by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
明日から11月です。今年も残すところあと 2ヶ月。
そして、11月13日の色彩検定まで 2週間を切りました。
私の対策講座も今週から総まとめに入ります。
受験されるみなさま、ラストスパートです!
体調管理に気をつけながら、頑張リましょう!!
さて、今回も色彩検定3級の試験範囲から、
コロリアージュ(大人の塗り絵)に応用できる
配色方法のご紹介です。
軽そうに見える色、重そうに見える色
上の作品は、私が少し前に仕上げたもので、
ジョハンナ・バスフォード作「ふしぎな王国」の中の一枚です。
オレンジ、グリーン、パープルの 3色を中心に配色しました。
そして、画面全体に安定感が出るよう、
明るいオレンジを上に、オレンジよりも暗いグリーンと
パープルを下に配置しました。
このように、上方を明い色、下方を暗い色にすると
安定感が生まれます。
これは、色による心理効果の影響です。
色には、軽そうに見える色と、重そうに見える色があります。
このような重さに関する感覚を 「軽重感」 といいます。
軽重感には色の明るさ(明度)が関与し、
明るい色ほど 軽く見えますし、
反対に暗い色ほど 重く見えます。
また、人は、軽いものが上、重いものが下、
という配置から安定感や安心感を受けます。
ですから、インテリアカラーも、
天井は明るい色、床は暗い色という配色が多いですね。
では、逆のパターンで、
上方を暗い色、下方を明るい色にすると どうでしょう?
この場合、安定感と反対で、
どこか不安定な感じになります。
不安定というと、なんとなくネガティブなイメージがありますが、
けっしてそんなことはありません。
不安定、つまり 安定していない感じ は、
動的 なイメージにつながります。
この点を利用して、スポーティーさやダイナミック感を
つくることができます。
画面を安定させたいか?
それとも アクティブな感じにしたいか?
このような視点から全体的な色の配置を決めるのも
一つの方法です。
ぜひ一度お試しください。
*関連記事*
・ 大人のぬり絵/色選びのヒント 3 ~ 色で奥行きを演出