2019年4月14日日曜日

カラーカード(配色カード)の使い方|②カードの構成(トーン・並び)

無彩色のカラーカード(配色カード)
photo by Masumi Chiba

前回の記事 では、カラーカード(配色カード)の記号の読み取り方についてご説明しました。

今回は 配色カード199a がどんな色で構成されているか、含まれている色を具体的にご紹介します。

(追記 2025年11月)

「新配色カード199a」は2024年にリニューアルされ、表紙デザインの変更の他、新たにCMYK値とsRGBがインデックスに記載されました。

カードの構成そのものは、この記事でご紹介する内容と変わりありません。


■ カラーカードを構成する色の詳細


1 PCCSの有彩色(144枚)

最初に収められているのは PCCS(日本色研配色体系)の有彩色です。

有彩色は各トーン毎に色彩番号の小さい色から順番に並んでいます。

収められているトーンの順番と枚数は次の通りです。


記号 トーン名(PCCS) 枚数
v  ビビッドトーン(純色)  24枚
dp  ディープトーン  12枚
dk  ダークトーン  12枚
p  ペールトーン  12枚
lt  ライトトーン  12枚
b  ブライトトーン  12枚
sf  ソフトトーン  12枚
d  ダルトーン  12枚
ltg  ライトグレイッシュトーン  12枚
g  グレイッシュトーン  12枚
dkg  ダークグレイッシュトーン  12枚

*ビビッドトーンは24色全てが揃っていますが、他のトーンは偶数番号のみの12色です。

*s ストロングトーン は含まれていません。


最初に綴られているビビッドトーンのカードを見てみましょう。


ビビッドトーン24色のカラーカード(配色カード)

v(ビビッドトーン)の24色

画像の左端が1番の「紫みの赤」です。右側にいくに従って色相番号の数字が増えていきます。

その次のdp(ディープトーン)のカードは下の画像です。


ディープトーン12色のカラーカード(配色カード)

dp(ディープトーン)の12枚

画面の右側が2番の「赤」、左端が24番の「赤紫」です。


2 無彩色(17枚)


有彩色カードの後には、無彩色カードが続きます。

無彩色の構成は 黒(Bk)から 白(W)までで、その間に 2.0 から 9.0 まで 0.5刻みで15段階(=15枚)のグレー(Gy)が含まれています。

*グレーの段階を示す 2.0 から 9.0 までの数字は、大きくなるほど明るく、白に近づきます。

*この記事のトップの画像は、無彩色カードの一部です。


3 その他の色(38枚)

色彩検定等で使用するのは、1の有彩色、2の無彩色 までですが、新配色カード199aにはその後に次の色が含まれています。


ピンク系10色のカラーカード(配色カード)

ピンク系のバリエーション10色


オフニュートラル系15色のカラーカード(配色カード)

オフニュートラル系のバリエーション15色


肌色系6色のカラーカード(配色カード)

肌色系のバリエーション6色


これらの色はファッションやインテリアでよく使用される色です。

ピンク系は 青み寄り中間黄み寄り、肌色系は ピンク系オークル系 に分類されているので、イエローベース・ブルーベースを用いたメイクカラーのコーディネートに活用できます。(そのまま肌にあててみても面白いです!)

以上が合計199枚のカラーカードの内訳です。

尚、綴りの最初にカード構成に関するページがありますので、そちらもご覧になってみてください。

次回はカラーカードの活用法についてご紹介します。

【カラーカード(配色カード)の使い方②/全3回】カードの構成(トーン・並び)


■ 関連記事

カラーカード(配色カード)の使い方|①カードの記号の読み取り方(色相・トーン)
カラーカード(配色カード)の使い方|③カードの活用法(配色練習に活かす)

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