2019年4月21日日曜日

カラーカード(配色カード)の使い方 ~3.活用法

photo by Masumi Chiba


ご覧下さってありがとうございます。
色彩講師・カラーリストの 千葉真須美です。

桜の花と入れ替わるように木々が芽吹き始めました。
これからしばらくは街が柔らかな緑色に包まれる季節ですね。



カラーカード(配色カード)の使い方は、
カラーカード(配色カード)の使い方 ~ 1.カードの構成(1)
カラーカード(配色カード)の使い方 ~ 2.カードの構成(2)
に引き続き、いよいよ 活用法 へと進みます。

カラーカードを使って具体的にどんなことができるか?
今回はそれをご紹介します。


1 色を確認できる

(1)色名 → 色
色の表示(色名)からその色を確かめたいときに利用できます。

例えば「青紫とはどんな色?」という場合は …


青紫の純色は
v20(ビビッドトーン・青紫)
ですので、裏に「v20」と
印刷されているカードを選び
色を確認します。

*カードの表示については
 1.カードの構成(1) の記事を
 ご覧ください。


v20は真ん中の色です。

その前後の色(この場合は
v19 とv20 )も合わせて
確認すると、色の違いが
よく分ります。


(2)色 → 色名
(1)の逆のバターンで「この色は色名でいうと何色?」と
色名を知りたい場合は、その色に近いカードの色を選んで
裏の表示を確認すれば良いですね。


2 配色を手軽に試せる

「あの色とこの色を組み合わせたらどうだろう?」
「この色に合うのはどんな色だろう?」…

色合わせを頭の中でイメージするのは難しいけれど、
カラーカードを使えば手軽に試すことができます。

例えば、「明るいブルーに合わせる色は
ピンク系とオレンジ系のどちらが良いか?」という場合は…


明るいブルー(b18)、
ピンク系(b24)、
オレンジ系(b4)の
カードを並べてみれば
一目瞭然です。








配色の学習では実際に色を合わせて見ることが大切です。
カラーカードでいくつもの色合わせを試してみましょう。


3 切り貼りできる

「これ、切っていいんですか?」
「カラーカードって見本だと思ってました。」…
たくさんの受講者さんがそうおっしゃいます。

カラーカードは、もちろん色見本としても使えますが、
本来は学習ツールとして切り貼りに使うものです。
裏面のドットは切り取るときの目安なのです。


記事トップの画像や
こちらの写真のように
私の講座では
カラーカードを使った
配色練習を繰り返し
行っています。







さて、もう一つのおすすめは、
ブログのカバー画像に写っている 一覧表 です。



こちらは私の手作りで、
横に 
色相 2~24(偶数番号のみ)
縦に 
トーン 10個 を並べて
カラーカードを切り貼りして
作りました。





横の列で見て行くと、
1つのトーンの色相によるバリエーションが分ります。
縦の列で見て行くと、
1つの色相でのトーンによるバリエーションが分ります。

色相・トーンの変化を全般的に見渡せるので、
色の確認をするのにも良いですし、
配色のヒントも得やすいです。

切り貼り作業には少々時間を要しますが、
やり始めると結構楽しいです。♪
ぜひお試しください!



*関連記事
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その1 ~ 色を観察する  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その2 ~ 好きな色を集める  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その3 ~ 色を組み合わせてみる  
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その4 ~ 慣用色名に強くなる 
  ・カラーセンス(色彩力)を磨く! その5 ~ 基準となる色を確認する



2019年4月14日日曜日

カラーカード(配色カード)の使い方 ~2.カードの構成(2)

photo by Masumi Chiba


ご覧下さってありがとうございます。
色彩講師・カラーリストの 千葉真須美です。

仙台でも桜が満開となりました!
やわらかな桜色は、
日本人が最も春を感じる色ですね。



さて、前回の記事 では、カラーカード(配色カード)の
色の表示についてご説明しました。

今回は 配色カード199a がどんな色で構成されているか、
含まれている色を具体的にご紹介します。


1 PCCSの有彩色(144枚)

最初は PCCS(日本色研配色体系)の有彩色です。
有彩色は各トーン毎に色彩番号の小さい色から
順番に並んでいます。

収められているトーンの順番は次の通りです。

v   ビビッドトーン(純色) 24枚
dp   ディープトーン 12枚
dk   ダークトーン 12枚
p   ペールトーン 12枚
lt     ライトトーン 12枚
b   ブライトトーン 12枚
sf  ソフトトーン 12枚  
d   ダルトーン 12枚
ltg   ライトグレイッシュトーン 12枚
g   グレイッシュトーン 12枚
dkg  ダークグレイッシュトーン 12枚

*ビビッドトーンは24色全てが揃っていますが、
 他のトーンは偶数番号のみの12色です。
*s ストロングトーン は含まれていません。



最初に綴られている
ビビッドトーンの24色。

左端が
1番の 紫みの赤 です。
右側にいくに従って
色相番号の数字が
増えていきます。


こちらは
dp ディープ・トーン の
12枚です。

画面の右側が
2番の赤、
左端が
24番の赤紫です。






2 無彩色(17枚)

有彩色の後には無彩色が続きます。
無彩色の構成は 黒(Bk)から 白(W)までで、
その間に 2.0 から 9.0 まで 0.5刻みで
15段階(=15枚)のグレー(Gy)が含まれています。

*グレーの段階を示す 2.0 から 9.0 までの数字は、
 大きくなるほど明るく、白に近づきます。

この記事のトップの写真はその一部です。



3 その他の色(38枚)

色彩検定等で使用するのは
1の有彩色、2の無彩色 までですが、
新配色カード199a にはその後に次の色が含まれます。


ピンク系の
バリエーション10色




ブラウン系の
バリエーション7色


オフニュートラル系の
バリエーション15色


肌色系の
バリエーション6色











これらの色はファッションやインテリアで
よく使用される色です。 

ピンク系は 青みより中間黄みより
肌色系は ピンク系オークル系 に分類されているので、
イエローベース・ブルーベースを用いたメイクカラーの
コーディネートに活用できます。
(そのまま肌にあててみても面白いです!)

以上が合計199枚の内訳です。
尚、綴りの最初にカード構成に関するページがありますので、
そちらもご覧になってみてください。

次回はカラーカードの活用法についてご紹介します。





2019年4月7日日曜日

カラーカード(配色カード)の使い方 ~1.カードの構成(1)

photo by Masumi Chiba


ご覧下さってありがとうございます。
色彩講師・カラーリストの 千葉真須美です。

前回の記事でお伝えしました通り、
今回はカラーカードについて取り上げます。



カラーカードの正式名は、
日本色研
「新配色カード199a」で、
お値段は780円(税別) です。

ビニール袋に入った状態で
書店や画材屋さんなどで
販売されています。



このカードには
赤、青、黄…といった
色名が記載されていません。

カードの裏面に
プリントされている記号
(写真のカードでは dp4 )
が色を表しています。




まずは、色の基本のおさらいと共に
この記号の読み取り方をご説明します。


色は、
色相(色み)明度(明るさ)彩度(鮮やかさ)
3つの要素によって成り立っています。

また、明度と彩度の組合せを トーン といいます。
トーン=明度+彩度 ですから、
トーンと色相で色を表示することができます

カラーカードの裏の記号は、
この トーンと色相 を表しています。
アルファベット=トーン、 数字=色相 です。

写真のカードに記されている dp4 は、
トーンが dp、色相が 4 ということになりますね。

では次に、それぞれの数字が示す色相と、
それぞれのアルファベットが示すトーンです。


◆ 数字が示す色相

色彩検定等で採用されているPCCS(日本色研配色体系)では
色相を24に分割して1~24までの番号で表しています。

それぞれの番号(=色相番号)が示す色相名は次の通りです。

  1  紫みの赤      13  青みの緑         
  2  赤         14  青緑   
  3  黄みの赤      15  青緑
  4  赤みのだいだい   16  緑みの青
  5  だいだい      17  青  
  6  黄みのだいだい   18  青
  7  赤みの黄      19  紫みの青
  8  黄         20  青紫
  9  緑みの黄      21  青みの紫
10  黄緑        22  紫
11  黄みの緑      23  赤みの紫
12  緑         24  赤紫

カードに記載された数字はこの番号にあたります。
2番なら赤、8番なら黄です。
(*青緑と青は、これ以上分けられないため
  数字が2つ存在しています。)



因みに
色相を並べて円にしたものを
色相環といいます。
図の色相環では24色のうち
偶数番号の色だけ
表されています。

偶数最初の数字である2番の
赤は時計の9時の位置にあり、
時計回りで数字が増えていき
8時の位置=24番の赤紫で
終わるという順番です。




◆ アルファベットが示すトーン

アルファベットはトーンの記号(略号)です。
トーンとは前述の通り明度と彩度の組合せで、
下のトーンマップのように表されます。























それぞれの円の中央に記されているのが
トーンの名前と記号で、次の12種類です。


v   ビビッドトーン *純色
b   ブライトトーン
s   ストロングトーン
dp   ディープトーン
lt    ライトトーン
sf    ソフトトーン
d     ダルトーン
dk   ダークトーン
p   ペールトーン
ltg   ライトグレイッシュトーン
g   グレイッシュトーン
dkg  ダークグレイッシュトーン


色相番号とトーンの記号から先ほどの dp4 を読み取ると、
ディープトーンの赤みのだいだい であることが分かります。


dp4 は
こちらの色です。











アルファベットや数字がたくさん出てきて
最初は慣れないかもしれませんが、
色と合わせて見ているうちに頭に入っていくので
大丈夫です。(^^)

長くなりましたので、今回はここまでにします。
次回も引き続きカラーカードについてです。