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| 70年代サイケデリックカラーとベージュママ的インテリア |
流行色とはどんな色か?からはじまり、2025年の人気色、2026年の注目色など、流行色について取り上げてきました。今回はこれから先、流行色はどうなっていくのかを考えます。
この記事を読むと、流行色の捉え方が変わるかもしれません。
■ 流行色の規模は小さくなっている?
・流行色を振り返る
流行色を振り返ってみると、1960年代頃から大きな人気色が生まれています。例えば、60年代のシャーベットトーン、70年前後のサイケデリックカラー、70年代のアースカラー、80年代の黒(カラス族)などです。
しかし、90年代のバブル崩壊後は、このような大流行はあまり見られなくなりました。
*シャーベットトーン:シャーベットのような淡い色。PCCSのペールトーンのような色調
*サイケデリックカラー:原色や蛍光色などを使った鮮やかで刺激的な配色
*アースカラー:茶、ベージュ、オレンジ、オリーブなど大地をイメージした色
*黒:黒が大ブームとなり、黒一色のファッションの人たちは「カラス族」と呼ばれました
・これからの流行色
ここ数年を見ても、安定感・安心感を与えるニュートラルカラー、くすみカラーの人気が継続していて、大きな変化はありません。
今後も、この傾向は続き、流行色と呼ぶにふさわしい人気色は生まれにくくなっていくと思います。
その一方で、ある一部の人たち、例えばSNSの特定のコミュニティや、特定の趣味を持つグループなどの仲間内で小さな流行が生まれるような流行のパターンが増えていくのではないかと推測しています。
■ 流行色が分散していく背景
大きな流行から小さな流行へと移り変わる要因として、次の点が浮かびます。
・見た目から内面の充実へ
かつての流行色の出現は、人と同じであることや、話題のものを取り入れていることのアピールなど、外側へ向けた色選びの結果であると思います。
しかし、近年は自分が心地良くいられる色を選ぶ人が増えています。例えば「ベージュママ」と呼ばれるママたちは、自分が安らぐ色(ベージュ)を第一として色選びをしています。
自分が人からどう見られるかより、自分の心を優先させる自分軸の色選びにシフトしていると考えられます。
*ベージュママ:ファッション、室内インテリアなど子供用の物も全てをベージュ系カラーでまとめる母親たち。ベージュは筋肉の緊張を緩める働きがあり、リラックスに効果的です。
・ライフスタイルと情報元の多様化
生活様式も多様化していますが、それぞれの好み、スタイルに合ったアイテムが求められるようになると、選ばれる色のバリエーションも幅広くなっていきます。
また、ファッションやインテリアなどの情報源と言えば、以前はテレビや雑誌が主流でした。
現在はインターネットやスマホの普及で、ネット情報が情報源の中心になりつつあり、特にInstagramなどのSNSは市場に影響を与えるようになりました。
何から情報をキャッチしているかが色選びに影響を与え、大勢の人が同じ色を選ぶことは少なくなりそうです。
・続く景気の低迷
景気が良い豊かな社会では、色で物を選んだり、色のために物を買い替えたりということがありますが、不況下では色よりも物の本質的な役割が最も重要となります。そのため、物を長く大切に使う、飽きない色を選ぶといった傾向が強まります。
企業側も製造コストを抑える、あるいは在庫リスクを減らすためにカラーバリエーションを減らし、ベーシックカラーを中心にするなどの対策を講じることが予想されます。そうなると、流行色はますます生まれにくくなるのではないでしょうか。
■ 色選びのこれから
これらのことから、流行色の規模は縮小しつつあり、共通の趣味や嗜好、スタイルを持つ人たちの中での小さな流行色が登場するようになると私は考えています。
あなたはどう思われますか?
身近なところで流行っている色はあるでしょうか?
流行色の縮小は、自分の心地よさを大切にし始めた結果であると思います。色は気分を高めたり、気持ちを穏やかに整えてくれる彩りです。あなたの暮らしやスタイルにピッタリな色を見つけてください。
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