2021年4月29日木曜日

色が恐怖感を高めるホラー映画の傑作「シャイニング」

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

左の画像を見てピンと来た方は、かなりの映画通です!

これは、ホラー映画の傑作「シャイニング」に登場するカーペットの柄です。
かなりインパクトのあるデザインですよね。


私はホラーやスプラッタが苦手で、
この作品はポスターを見ただけで
「絶対無理!」と長い間思っていましたが、
先日ついに勇気を出してNetflixで観てみました。



色使いに注目!

(※少々ネタばれあり)

覚悟していた通りかなり怖かったのですが、
私としては怖さより色使いの方が印象的でした。

この物語は冬期閉鎖中の山岳リゾートホテルが舞台です。
オープニングで映し出されるホテルの全景は
外壁がミディアムグレーで、山肌に溶け込む色合いですが、
リゾートホテルとしては少々陰気な感じがします。

館内はカントリー調の比較的落ち着いた内装です。
しかし物語が進行し、主人公の幼い息子が三輪車で廊下を
走り回るシーンで画像の柄のカーペットが登場します。
この柄-不思議な幾何学模様とエスニックな色調が、
何とも言えない不気味さで、まるで違う世界への橋渡しを
しているようです。このあたりから、次第に異様な雰囲気に…。

女性の幽霊と遭遇する部屋はパープルとライトグリーンの
インテリアに、ライトグリーンのバスルームで、
他の内装とあきらかに違和感のあるカラーリングです。
そして、真っ赤なトイレのシーンでは、刺激的な色彩が
緊張感と恐怖感を高めています。
名作はさすがに色使いも素晴らしい!

まだご覧になっていない方はもちろん、
既にご覧になった方にも色彩効果からの視点での鑑賞を
お薦めしたい作品です。




2021年4月20日火曜日

今年度からインターネット試験に ~ カラーコーディネーター検定試験

色のトリセツ

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

色に関する資格試験でとても人気のある
東京商工会議所主催 カラーコーディネーター検定試験 が、
今年度からインターネット試験で実施されます。

本的に IBT(Internet Based Test/受験者自身のコンピュータで受験)での
受験となりますが、2023年度までは移行に伴う経過措置として
CBT(Computer Based Test/テストセンター等に設置された
コンピュータで受験)も行われる予定です。

昨年6月、新型コロナウィルス感染拡大により上期検定試験が中止され、
多くの申込者が受験の機会を失いました。そのためより安定的、
かつ柔軟に試験を実施できるよう試験方法を一新したそうです。

インターネット試験は徐々に取り入れられていますが、
今年度から全面的な切り替えを行った東京商工会議所さんの
対応の早さに「さすが!」と思いました。

感染症や災害対策だけでなく、試験会場から遠く離れた地域から
手軽に受験できるというメリットもありますね。
その昔、色彩検定(当時はファッションカラーコーディネーター検定試験)の
2次試験のために、仙台から東京に遠征したことが思い出されます。

インターネット試験は、初めは操作に不慣れだったり、
環境設定に少々手間取るかもしれません。
それでも、受験のチャンスは増えることと思いますので、
色に興味のお持ちの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
試験勉強は基礎からしっかり学ぶ機会になりますし、
合格すれば資格もゲットできます。
試験を上手に活用なさってくださいね!


◆関連サイト◆

カラーコーディネーター検定試験ホームページ