2021年6月12日土曜日

【色の話】赤紫は暖色?~2つの検定試験による見解の違い


暖かい感じがする色を暖色といいます。涼しい、冷たい感じがする色は寒色、どちらも感じさせない色は中性色です。

さて、赤紫は暖色でしょうか?それとも中性色でしょうか?


■ 暖色の範囲

・色彩検定とカラーコーディネーター検定試験の見解の違い

色彩検定とカラーコーディネーター検定試験のそれぞれのテキストでは、暖色についてどのように解説されているかを見てみましょう。


12の色が並んだPCCSの色相環

色彩検定3級公式テキストは、PCCSの1(紫みの赤)から8(黄)までを暖色としています。ですから、24の赤紫は中性色ということになります。

カラーコーディネーター検定試験スタンダードクラスのテキストでは、PCCSの24(赤紫)から9(緑みの黄)までが暖色です。こちらの基準では、赤紫は暖色に入ります。

つまり、検定試験においても判断が分かれてしまうのが赤紫なのです。



・色の感覚には個人差がある

暖色か、寒色か、それとも中性色かという色の温度感は、先に述べた色相による分類の他に、対象物の質感、色を見た時の条件、人による感覚の違いなどの影響も受けます。

私個人の感覚では、赤紫は暖色と捉えています。

赤に比べると青みが加わっているのでクールな感じはありますが、それでも赤の暖かさが勝っているように感じるからです。

このように、赤紫が暖色か中性色かは判断が分かれるところで、個人の色の活用においては、それぞれの判断で構わないと思います。

しかし、上記の内容をおさえた上で、検定試験を受験される方は、色彩検定なら暖色:1~8、カラーコーディネーター検定試験なら暖色:24~9と、それぞれの数値をしっかり暗記なさってくださいね。


【参考テキスト】
色彩検定公式テキスト 3級編
カラーコーディネーター検定試験 スタンダードクラス


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カラーコーディネート|基本② 色の三属性〈色相〉
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2021年6月3日木曜日

大人の塗り絵|配色のヒント⑩ グラデーションを主役に

「中村佑介ぬりえブック 」からの塗り絵作品と配色のアイディアを表す色票
colored by Masumi Chiba

人気イラストレーター中村佑介さんによる2冊目の塗り絵本「中村佑介ぬりえブック COLOR ME, too」(下の画像)から1枚を塗りました。

「中村佑介ぬりえブック COLOR ME, too」の表紙

■ 紫系の色相グラデーションがポイント

一番上の画像が完成作品です。この配色を決める時「とにかく紫が塗りたい!」と、頭の中は紫モードでした。そこで、主役の女性のドレスは 赤紫~紫~青紫と、紫系の色相グラデーションに決定。

塗りはじめは、女性を取り囲む電話ボックスの内部です。目に飛び込んでくる葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」のような大波は、北斎の色彩をそのまま取り入れました。右上の巨大な月(?)は黄色系で、波のブルー系と対照的な色相です。


大人の塗り絵「中村佑介ぬりえブック」からの1枚、途中経過

その他、色数があまり多くならないよう、
・左側の狛犬、電話ボックス下の砂浜・アスファルト : グレー
・右側の柴犬(中村さんの愛犬ポンちゃん) : 月に近い色調
・梅の木、電話ボックスのフレーム、公衆電話 : 茶系
・背景 : ドレスに合わせて紫系
と、色のまとまりを意識しました。

また、全体的にエレガントな雰囲気になるよう、エレガント・イメージの配色(詳細は関連記事をご覧ください)を意識しました。

中村さんの塗り絵はお洒落でキュート、かつユニークな中村ワールドで、塗っていてとても楽しい!ちょっと難しいですけど、おすすめです。


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