第71回カンヌ映画祭でグランプリに輝いた話題作「万引き家族」を観ました。
「ほんとうの家族とは?」と、家族について考えさせられる余韻の深い作品でした。
この作品で大変心に残った色があります。今回はその色のお話ですが、ネタバレになりますので、これからご覧になる方はご注意ください。
■ 心に残る黄色
「万引き家族」で私の印象に強く残った色は黄色です。
一つはとうもろこしの黄色、もう一つは水着の黄色です。
冬の寒空の下、家から閉め出されてしまった5歳の女の子を、ある家族が保護します。一家は、暴力を受けた跡が残るその子を家に返すことができず、一緒に暮らすことに…。
少女が心を開き始め、家族の一員らしくなってきたある夏の晩、一家は大きな鍋で茹でたトウモロコシを食べながら、ごくありきたりの楽しいひと時を過ごします。
また、ある日少女は黄色いワンピースの水着を買ってもらいます。嬉しさのあまり、お風呂に入るのにも水着を着る少女。この水着を持って家族全員で出かけた海水浴が、一家の最後の楽しい思い出となりました。
黄色から受けるイメージは、無邪気さ、明さ、楽しさ、元気 などです。
家族団らんのトウモロコシの色、家族で海へ行った時の水着の色、これらの黄色が少女の、そして一家の幸せなひと時を象徴すると同時に、映像に光を与えているように感じました。
