ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。
クリスマス目前のこの時期、最も目に飛び込んでくる色と言えば
赤&緑 のいわゆるクリスマスカラーですね。
毎年冬に人気のこちらの商品も同じカラーリングです。
ラミー&バッカス 暖かみと深みのある色調に注目
秋が深まる頃に販売が開始される冬季限定商品、
ロッテのラミーとバッカスは洋酒を使用した大人のチョコレート。
ラミーは赤、バッカスは緑のパッケージで、
店頭でこの2つを並べて陳列すれば、
それだけでクリスマスの雰囲気が出来上がります。
2つの色の関係をPCCS色相環で見ると、
赤(v2)・緑(v12)は色相差が10の対照色相配色(上図左)で、
2色がそれぞれにきわだつ組み合わせです。
きわだち感が最も強くインパクトがあるのは補色配色(上図右)ですが、
赤(v2)の補色である青緑(v14)は寒色で、
あまり食品向きの色ではありません。
緑(v12)は暖かさも冷たさも感じさせない中性色ですが、
青緑(v14)に比べれば、暖かみがあり食品向きです。
また、ラミー、バッカス、どちらも左から右へと
トーンが暗く変化していくトーングラデーションになっていて、
パッケージデザインに奥行きを持たせています。
さらに右側の暗めのトーンは深みや熟成、大人っぽさといった
イメージを感じさせ、大人のスィーツのイメージにピッタリです。
チョコレートお味とともに
素敵なパッケージの色彩効果も味わいたいですね。