ご覧くださって、ありがとうございます!
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。
先日、山形美術館で開催中の
「山本二三展」 を観てきました。
山本二三(やまもと にぞう) さん
― と聞いて、すぐにピン!と来た方は
よほどのアニメファンでいらっしゃることと思います。
幼い頃から宮崎アニメに親しんでいる私も、
この方のお名前は存じ上げませんでした。
しかし、作品はどれも見覚えのあるものばかり!
「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」 など、
物語を美しく幻想的に演出した 背景画 の数々です。
物語のワンシーンが思い出され、
ワクワク感が蘇りました♪
また、実物の作品を間近で観ると、
その繊細さに驚きます。
用紙にたっぷりと水を含ませて色をぼかしたり、
数ミリほどの細かなタッチで色を重ねていたり…。
特に、色による 明暗(光と影) と 遠近感 の
明確かつ効果的な表現が素晴らしく、
大変勉強になりました。
背景画というと、なんとなく脇役のイメージですが、
これはもう立派な主役です。
「山本二三展」 は5月中旬まで開催されていますので、
GWなどを利用してぜひご覧ください!
*展覧会サイトは こちら
2016年4月20日水曜日
宮崎作品の世界を楽しみ、色使い学ぶ ~「山本二三展」
2016年4月14日木曜日
ガウディの言葉に学ぶ自然の色の大切さ
Photo by Masumi Chiba |
ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。
通りすがりに iPhone で撮った
こちらの写真、新緑とつぼみの
みずみずしい黄緑色、
ほんのりとした淡いピンクが
なんとも美しいですね!
ふと目を止めた自然の美しい色彩が
身の回りのカラーコーディネートの
ヒントになることがあります。
例えば、メイクなら、
明るいグリーン系のアイシャドーに
ほんのりピンクのリップ。
ファッションなら、
グリーン系のスプリングコートに
ピンク系のストール。
春の雰囲気いっぱいの
コーディネートになりそうですね!
『 人間は想像しない。
自然の中から発見するだけである。
人間は発見し、 そこから出発する。 』
これは、
天才建築家 アントニオ・ガウディ の言葉です。
色合わせを自分の頭で考えるのではなく、
自然の色から学んでしまう。
メイクやファッションだけでなく、
インテリアも、大人のぬり絵も…。
そうやって、
色の世界を広げていくのも素敵です。
2016年4月11日月曜日
コロリアージュ(大人のぬり絵)/ 背景色でこんなに変わります!
by Masumi Chiba |
ご覧くださって、
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美です。
今回のぬり絵は
マーカーペンと蛍光ペンを
使用してみました。
少々 ムラになったり、
ブチたりしましたが、
色の鮮やかさと透明感は
ペンならではですね。
実験・画像ソフトで背景色を変えてみると…
ところで、コロリアージュの配色の際に、
背景の色選びに迷うことはありませんか?
私自身、結構あれこれ考えますし、
講座の受講者さんからも
「悩む!」という声をよくお聞きします。
そこで、背景色によって作品全体のイメージが
どのように変わるのか、ちょっと実験をしてみました。
上はオリジナルの作品です。
太陽の暖かい日差しのような
淡い黄みの橙で仕上げました。
作品全体が明るくまとまったと思います。
これを、画像ソフトを使って
背景色を変化させたのが下の2つの写真です。
by Masumi Chiba |
こちらの背景は、
明るいブルーです。
図柄の花にも
使用している色ですので、
全体の調和は得られています。
上の作品に比べると、
少し引き締まった
クールな印象に変わりました。
*画像ソフトで塗りつぶしたので、
マーカーペンの透明感が
少々失われています。
by Masumi Chiba |
さらにブルーの明度を落として
ネイビーに変えたのが一番下の
写真です。
引き締まった印象が
強くなりました。
また、
背景が奥まって見えるので、
花が手前に進出しいるような
立体感が感じられます。
夜に咲く花のような
神秘的な雰囲気になりました。
このように背景色によって作品全体のイメージも、
図柄の見え方なども、かなり変わります。
背景色ってとても重要ですね。
また、背景の面積が広ければ広いほど、
背景色の影響力も大きくなります。
思い通りに全体のイメージをまとめるには、
背景色は慎重に選ぶ必要がありますね。