かける組み合わせです。
性質やイメージによる反対
色相環の位置関係では説明できませんが、反対色と呼ばれる組み合わせもあります。
・温度感
位置関係以外で反対色とされる代表的な組み合わせの1つが赤と青です。赤は暖色で、青は寒色であることから、この2色は身体・心理に与える影響や伝わるイメージが対照的です。そのため反対色と表現されます。
「赤の反対色は?」と聞かれて、「緑」と答える方は色相環での位置関係を、「青」と答える方は色の性質に注目していて、どちらも正解ということができます。
・明暗、イメージなど
また、「白の反対色は?」と聞かれた時、多くの方が「黒」と回答します。この場合は、白は最も明るい色で、黒は最も暗い色であるという明暗がポイントとなっているのでしょう。
中には「赤」と回答もあり、こちらは紅白まんじゅうや紅白歌合戦など文化的な「紅白」のイメージから「赤と白の組み合わせ」を思い浮かべた答えのようです。
このように、明暗などの色の性質、文化を背景とするイメージなどからも、反対の色の組み合わせが成り立っています。
反対色の2つの意味
まとめると、反対色が示す色の関係は、
・色相環での位置で反対側に位置する関係の組み合わせ
・色の性質や文化的イメージなどが対照的な色の組み合わせ
この2つに大きく分けられるといえます。
そのため「反対色」という言葉が出てきたら、何が反対なのかに注目すると、配色の意味や意図、効果などが理解しやすくなります。例に挙げた「赤と青緑」「赤と緑」「赤と青」という組み合わせは、それぞれ違う意味を持つ反対色です。
したがって、最初の画像の答えは、3つともすべて反対色ということになります。
また、反対色の意味を押さえることで、ファッションやインテリア、デザインなどの配色において、反対色を入れてメリハリをつくる、反対色で相対する意味を含めるなど、反対色を上手に取り入れることができそうです。

