ご覧下さってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美です。
発注していた 新配色カード158a が、先日やっと届いたので
あらためてご紹介します。
以前の記事 で記した通り、
199aと同じサイズ、同じ紙質なので、
「199aより枚数が少ないもの」という感じが強くなりました。
でも、じつは単純に枚数が少ないだけではありません。
199aには含まれていない色の段階
上の5枚のカラーカードの色をPCCSの記号で表すと、
2:R - 4.5 - 9s
2:R - 4.5 - 7s
2:R - 4.5 - 5s
2:R - 4.5 - 3s
2:R - 4.5 - 1s
です。左側と真ん中の「2:R-4.5」は共通していて
右端の数字が変化していますね。
「2:R」は色相、「4.5」は明度を表しています。
右端の「9s」から「1s」は彩度。
つまり、赤の純色(2:R-4.5-9s)を、明度(明るさ)を変えずに
彩度(鮮やかさ)だけを変化させた段階なのです。
上の図は赤のトーンごとの変化です。
右端が純色で左に移動すると彩度が低くなっていき、
最後には彩度ゼロ、即ち無彩色になります。
配色カードは基本的にこのトーン(明度+彩度)ごとの色で
構成されているので、純色~無彩色へと明度を変えずに
彩度だけを変化させた色の段階を作ることができません。
しかし、158aにはその段階の組合せ5枚が含まれています。
199aには含まれていません。
この点も含め「この158aは使える!」と思います。
書店等でなかなか置いていないのが難点ですが、
お値段も税込750円と、199aの935円よりお安いので、
配色練習におすすめします。
(価格は今日現在のものです)
※下の158aのリンクは、リニューアル前の商品です。