| Photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
今回は、ビジネスシーンでカラーコーディネートが
どのように役立つかを具体的にご紹介します。
ビジネスシーンでのカラーコーディネートの役割
前回までご紹介したカラーコーディネートの「美しさ」、
「快適さ・機能アップ」という役割はビジネスでも活かせます。
-というより、ビジネスで必要とされる役割ですね。
例えば、「美しさ」は、
商品パッケージや広告、プレゼン資料などに、
「快適さ・機能アップ」なら
オフィス、店舗、工場などの環境改善などというように、
ビジネスの幅広い分野でカラーコーディネートが活躍します。
では、もう一歩踏み込んだ例をご紹介します。
ビジネス活動において重要なことの一つに
目立つこと が挙げられます。
お客様の目を引き、存在を認識してもらうことは、
ビジネスの第一歩とも言えます。
では、目立つためにはどんな色を用いれば良いでしょう?
きっと、色鮮やかで派手な色が思い浮かぶと思います。
それは間違いではありません。
しかし、どんなに派手な色を用いても、周りも派手な色であれば、
その中に埋もれて目立たなくなってしまいます。
つまり、目立つためには、派手な色であることよりも、
周りの色と差をつけることが重要なのです。
上の写真中央のカフェは外壁がライトブルーで、
思い切り派手な色ではありません。
しかし、ベージュ系の建物が多い街の中ではとても目立っています。
このように、色選びでは周りとの関係性を考慮することが大変重要で、
これこそがカラーコーディネート(=色の調整)の役割です。
その他にも具体例はたくさんありますが、ひとまずこのへんにして、
次回はカラーコーディネートの方法に話を進めていきたいと思います。
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