今回ご紹介する大人の塗り絵作品は、インドネシアのイラストレーター、Nicholas Filbert Chandrawienata さんの作品集「EIRENE」の中の一枚を塗ったものです。
(この画像を Instagramにアップしたら、なんとNicholasさんご本人から「So nice!」とコメントをいただいて、大変嬉しかったです!)
■ 配色のポイントは明清色と濁色
・イラストのタイトルをヒントにイメージを広げる
この作品には「envy」というタイトルが付けられています。「ねたみ、うらやみ、羨望の的 …」といった意味です。
そう言われてみると、左側の怪しげな面々が美しい女性をねたんだり、うらやんだりしているように見えてきます。あるいは、このような美しい女性の心の中にも暗い部分が潜んでいる…とも受け取れます。
そこで、配色には明清色と濁色を取り入れることにしました。
・清色(明清色、暗清色)と濁色
清色とは、純色に白または黒を加えてできる色です。純色に白を加えた明るいトーンの色を明清色、黒を加えた暗いトーンの色を暗清色といいます。
純色に白と黒、つまりグレーを加えた濁りのある色は濁色といいます。
イラストの左側、妖しげな仮面が描かれている部分は濁色中心でまとめて重たい雰囲気に、女性から右上の花にかけては明清色でまとめて明るい雰囲気にすることで、対照的な二つの世界を作りたいと考えました。
明清色と濁色、2つの色調の効果はいかがでしょうか?
濁色は「濁った色」というとあまり印象が良くないかもしれませんが、グレイッシュカラー、柔らかい色、渋い色などと捉えると、印象も良く、活用のイメージが広がります。
清色(明清色、暗清色)と濁色という色の分類も、配色のアイディアに加えていただければと思います。
