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2021年5月9日日曜日

カーキ色(カーキー色)とは? 色と2つの注意点



ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の千葉真須美です。

画像の質問「カーキ色はどっち?」に、
あなたは A・B どちらの色を答えますか?



カーキ色は1つではない


正解は、どちらもカーキ色です。

もともとはAの色がカーキ色で、
JISの慣用色名でもAのくすんだ黄みの赤が
カーキ色(カーキー色)とされています。

「カーキ」とはヒンディー語で泥土や土埃の色を意味し、
ミリタリーウェア(軍服)でよく使用されました。

その後「軍服色」の意味合いが強まり、
米軍が森林地帯用に採用したくすんだ緑色(Bのような色)も
カーキと呼ばれるようになったと言われています。
実際にBをカーキ色と認識していらっしゃる方が多いですし、
この2色周辺の色もカーキ色と表現されることがあります。

因みに、Bの色はJISでは「オリーブグリーン」で、
暗い灰みの黄緑色です。
(*2色とも色彩検定3級範囲の色です。)



■ カーキ色の注意点・その1

  色の伝達時に注意する


カーキ色と言った時に連想される色が複数あるのですから、
人に伝える場合には、色みの説明を加えたり、色見本を示すなどの
配慮が必要です。AのつもりがBで伝わってしまう危険があります。



■ カーキ色の注意点・その2

  大人のファッションではくすみに注意


カーキ色はくすみのある色ですので、
ファッションに取り入れた場合
全体的にくすんだ印象を与えてしまうことがあります。
特に肌のくすみが気になる大人世代の方は要注意です。

・カーキ色をボトムにして、お顔から遠ざける
・ジャケットがカーキの場合、インナーを白にする
・明るく澄んだ色を小物で差し込んでメリハリをつくる 
など、ひと工夫して取り入れましょう。