2017年1月25日水曜日

色彩検定1級合格のご連絡をいただいて

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。

今年もまた
嬉しいご報告をいただきました。

昨年開講した
色彩検定1級1次試験
および2次対試験策講座を
受講者された方からの
合格のご連絡です。

絵文字がいくつも踊るメールから
喜びが伝わって来るようでした。

そして、何より嬉しかったのは
このお言葉です。

「色を学ぶことが、楽しかった…
色に触れていく道、探ってみようかなぁ…と
思ってます。」

試験勉強の中でも色を楽しいと感じてくださったこと、
さらに色に取り組んでいこうと考えていらっしゃることが、
本当に嬉しいです!

資格として、また最高到達点として、
色彩検定1級を取得される方は多いと思います。
でも、これからが本番です。

難関試験の合格レベルに達するまで積み重ねた知識を、
この先どのように活かしていくのか?
今度は、活用に取り組んでいただきたいと
強く思っています。

お仕事や生活の中で実践として活かす、
あるいは気になる分野をとことん探求するなど、
進む道はいろいろあります。

1級だけに限らず、2級でも、3級でも、
また、残念ながら合格に至らなかった方も、
試験勉強によって得られた知識を
ぜひ実際に使ってみてください。

私自身も、各種講座・セミナーなどを通じて、
カラー活用をサポートしていけるよう
努めていきたいと考えています。




2017年1月20日金曜日

抑えたトーンで描かれた幸せな日常~映画「この世界の片隅に」

ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。


昨年から気になっていた映画
「この世界の片隅に」 を
やっと観に行くことができました。
評判通りの素晴らしい作品です。

この作品については、
いろいろな場でたくさんの方々が
語っていらっしゃるので、
私は色についての感想を・・・。




鮮やかでない色調がごくふつうの毎日を象徴


物語が始まり、映像を見た瞬間、
そのくすんだ色彩に驚きました。

彩度(色の鮮やかさ)がかなり低い
グレイッシュな色調で、
「うわー、地味な色!」
というのが最初の印象です。

(パソコンのモニターで観る色より、
映画館で観る色はくすんで見えます。)

物語が進み、舞台や季節が変わると、
もう少し明るく鮮やかな色も登場しますが、
それでも大半はくすんだトーンに抑えられていました。

その結果・・・

・時々登場する青空や青い海、草木の緑、
 明るい色の着物、紅(口紅)などの色彩が
 より生き生きと感じられる。

・ ノスタルジックな雰囲気が出る。

・ 戦争の痛ましいシーンも
 その衝撃が和らぐ。

などの効果が生まれていたと感じます。

そして、何よりも 「日常感」 が表されていたと思います。

ありきたりの毎日に、
色とりどりの華やかさはありませんよね。
たまにちょっとした彩りが加わるくらいで。

でも、そんな普通の一日一日が、
本当はとても幸せで尊いものであることを
この作品は教えてくれます。

これからご覧になる方は、
このような色の表現も感じていただけたらと思います。




2017年1月15日日曜日

「河北ウィークリーせんだい」に掲載されました

河北ウィークリーせんだい

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

県内でおなじみの情報誌
「河北ウィークリーせんだい」2017.1.12号(VOL.467)の
特集 「色の力で幸せ気分」の一部に掲載されました。

内容はコロリアージュに関するインタビュー記事で、
コロリアージュとは?
コロリアージュの効果は?
講座の様子は?
・・・といったご質問にお答えしたものです。

たいへん恥ずかしながら、
私の写真と作品も載っています。

ご家庭へのポスティング、あるいは地下鉄の駅などで
手に入ると思いますので、よろしければご覧ください。




2017年1月11日水曜日

コロリアージュ~ 鉛筆削りを変えると 色も変わる?

Photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

近頃一段と寒さが増してきました。
こんな季節は暖かい部屋でのコロリアージュが一番ですね!

さて、コロリアージュの必需品のひとつが 鉛筆削り です。



鉛筆削りを変えてみたら…


私は、ステッドラー・ノリスクラブ(写真左)と、
DUXシャープナー(写真中央)の2つを1年前に購入し、
主にDUXシャープナーを使っていました。

ところが、2ヶ月前くらいから急に切れ味が悪くなり、
色鉛筆の先端が細く削れなくなってしまいました。

そこで、近くの文房具店で新たに購入したのが
クツワの K’ZOOL(ケズール)(写真右)です。
(ネーミングがいい!)

これがなかなかの優れモノで、
仕上りの芯の長さを調節することが可能です。
つまり、先端を太くしたり、鋭くしたりできるのです。

芯の先の太さによって、
塗った時の表現が異なります。

色鉛筆の性質や紙質によって差はありますが、
芯が太ければ、ふわっとした柔い質感が出せますし、
細ければ、密度の濃いなめらかな質感にできます。

ちょうど、毛糸で編んだニットと、
シルクスカーフの風合いの違いに似ていますね。

質感が異なると、色の見え方も多少違ってきます。

そのため、どんな表現をしたいかによって、
色鉛筆の芯の太さを調節することも必要だと感じます。
-となると、鉛筆削り選びも大切ですね。

色鉛筆をご自分の好みの状態にできるよう、
鉛筆削りをセレクトしてみてはいかがでしょう?
私ももっと他の商品を試してみたいと思っています。




2017年1月7日土曜日

ネガティブ・イメージのブルー ~ 映画「ブルーに生まれついて」


ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の

千葉真須美 です。

映画
「ブルーに生まれついて」
を観ました。

カラーリストとしては、
タイトルに「色」が入っているだけで
気になってしまいます。





ブルーが伝える 憂鬱、虚しさ、淋しさ


ストーリーは、
50年代に活躍した伝説のトランペッター チェット・ベイカーが、
麻薬、ミュージシャン生命を絶たれるほどの怪我から
再生していく過程を描いています。

タイトルの 「ブルーに生まれついて(Born to be blue)」 は、
彼の代表曲の一つです。

この曲の歌詞には


  クローバーの緑色は見たことがない
  なぜなら私は青に生まれたから ・・・

  月光の金色は見られない、
  なぜなら私は青に生まれたから ・・・

  あなたが去った私の世界は
  色あせたパステル ・・・


などと いくつかの色が登場します。

青は、 知的な、冷静な、さわやかな ・・・
というイメージがありますが、
その一方で、 憂鬱な、虚しい、淋しい ・・・
といったネガティブ・イメージも持ち合わせています。

映画にも、曲にも、
青のネガティブ・イメージが活用されています。

上の素敵なポスターも、
ディープブルーやブルーグレーを用いて
どこか淋し気な雰囲気を作り上げています。

因みに、
右上の五つ星と、彼が手にしているトランペットは
落ち着いたゴールドで、
さり気なくアクセントカラーになっていますね。